新作レビュー『Bloodstained: Curse of the Moon 2』新仲間を駆使して攻略! レトロスタイル・ゴシックアクション 要素多彩な続編

Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2.jpg
ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン 2 

国産探索アクション Bloodstained: Ritual of the Night の前日譚である
8bit風アクション Bloodstained: Curse of the Moon の続編にして新作。

IGAこと五十嵐孝司氏の監修、インティ・クリエイツ 25周年作品。
レトロゲーム風ながら快適な工夫も多く、非常に面白かったため
ファイナルEPクリアを機に、レビューを交えてゲーム特徴ご紹介。


 Bloodstained: Curse of the Moon 2

非常に好評  定価 1480円  開発 INTI CREATES CO., LTD. 日本語対応
ゲームパッド推奨  ローカル2P協力対応  PC/PS4/XB1/Switch版あり



Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image27.gif
周回要素も多彩、レトロ風アクション・シリーズの新章

前作の死闘ののち、突如現れた謎の魔塔… そして悪魔の城…
サムライ風の退魔士「斬月」は打倒のため単騎旅立つのだった。
道中で新たな仲間と出逢い、そしてかつての戦友と共に戦っていく。

Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image03.gif Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image_sequence.gif
物語は独立しているため、シリーズ未プレイでも問題なく遊べる。
シリーズ経験者だと、お馴染みキャラや敵キャラなどより楽しめる。
ステージ間演出、後半エピソードの仲間会話もちょっと面白くて和む。

腕によるが、1周クリア 4~6時間 × 5エピソード(条件達成で解放)
複数エンディング、隠しモードも用意された、周回攻略型アクション。
ステージは複数ルートがあり、結構広いため、1周では探索し切れない。
別キャラや新ルート解放ほか、ステージ周回にも変化がついて飽きにくい。



Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image30.gif
基本システムは前作踏襲、探索要素ある横スクロールACT

適度に長めのチェックポイント制、回復多めで残機UPしやすい。
隠し通路など、昔ながらの破壊できる壁もあちこちに。

各ステージのアイテム入手で、HP・攻撃力ほか恒久強化。
取り逃し対策として、前ステージへ戻ってやり直しも可能。
オートセーブのため自分ペースで遊べる(到達面から復帰)



Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image05.gif
それぞれ特徴を駆使! キャラを切替えながら戦う。

基本攻撃 + MP消費の特殊武器 + キャラ固有アクション(一部)
特殊はキャラごとに数種類あり。攻撃系から防御系、回復もあり安心。
新キャラ3人に加え、後半エピソードでは前作キャラも使用可能になる。

Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__chara_1.jpg
斬月………短リーチ、攻撃速い主人公。 多段HITする聖水ならぬ札術や
     火力UPスキルなど主力の削り役。イベントや後半EPで強化。

ドミニク…中リーチ、槍使いの教会女性。『Ritual of the Night』でお馴染み。
     上攻撃・ジャンプ下段&跳ねなど多彩。回復スキル持ちだが低HP。

Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__chara_2.jpg
ロバート…最長リーチ、銃使い元軍人。攻撃遅く最低HPだが、スキル便利。
     ジャンプ壁蹴り&ほふくで特殊通路に入れる、探索活躍キャラ。

ハチ………中リーチ、魔導アーマー(犬) 高火力・高HP・ジャンプ下段、
     空中浮遊ホバリングやシールドほか頼れるタンク。かわいい。

★TIPS★
ドミニクでハイジャンプ → ロバートで壁蹴り → ハチでホバリング移動!
など瞬間キャラ切替による自由度も特徴。 2人プレイなら頭上に乗る事も。
こういったテクニックを使わないと入れない場所もある。



Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__img620.gif
巨大ボスも待ち受ける! 特に後半ボスは高難易度。

どのBOSSも攻撃パターンが複数用意されており
1手1手をよく観察、対処法を考えながら、覚えながら攻略。
初見殺しもあり油断できない。最後までハラハラドキドキ。

攻撃チャンスは限られているため、基本的にゴリ押しは困難。
意外なキャラのスキルが活躍したり、難しくも攻略が楽しい。

数周目には、某キャラのスキル相乗効果や超ダメージを狙えたり
周回解放していくほど、攻略自由度が増えていく点もGOOD。



 Bloodstained: Curse of the Moon 2 快適な工夫も沢山
Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image11.gif
広範囲攻撃「以外の敵弾」は大抵打ち消せる。

