近未来TPS『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』STEAM PC版。
メインでは次回作『ゴーストリコン ワイルドランズ』の一つ前の作品。
クリアを機に、シングルプレイのレビューを交えてゲーム特徴を紹介したい。
💡 | Ghost Recon Future Soldier ゲーム紹介&レビュー |
STEAM評価:賛否両論、 STEAM版でもUplay必須、 定価2480円
日本語化方法あり(字幕・音声とも日本語データが入っている)
レジストリ書き換えで、ゲーム内オプションから日本語選択できるようになる。
ただし、音声を日本語設定すると、何故かムービー中のみセリフが無音になる。
「日本語字幕 + 英語音声」か「日本語字幕&音声 ※ムービーのみ無音」か二択。
日本語音声のありなしでは、感情移入度が異なる。
「3時の方向、屋上にスナイパー」「そっちを見るぞ!気をつけろ」 など、
英語音声 + 日本字幕 では聴き逃しやすい日常セリフが、パッと頭に入る。
面白いセリフもあるため、ぜひ日本語音声プレイしたいが、ムービー無音が残念。
※PC環境依存現象かもしれないし、何らかの改善方法もあるかもしれない。
2024年、恐るべき陰謀を追って世界各地に潜入して戦う、特殊部隊の物語。
「決して存在を知られてはならない」特殊部隊ゴースト・リコンの一人となり、
仲間と共に、時には単身で任務を遂行していく。任務中にジョークや皮肉を飛ばしたり、
基地で他の軍人ともめたり、隊員達の内面も垣間見える。テロとの戦いや政治面と共に
トム・クランシーらしい物語を楽しめる。過去作AWの主人公など一部キャラも登場。
基本はTPSカバーシューター + ステルスアクション。
強制戦闘シーン以外はステルスから始まり、見つかって交戦状態になると
隠れながら撃ち合うTPS、体力も時間回復。一般的だが、難易度は高め。
敵人数が多く増援もあり、広いマップでは弾幕と共にガンガン攻めてくる。
敵AIの射撃精度も高く、カバーから3秒も頭を出そうものなら即ダウンだ。
後述の「仲間とガジェット」を積極的に活用するゲームデザインとなっている。
サイト視点は、腰だめ → エイム → スコープの3段階ある。
マウス&キーボードでプレイしたが、操作性は割りとシンプルで良い。
(一部の壁が障害物でカバーできない、リーンがないなど多少不便も)
全13ミッション。物語イベントも多めで、各ミッション中に数回展開する。
人質の救出や護衛から、襲撃や包囲網の脱出ほかシチュエーションは多彩。
映画的な演出もあり飽きさせない。この辺りは好みの分かれる所かもしれないが。
💡 | Ghost Recon Future Soldier まさに近未来ショーケース |
近未来ガジェット1「センサー&ARゴーグル」もう誤射も怖くない!
センサーグレネードを投げると、範囲内の敵がハイライト。交戦状態だと赤くなる。
所持武器まで分かる。スコープやドローンなどで敵認識しても同じ効果がある。
敵を一度認識してしまえば、通常画面でも常に位置表示されると言う快適仕様。
本作は、都市部など民間人の多いシーンが多々あるため、これは良い補助機能。
近未来ガジェット2「光学迷彩」ついに2024年には時代が追いつくのか!
プロトタイプなのか、完全透過ではなく影も出てしまうが、銃まで透明に。
敵の視界内で動き回ると気付かれる。すぐ伏せればステルス度が増す。
しゃがみか伏せで自動発動。便利だが、透明だと画面的に少々味気ない。
近未来ガジェット3「マグネティック」スケスケじゃないか!
一部シーン以外では、暗視ゴーグル等と同じように、いつでも使える。
壁でも車でも、障害物ごしに敵がクッキリ見える。視界が悪くても問題なし。
超便利。便利すぎて自重しないと、古いVRシューターのようで面白くない。
ただし「霧や埃」など視界が悪いエリアが多く、度々頼らざるを得ないのが難点。
仲間と言う名のガジェット「シンクショット」全員一斉に撃て!
