感想付きPCゲーム紹介『Before I Forget』認知症をミステリー調で描く、一人称視点の短編アドベンチャー [Humble Trove 6月追加]

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認知症をテーマにした一人称視点アドベンチャー『Before I Forget』 
Humble Troveに追加されましたので、感想を兼ねてご紹介します。
※Humble Choice 月会員の無料PCゲームサービス、2020年6月分です。


 Before I Forget
STEAMでは7月17日リリース予定、 開発 3-Fold Games  日本語なし
認知症について辛い想い出のある方は避けた方が良いかもしれません。


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「認知症」をミステリー調で描く、一人称視点の短編アドベンチャー
1時間ほどの短編。分かりやすい英語でフルボイス。ただ手紙などは読む必要あり。
一部は重要な内容のため、画像翻訳アプリなどの併用をお勧めします。

主人公女性 Sunita(スニータ)は早期の認知症にありますが
自分がそうであるとは自覚していません。 家で過ごしながら
有名音楽家であり最愛の夫(ディラン)を探していきます。

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聴こえてくるピアノの音…  開かない部屋…  
誰が書いたのか分からない自分宛てのメモ…
何故か会えない状況が続き、次第に不安が募っていく…



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ディランを探すなか、認知症の症状を追体験していきます。
次第にピントが合っていく(意識がフォーカスしていく)演出や
最初は意識できないモノが、何かを思い出す事で色鮮やかになる演出、
家の中を迷路のように感じて迷ってしまう演出など、ゲーム的に表現。


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調べられるモノがあちこちに散りばめられており、
1つ1つ手に取りながら、記憶を思い出していく構成です。
TIPS:同じモノを2度調べる必要はありません。繰り返しのみ。


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見知らぬ人(本来知っている人)を不審がったり
あちこちに貼られたメモを不思議に思ったり
想い出と現実が交錯して感じたり…
時間がいつの間にか過ぎていたり…



 Before I Forget プレイ感想
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このゲームが向いている方は恐らく
「認知症(初期段階)はどんな感覚なのか知りたい方」や
「認知症(初期段階)の家族とどう向き合うか、ヒントを求めている方」

それ以上の進行段階だと、逆にプレイしていて辛くなるかもしれません。
ただし、映画的なストーリー展開は好みが分かれそうな気も。
いたたまれない気持ちになって、後半は涙が溢れてきました。


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とは言え「認知症」について知り、考えさせられるゲームでもあります。
ゲーム内では悪夢のような表現ですが(怪物など登場しないので安心)
なぜ不安や不審に感じるのか何となくでも分かり、感情移入できました。

大切な人がこんな気持ちだったのかなと思うと正直辛い。
例え嫌がられようとも、手を差し伸べて助けてあげねば、
改めてそう感じさせてくれました。

優しいけれど、どこか孤独で切ないBGM
感情のこもった声優さんの演技も良好。タイトルもGOOD
万人向けではありませんが、記憶に残った意欲的作品です。



💡 以上、Humble Trove 新規追加ゲームでした。
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今回はSTEAM版ではありませんのでHumbleサイトから入手。
気になる作品は早めのダウンロードをお勧めします。
2年前くらいの作品から徐々に配信終了しています。

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 JJ VOICE

将来かからないよう生活に気を付けねば。
いざという時は頑張らなければ。
色々思う所のあった今この頃です。


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