レビュー『Crysis Warhead クライシス ウォーヘッド』南国島の近未来FPS・拡張編 [Securom回避方法/Windows10]

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今年10周年を迎える『クライシス ウォーヘッド』 初代の番外編。
久々に遊びたくなり、プレイ再開した近未来FPS「CRYSIS」シリーズ。
今遊んでも楽しめましたので、レビューを兼ねてゲーム特徴をご紹介。
※PCパッケージ版をプレイ。securom 回避法も後半記載。


💡 Crysis Warhead ゲーム紹介
Origin版(1944円、日本語対応)   STEAM版(1500円、日本語なし、非常に好評)

プレイはパッケージ版 Crysis: Maximum Edition(英語版、単品の日本語対応版もある)
2008年リリース、開発:Crytek、シリーズ2作目(クライシス1.5のような存在)


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2020年の南国島が舞台、近未来FPS「クライシス」初代スピンオフ

主人公は米軍特殊部隊のサイコ(サイクス軍曹。サイコ野郎ではないぞッ)
前作では別行動していた。島の反対側で起きていたもう一つの物語。
孤島で陰謀をもくろむ北の某国、そして未知の脅威との死闘を描く。

本作単体でプレイ可能な拡張パック。ストーリー的には先に前作プレイ推奨。
ボリュームは前作の半分ほどでクリア5時間位だった。急げば3~4時間ほど。
短めなぶん密度は濃いめ。終盤は前作以上に盛り上がった。


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アサルトでもステルスでもOK、攻略自由度高めのFPS。

初期シリーズは、開発元Crytekの前作品「Far Cry 1」に雰囲気も近い。
リニア型ストーリーだが、チャプターごとに分かれた屋外マップは結構広め。
南国オープンフィールドを自由に進みながら目的地を目指す。サブ目標あり。

前作よりやや狭くなっているが、それでも十分広く、ルートも大抵複数ある。
敵拠点なら、乗り物を奪って正面特攻したり、派手に大暴れしてもいいし、
ステルスよろしく裏口や海などから侵入して、視界を避けつつ暗殺もできる。

ちなみに、乗り物で疾走しながら撃ちまくるジェットコースター的エリアで
うっかり車両大破しても、場所によっては乗り換えできたり、徒歩でも
進める自由度には感心した。もちろん道中は敵だらけで退屈しない。


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クライシスの特徴.1「次世代装備ナノスーツ」

アーマー、パワー、スピード、クローク(透明化)の4機能を搭載。
クロークは隠れての索敵や、地雷を仕掛けたり奇襲したり、とても重宝する。
パワーはハイジャンプ向け。建物上に登ったり、塀を飛び越えて侵入したり。
その辺りの物を投げて弾き飛ばしたり、パンチで戦うのも楽しい。

ただし超人ではなく、現実的寄りの強化性能。アーマーは正直脆い。
パワー特化でも、パンチ一発で粉砕できるほどのスーパーパワーはない。
スピード特化でも、超速ダッシュは連続2秒ほど。普段はやや速いくらい。
スポーツ系FPSに慣れると、ダッシュ以外は普通または遅く感じる事もある。


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クライシスの特徴.2「グラフィックや大作感」

当時はハイスペックPC専用とも言われた高負荷・美麗グラフィック作品だった。
初代は2007年、本作は2008年。さすがに今見るとモデリングやテクスチャなど
前時代感もあるが、晴れた海辺や霧のかかった森林など、綺麗だなと感じる時もある。

また大作だけあって、盛り上がる物語設定はもちろん、マップの作り込み、
戦車や装甲車ほかの様々な乗り物、ジェットコースター的なイベントなど
総合戦争FPSのようなスケール感がある。日本語版は豪華声優。前作の若本艦長には笑った。



💡 Crysis Warhead 前作からのマキシマム進化
武器や乗り物がちょっと増えた!
武装装甲車や武装トラックが追加。一方で飛行機の空中戦はなくなった。
本シリーズは車の計器も連動して動くといった細かい演出も特徴だが、
新車両の計器は動かなかった。もしかしたら環境バグかもしれないが。

武器もグレネードランチャーほかSF兵器が終盤登場。
またSMGが拳銃枠になり、トリガーハッピーな両手撃ちできるようになった。
前作同様、スコープやサプレッサーなど、アタッチメントの付替えもできる。


