STEAMフリーゲーム『Hollowed』4大能力を駆使する、幻想的グラフィック&世界観の2.5Dパズルアクション [レビュー]

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幻想的グラフィック&良世界観の2.5DアクションHollowed』 
2017年ゲームアワードBest Student Game」ノミネート作品。
バグに苦戦するも何とかクリア。レビューを兼ねてご紹介します。


 Hollowed - Game Review
無料、非常に好評、 開発:Project Polish Productions、 日本語なし(問題なし)
※ゲームコントローラー必須(Xbox ONEパッド推奨、360パッドは無反応)
※必要PCスペックやや高め

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彼女は進む… 愛する者を生き返らせるため!
主人公の名は「Halia」、魂である「Oco」を身体から分離されてしまう。
エキゾチックな幻想的世界を旅するなかで、Ocoは4種類の力を得ていく。
それらを駆使して、難所を突破していくパズル的アクションとなっている。
左スティックで主人公、右スティックでOcoを同時に操作するのだ。


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Ocoの4種類の力
紫……アナザーワールドに入ったり、一部の地形を具現化できる。
赤……特殊な2段ジャンプや高速移動などができる
青……位置の入れ替え(Ocoと自分の場所チェンジ)
黒……切り離し(Ocoを重石に使ったり、投げたり)


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能力を瞬間的に使い分けていくハラハラ・アクション場面もある。
ジャンプ中に能力切替えて赤ダッシュ、などは基本テクニック。
赤ダッシュで高速移動 → 青でスワップ → 紫ワールド → 黒投げ!
など何度も失敗しながら一箇所ずつ攻略法を模索していくゲーム。

文章で読むと分かりづらいが、プレイするとすぐに慣れる。
難易度そのものは適度に悩むくらいで、自力攻略できた。


 Hollowed - 気になった点
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「何度も試行錯誤するゲーム」だが、サクサク・リトライではない場面も。
チェックポイント最初のギミック起動演出を毎回見ないといけない難所あり。
また起動済ギミックを間違えて再起動すると、二重処理のような挙動になり
操作をしばらく受け付けなくなったりする。

障害物の動きがややランダムで、運によっては突破不可能な時もある。
リトライ時に障害物位置がリセットされない事もたまにある。
何度かリトライすると戻るのでクリア不可能ではない。


 Hollowed - バグについて
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必ず起こるとは限らないが、バグに遭遇する可能性あり。
バグはなかったとのレビューも複数あり。起こるかもしれない程度のご参考まで。
アップデートで幾つか修正されたが、STEAMスレッドでも複数報告されている。
私の環境ではジャンプ不可能バグが多発した(Oco能力で強引に攻略可能)
ちょっとした事で空中モーションになり、ジャンプボタンが無反応になる。

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「ジャンプできないバグ状態で、ジャンプ地帯を突破せよ!」
そんな無理ゲー状況でも、能力を駆使して攻略できたりするゲームなのだ。
ジャンプできなくなったら青で即スワップ! または赤で強制跳躍!

例えばイカダ地区では「障害物に当たる」と必ずジャンプバグが発生したが、
青スワップか、垂直ジャンプして障害物に触れずに乗るなど工夫して突破。
ただし30回以上リトライ。私には本作中で最大の難所だった。



 Hollowed レビューまとめ
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幻想的なアートワークや世界観は「非常に好評」も頷ける。
やや分かりづらいものの謎解きは面白く、ギミックアイデアも良い。
ただアクションとしては少々微妙。上述難点もあり作りの甘さも残る。

挙動はゆったり大味、特にOco移動の遅さがじれったく感じる時も。
ギミックとして頻繁に動かすため、今の2倍は速くていい気がする。
3倍速ければ、高機動に飛び回れる赤ダッシュ爽快アクションになっただろう。

「ほぼジャンプ縛りの難所達を、知恵と意地でよくクリアした!」
と自分を褒めたい気分で、クリア時には解放感で一杯だった(笑)
正攻法とは違う別ゲー感覚のため約2時間半もかかってしまったが
これはこれで、いつかは良い思い出になるかもしれない。

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バグなんて超絶テクで乗り切るぜ!
そんな広い心でプレイされる事をおすすめしたい。
運良く何も起こらずに快適プレイできるかもしれない。


 JJ voice

本作はポーランドの学生作品。
学生課題は1~2ヶ月などの制作期限がある場合が多く、
授業や仕事もしながら、少ない自由時間を使って作る。

そのため予定通りに完成させる事自体がそもそも高ハードル。
バランス調整やバグ対処などは、物理時間と労力かかる部分。
商用でも趣味でもない、課題作品ゆえの妥協点なのだろうね。

むしろ、よくここまで完成させたものだと感心する。
卒業後、きっとより良い作品を作っていってくれることだろう。



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