ターゲットを複数指示して一斉射撃。『ワイルドランズ』にも継承された。
スローモーションになるため、近ければ5人位まとめてステルスキルできる。
交戦状態では使えないものの、敵を指示すれば、優先的に狙ってくれる。
本作は仲間AIもかなり優秀。いつの間にか敵を倒している事もしばしば。
近未来ガジェット4「ドローン」優秀すぎる索敵マシン
無限バッテリーで飛び、走行形態にもトランスフォームする上、電磁パルスまで使える。
「シンクショット」と組み合わせれば、もはや主人公が戦う事なく殲滅できるシーンも。
よし、敵の視界が外れた。今だ撃て! まるで『コマンドス』気分だった。
これは自重しないと面白くなくなるので、索敵と難しい敵だけに留めたい。
💡 | Ghost Recon Future Soldier 他の良い点 |
武器のカスタマイズが素晴らしく多彩。
沢山の武器ごとに細かくパーツ変更できる。スコープやサプレッサーだけではない、
バレルやマガジン、まさかのトリガーに至るまで変更可能なのだ。試し撃ち可能。
ロックされたパーツは、ミッション中のチャレンジ目標を達成すると入手できる。
私がプレイしたFPS/TPSの中では最も豊富な改造ができるゲームだった。
低スペックPCでも割りと綺麗なグラフィックで遊べる
レインボーシックス シージ 同様、1024×768解像度の疑似ワイド化に対応、
Core2duo 3.16GB、GT730 環境でも標準設定を少しいじるだけで割りと軽め。
30~50FPS前後と言った所だった。シングルなので問題はない。
💡 | Ghost Recon Future Soldier 残念な点 |
『初代ゴーストリコン』のような索敵の緊張感はもはやない。
交戦エリアと移動エリアが明確に分かれており、敵がいると「CONTACT」と文字通知。
ステルス中でも、上述の便利ガジェットのおかげで索敵も敵位置把握も恐ろしく楽。
「どこに敵が潜んでいるかと、常に慎重行動していた」初代GRの緊張感よサラバ。
全体的に制作側の想定したプレイを求められるゲームデザイン
「暗視ゴーグル」「マグネティック」「シンクショット」「スナイパーライフル」
などの推奨ガジェットを使わないと厳しいシチュエーションである場合が多い。
例えば、ガジェットを活用させるため、視界が悪い交戦エリアが多かったり、
物語演出のため、ステルスしたくても総攻撃で銃撃戦を余儀なくされるなど。
ステルス強制ほか、即ゲームオーバー条件のあるミッションも複数。
物語展開を重視するため「失敗するとリトライ」なのは仕方がないとして、
リトライ=即操作ではなく、数秒~数十秒のカットシーン演出からが多いのは難点。
何度もリトライ、攻略パターンを探っていく内に、物語への感情移入度も落ちていく。
💡 | Ghost Recon Future Soldier レビューまとめ |
一連の物語を通して、特殊部隊の多彩な任務を楽しむショーケース的な印象。
「人質救出や護衛、敵地潜入や暗殺、包囲網からの脱出」といったシーンに合わせて、
様々な近未来ガジェットの活用例を楽しめる。本当に実現しそうな現実味がGOOD。
興味深い近未来の戦いを垣間見ることができ、世界観はとても楽しめた。
ゲーム的にも良く出来ていて、面白い部分も多いが、クセの強さで好みは分かれる。
上述した残念点から、自由度の薄い息苦しさや、多少ストレスも感じた。
物語重視のリニア型、自由度はマップの攻略ルートなど細かい点に留まる。
レントゲン風のマグネティック視点は爽快感が薄く、視界の悪いシーンも多め。
ステルス重視のため、撃ちまくるシューターを期待する人には合わないかもしれない。
敵の猛攻撃ラッシュも何度もあり、じっくり完全ステルスを楽しむゲームでもない。
「特殊部隊の波乱万丈ミッション」を追体験するゲームなのだ。
物語は映画的。トム・クランシーらしい政治的テロリストの暗躍する特殊部隊モノ。
割りとアッサリ気味だが、難易度と相まって盛り上がるシーンもあり、小笑いもある。
超盛り上がるド派手なハリウッドスタイルではないが、私は嫌いじゃない。
☕ | JJ voice |
半年前くらいから遊び始めて、途中で『ワイルドランズ』を挟んだので、 ちょっと積んでいたが、ようやくクリア。違いを色々感じられて面白い。 ちなみにゲリラモード(ウェーブ制の防衛ミッション)に挑戦してみると、 COOP向けのため1人では恐ろしく難しい。四方八方から蜂の巣だった(笑) |
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この記事へのコメント
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JJ
情報ありがとうございます。