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全体的に派手に暴れやすいゲームになった!
武器・弾薬があちこちに豊富にあり、アーマー・HPの回復も結構速い。
上述した武装車両やグレランの追加、爆破できるオブジェクトも多く、
派手に立ち回って撃ちまくれるマップが増えた印象。味方との共闘も多い。


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弾薬を自動で拾えるようになった!
ごく普通の機能だが、前作では手動で拾わないといけなかったのだ。
森林など分かりづらい場所では、地面を探しまわるのが大変だった。
やはり自動だと、快適なだけでなくゲーム進行もテンポ良くなる。



💡 Crysis Warhead 気になった点
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カットシーンでの格闘描写はレトロ感が漂う。
笑って見られるが、人形劇のようなぎこちなさがある。
とは言え、主人公の感情表現はとても良く描かれており、
後半の重要イベントはまるで映画の1シーンのようで見入ってしまった。

今作にも頭の宜しくない敵AIもいる。
味方が近くで撃たれても、車や銃座から離れず無反応の敵もいた。
だが、前作のような壁に向かって走り続ける敵はもはやおらず、
角待ち戦法で山ができるような古いAIではなく進化している。
なお、索敵力が高めで見つかりやすいのは本作も同様。難易度高め。



💡 Crysis Warhead レビューまとめ
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番外編ながら、前作以上に盛り上がり楽しかった。
初代はイベントが多く、マップの広さや敵拠点も多くて良かった反面、
スローテンポだった。また細かい不満点も色々あったが本作で改善。

大勢の敵軍や大型ボスとの戦い、道中オープンフィールドや基地制圧、
前作の要素がコンパクトにまとまり、派手に戦いやすい工夫のおかげで
FPSゲームとしての面白さがぐっと向上した。 ただし


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あくまで「前作ありきの作品」であり満足度でもある。
前作では何も知らない主人公と一緒に、体験しながら解き明かされていった
未知生命体との出会いや秘密など、もはや経験前提として説明なく進む。
そのため「SFとしてのワクワク感&大作感」は前作には及ばない。

終盤は盛り上がるが、基本的には主人公サイコのドラマがベース。
とは言え、あの脇役だったサイコが、これほど魅力的だったとは!
前作主人公ノーマッドより人間らしくて好感を持てた。最後の表情がまたいい。


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ところで、ナノスーツは敵の方が高性能で笑った。
EMPという弱点もあるものの、普通に戦うとえらく硬い。
難易度によりそうだが、ロケランに耐えた時は「嘘やろ!?」状態。
純正品を装備している主人公はほぼ一発で昇天するというのに(笑)



💡 Crysis Warhead securom 回避 + NO DVD化ほか
いずれもパッチ2つ適用するだけでOK。
Windows10では、一部のsecurom(DRM認証)をサポートしておらず、
ゲームインストールだけでは、認証エラーで「正規品でも」起動できない。
だが、公式パッチを2つインストールするだけで解決する。

Crysis Warhead Patch v1.1(File Planet) ※ウイルススキャン推奨
パッチ1.00だけでも回避して起動できるようにはなるが、
Win10では解像度変更できない現象、マウスカーソルがズレる現象発生。
パッチ1.1の適用でバグ対処でき、快適にプレイできるようになった。


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もはやパッケージ版をプレイされる方はいないかもしれないが
私は当初起動できず、対処法も分からず諦めかけていたので記載。
無事起動できた喜びは……まさにマキシマム。


 JJ MAXIMUM VOICE

途中で積んでいた過去の大作ゲームを少しずつクリア中です。
クライシス・ウォーヘッドは、Origin Accessにはない作品なので、
昔購入したまま格納庫(押入れ)に眠っていたパッケージ版を起動。
さあ次はクライシス2か、それとも別の大作か? 任務が山積みだッ

この記事へのコメント

  • 2008年と言えばPS3発売から1年ちょっと。
    古いソフトでも現代のハードで動かせるのは、PCゲームの魅力の一つですね。

    私も押入れを整理すれば、以前購入したバーチャファイター2やソルジャーオブフォーチューンとかのCD(!)がどこかに入っているはずなのですが…
    2018年04月16日 06:43
  • JJ

    バーチャ2 懐かしいですね。子供時代にハマっていました。
    昔はインストールではなく、CD-ROMから直接読み込んで起動していましたから
    今考えると少ないハードメモリでよくあれだけのゲームが遊べたなあと感心します。

    ちなみに20年前のディノクライシスとか、エイジ オブ エンパイアほか
    押入れ遺跡に沢山眠っていました。そちらの発掘作業も進めねば(笑)
    2018年04月16日 08:36

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