単発系の弾は攻撃を当てると相殺でき、
こちらの武器は出現中ずっと攻撃判定が続くため
連射弾でも、ダダダダッと一撃粉砕できたりする。

そのため一般的アクションなら、攻撃を避けるような曲面でも
攻撃=防御感覚でアグレッシブに跳び込み斬りできたり楽しい。


再開時にアドバンテージあり。

・BOSSは削ったHP量に応じて、ある程度まで減った状態から再戦。
・コンティニューしても、面最初ではなく到達チェックポイント復活。
・コンティニューしても、入手した強化アイテムは残る。

多くのレトロゲームでは、死んでコンティニューすると
ステージ最初から戻し作業だった事を考えると快適。


難易度はいつでも変更可能。

ベテラン………高難易度。ノックバックあり残機制、MP入手量も少なめ。
カジュアル……残機無限、MP入手多め、回復出現率も多めに感じるが
この難易度でもBOSSは苦戦する歯応え。



Bloodstained: Curse of the Moon 2 気になるかもしれない点
Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image13.gif
プラットフォーマー要素も多め。

私の死因 40%は落下死だった。50%はボス戦。
ハチのホバリングは、長押しジャンプで発動(ジャンプ後に長押しでは駄目)
指が力んだ程度でも長押しになりやすく、誤発・未発しやすさが悩ましい所。

最低難易度カジュアルでも、難しい部類のゲーム。

キャラ&スキル特徴を考えて攻略する必要があり、BOSS攻略は根気が要る。
アクションが苦手だと、クリア困難かもしれない。
難しくなるエピソード2、ベテラン難易度で1時間近くかかったBOSSも。



 Bloodstained: Curse of the Moon 2 レビューまとめ
Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image04.gif
STEAM評価「非常に好評」は妥当。 でも私には「圧倒的に好評」

レトロゲーム感覚そのままに、上述した色んな快適化の工夫、
複数エンディングや変化があって飽きにくい周回&隠し要素。
散りばめられた細かな遊び心、ユーモアあるテキストやキャラ。

昔ながらの「2Dドット絵アクション」正統進化系の印象。
ステージクリア型の横スクロール探索アクションとしては
非常に作り込まれている 「レトロゲーマー向け」 の良作。
FC~SFC時代の悪魔城シリーズや、前作が好きな方にオススメ。


BUT! あくまでレトロゲーム型のため好みは分かれるだろう。
今時の戦闘特化ACTのような爽快さはなく、柔軟にも動けない。
空中制動の効かないジャンプ、即死の落下エリアもかなり多い。

通常攻撃は硬直時間長め。スキが大きく連打できないため、
「ジャンプ攻撃 → 着地すぐ地上攻撃」で疑似的に2連攻撃したり
制限のある中で、工夫しながら戦っていく、昔ながらのゲーム性。



Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__image07.gif
ボス戦も探索も、頑張って攻略を考える面白さがある。

仲間が全員死んでも、チェックポイントまで辿り着けば、次へ繋がる。
ボスを削りきれず死んでも、仲間の数だけ再戦チャンスがある。

犠牲を払っても、頑張れば次へ繋がる1人共闘感覚がGOOD
初見で絶望しかけた、勝てる気のしない後半BOSS。
使いやすい主力キャラがどんどん死んで満身創痍、
ラスト2人で辛勝できた喜びは半端なかった。個人的にはロバートが熱い。


Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__ach.jpg
発売10日目、ファイナルエピソード・クリア実績率はわずか10%台。
高難易度以外に、周回はいいやと積んだプレイヤーも多いとは思うものの
ファイナルは前作キャラも仲間になるワクワク章かつ、最終面はぜひ必見。
あれにはレトロゲーマー心をくすぐられた。思わず笑ってしまう。

Bloodstained_Curse_of_the_Moon_2__members.gif
レビューは以上。 果たしてどんな運命が彼らを待ち受けるのか?
続きはキミ自身の眼で確かめてみてくれ! 往年のテンプレ風(笑)



 JJ VOICE

20時間近くプレイしていますが、全然飽きていません。
まだ未開放エピソード2つ。 特殊斬月モードと?モード解禁。
毎周のように要素開放されて、実質周回プレイなのに楽しい。

発売日 1480円で定価購入しましたが、2480円でも満足な内容。
かつての相場が4800~7800円と考えると、良心的に感じますね。
是非きちんと売れて、次の IGA作品へ繋がって欲しいところです。


関連記事
bnmn_bloodstained_curse_of_the_moon.jpg

bn_bloodstained_ritual_of_the_night_.jpg

この記事へのコメント

  • ワイワイワールドっぽい?
    2020年07月22日 08:30
  • JJ

    キャラ切替しながら探索して戦っていくシステムや
    特に後半エピソードの演出は、非常に「ぽい」です(笑)
    もしかしたらオマージュやファンサービスかもしれませんね。
    2020年07月23日 00:39

人気記事