STEAM良作レビュー『The Fidelio Incident』飛行機墜落で孤立した妻を救うのだ! 極寒地帯の一人称視点・探索アドベンチャー

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物語重視、一人称視点の極寒捜索アドベンチャーThe Fidelio Incident
心に響いたSTEAM良作ゲーム。 レビューを交えながら特徴をご紹介します。


📝 The Fidelio Incident - game review
非常に好評  通常980円 Act 3 Games, LLC 必要スペックやや高め 日本語なし
サマーセールにて98円セール(90%オフ、2018年7月6日02:00まで)


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彼女は生きている… 何としても助け出すんだ!
飛行機事故により大破! からくもアイスランド海岸線に不時着するが、
妻レオノアのいる後部機体は遠くへ墜落してしまう。トランシーバーから
助けを求める通信が入るが、残骸に閉じ込められて動けない悲痛の叫びが。

ここは豪雪に閉ざされた極寒地帯……一刻も早く救助しなければ命が危ない……
主人公スタンリーは踏み出す。凍てつく死の大地へ……目指すは山頂の黒煙だ!


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一人称視点の極寒探索アドベンチャー
ゲーム的なUIを一切排した画面構成となっており、とても没入感が高い。
調べられるオブジェクトだけ近付くとハイライトされる。数も必要最低限。
寒さの概念があり、画面がどんどん凍りついていき、そのままでは死に至る。
蒸気や燃えている物など、熱源近くで温まる必要がある。


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仕掛けも用意されており、解きながら進んでいく。
謎解きは簡単。開けた地形も多いがほぼ一本道。
クリアだけなら迷うことは恐らくないだろう。初見2時間少々。
ただ、落ちている日記収集は、隅々まで探索しないと集まらない。


日記を集めることで、背景が補完されていく。
前半のある2枚はヒントが書かれているため探す必要もあるが、後は任意。
ちなみにアイルランド訛りの女性フルボイス。熱演がとても素晴らしい。
ただ、手書きの英語文章かつ言い回しも独特。やや読みづらいのが難点。



📝 The Fidelio Incident - Visuals
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Unreal Engine 4 による極寒世界
舞う吹雪や、水流漂う流氷などSEと相まって雰囲気があり割と綺麗だった。
オブジェクト境界など作り物感もあるが、低価格帯インディゲームでは品質高め。


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後半部分は掲載しないが、豪雪地帯のほかロケーションは様々。
なおスリラーのため、不気味さ漂うシーンもある。ホラーではないので怖くはない。



📝 The Fidelio Incident - 気になった点
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あまりに暗すぎて分かりづらいエリアが一箇所ある。
道が見えないほど暗いため、手探りで探すような感覚。
早く抜け出したくて仕方がなかった。それが狙いと思われるが
「右端から総当たりで探す」といったゲーム的な試行感が出て
逆に没入感が薄れてしまったイベントでもある。

ちなみに、グラフィック設定には明度調整項目もない。
暗闇の中を歩いて脱出を目指すことになる。簡単ではあるが。

海に落ちた場合、陸からしか上がれない。
流氷は小さくバランスを崩すため上がれないという事なのだろうが
流氷の間から上がろうとしても無反応なため、最初戸惑った。
「滑って上がれない!」などセリフでもあれば自然だったかな。



📝 The Fidelio Incident - レビューまとめ
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最初は雪景色や没入感ある雰囲気にワクワク、
次第にスリラー調の物語展開に引き込まれていった。

マップ構成が良く出来ており、広くて迷いやすい吹雪地帯や
熱源から遠いところでロックされた扉に遭遇した時の焦りなど、
プレイ状況を想定して主人公スタンリーの感情的セリフが入り
自然と一体感を感じられるように作られている。

また妻レオノアからの通信も、緊迫感を適度に刺激してくれる。
何より次第にスリラー色を帯びていく、不可解なイベントには
好奇心をかき立てられ、終盤は衝撃的でドラマチックだった。

まるで一本の映画を観終えたかのような体験。
気付けばエンドロールでは涙がこみ上げていた。
心に深く刺さったゲームの一本である。

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残念ながら日本語はない。日記文書はあまり読まずにプレイしたが
セリフはフルボイスで、メインストーリー部分については比較的平易。
また体験型のイベント演出のため、どんな物語なのか結構分かりやすい。
日記については背景補完。より深く物語を理解する役割である。

なお、本作はリプレイ性の高くないゲームであるため、
PV以外のプレイ動画などは観ずに遊ぶことをお勧めしたい。

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さあ果たして、彼は彼女を救えるのか……待ち受ける運命とは!?


 JJ base camp VOICE

「God of War 3」のアートディレクターKen Feldman氏を中心に、
集められた仲間達で作られたインディスタジオ Act 3 Games 初作品。
当初は14.99ドルで発売されたが、現在は980円に価格改定され、
セールにて90% 98円……内容を考えると非常にお買い得である。

最安値チェックをしなければ出逢えなかった作品だけに、
久々に掘り出し物を見つけた気分だった。


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