超難易度のハンマー登山ゲーム『Getting Over It with Bennett Foddy』
Humbleオリジナル版が10月に公開、12月7日よりSTEAM版も正式リリース。
笑えてイライラ、精神力を試されます。レビューを兼ねてゲーム特徴をご紹介。
💡 | Getting Over It with Bennett Foddy ゲーム紹介&レビュー |
STEAM評価:非常に好評、 定価820円、 日本語対応
Humble Choice 会員向け特典 Vault(旧Humble Trove) にもあり。
ツボに入った筋肉男が、ハンマーひとつで登頂を目指す! 登る系ゲーム。
操作方法……マウスまたはトラックパッドでハンマーを動かす。以上!
マウスカーソルに追従して動く「ハンマーの先端」に当たり判定があり、
地形に引っ掛けたり、地面や壁へ叩きつけた反動でジャンプしたりする。
遠心力がすさまじく、力加減をうまく使えば十数メートルは飛翔できる。
これを利用して、一気に登っていくこともできるが……
「冷静さ」「繊細な動作」「タフな精神力」がなければ登頂など夢のまた夢。
ほぼ垂直 or 逆反り難所がいくつも待っているのだ!
勢いをつけつつも、冷静かつ素早く、ハンマーを操らないといけない。
大抵はどこかで失敗してバランスを崩し、何とか立て直そうと慌てて、
反対方向へ自ら吹き飛び、一番下まで真っ逆さま! なんて日常茶飯事。
最初はシュールな光景に爆笑して、難しい操作性に苦笑が始まり、
落下して今までの苦労が灰燼に帰し…怒りのマウス・クラッシュ!
そんな心折設計の「激むずクライミング・ゲーム」である。
親切なゲームであれば、一難所ごとにチェックポイントがあったり、
失敗しても直前辺りから復帰できるようなマップ構造になっているが、
本作は落ちると慌てて振り出しまで戻りやすい構造になっているのだ。
落ちるとステキなBGMと、意味深なセリフが待っている。
偉人たちの格言や、訳の分からないナレーションが始まる。
これも最初は笑えるが、次第にイライラ、追い打ち効果抜群だ。
数十分かけて登った難所…。二度と突破できる気がしない難所…。
もはや怒る気力さえない、真っ白に燃え尽きた自分に出会えるだろう。
だがしかし! 不思議と面白い部分もある。
アナログ感覚の操作性は難しいものの、動かしていて楽しい。
何とか工夫すれば、新たな難所も攻略できそうな気もしてくる。
そしてまた翌日挑戦して、ちょっと進んでは落下を繰り返す。
まだ見ぬ山頂へ! ストイックな鍛錬に励むクライミング・ゲーム
それが「Getting Over It with Bennett Foddy」である。
さあ、ハンマーを手に取り、高みを目指すのだ!
安全のため、プレイ前に机上は広くしておきましょう。
☕ | JJ voice |
Humble登場時から異彩を放っていた通称「ツボ男」。 バカゲーと思って甘く見ていたが、想像以上に刺激的なゲーム体験だった。 手放しでオススメはできないが、心の広い方なら楽しめるかもしれない。 |
この記事へのコメント
vxn
いい感じで登り、その過程で、思惑とは逆の方向に進んでいき、
地上に何度も戻され、「額(ひたい)」に漫画に出てきそうな「井」(イカリ)マークが
浮かぶげーむですた。w
この感覚は昔にも味わった事に気が付きました。
スーパーマリオブラザーズで、ギリギリの所でジャンプボタンを
押したはずなのに、ジャンプしてくれず、落下して死亡を
繰り返して、「押しただろがゴラーっっっっ!!」で
コントローラーを投げつけ、カセットを引っこ抜き、
投げつけた、あの頃の気持ちを呼び戻してくれた一品ですね。w
JJ
頭が真っ白になって、ゲームオーバー画面で硬直するあの絶望感。
そして戻し作業に数十分……前回よりちょっと上手くなっている。
本作もまさにそんなゲームな気がします。
monthly入会してこれやってみたら日本語になってました
バージョン1.571だったので対応したのかもしれませんね
しっかしこれはいらいらするゲームですなw
JJ
……とは言え、再びあの苦しい山登りに戻るのは悩みますね(笑)