通話フルボイスから状況判断して救う、異色の脱出アドベンチャー
『KOEWOTAYORINI コエヲタヨリニ。』 STEAM PC版。
とても面白いフリーゲームでしたので、レビューを兼ねてご紹介。
| ✨ | KOEWOTAYORINI pc game review |
無料、非常に好評、 開発 あみそ組さん、 日本語対応
※イヤフォン・ヘッドフォンまたはスピーカー必須
2017年配信スマホ・ゲームからのPC移植版。 GooglePlay AppStore
有料続編 KOEWOTAYORINI SP（コエヲタヨリニ。SP）もSteamで発売中。
なお、本作だけでもクリアまで問題なく楽しめる。スマホ版にあった広告もない。
監禁された少女を「電話ごしに」助ける、サスペンス調の脱出ゲーム
突如スマホにかかってきた見知らぬ少女からの緊迫した通話。
監禁されており、最初に電話がつながったプレイヤーだけが
手助けすることを許される「狂気のゲーム」であるようだ。
信じるかどうかはプレイヤー次第……本作には選択肢が各所にあり、
信頼度によって展開が一部変わるマルチエンディングとなっている。
ちなみに、グッドエンドまで1時間半ちょっとだった（1周）
視覚情報はなく、少女の通話ボイスから状況判断する。
フルボイスで状況説明してくれるので、内容に応じて指示していく。
スマホ画面にセリフが「キーワード」ごとに分けて表示されており
『逆転裁判』のようにそれぞれ詳しく尋ねる事ができる。
何か気付いたり、アイテムを見つけると「単語」が記録されていく。
「単語」を選んで「キーワード」を尋ねると関連質問ができる。
「単語」をネット検索してさらなる情報を調べることもできる。
文章だと分かりづらいが、プレイするとすぐ分かる。
難易度は易しめ。総当たりで調べて、変な選択肢を選ばずに、
ゲームオーバーを気にしなければ、グッドエンドに辿り着ける。
オートセーブながら複数分けられるので安心。
| ✨ | KOEWOTAYORINI 大した事ではないが気になった点 |
ボイスは１センテンスごとにクリックしないと進まない。
廊下だ（クリック） 右に進んでみるね（クリック） 暗くてヤダなあ（クリック）
と言った感じ。実際はもうちょっと長いが、クリック頻度は結構多い。
ノベルゲームのようなオート機能が欲しいなと感じた。
既読（既聴）でもスキップできないセリフも多い。
長くて10数秒ボイスなので待てるレベルではあるが、
試行錯誤していて何度も聴くと、飛ばしたいと思ってしまう。
スマホ系のUIインターフェイス。
マウスだと終盤に現れる「TAP!」ボタンがやや分かりづらい。
ちゃんと押せているのか場面が終わるまで確認できないため
長押しか連打なのか分からない。タイミング押しは1回でOK。
もしかしたらスマホ版は振動で成否を知らせてたのかもしれない。
後半、運ゲーに近い要素がある。
2回ゲームオーバーに。即リトライ可能だが信頼度が下がる様子。
救済措置が解除された3回目でやっとギリギリだった。
小まめに段階セーブを作っておいたほうが良さそうだ。
| ✨ | KOEWOTAYORINI レビューまとめ |
ボイス頼みだからこその臨場感が新鮮、とても面白かった。
演技も感情が入っていて、本当に通話しているような気分になる。
ボイスだけという点が効いており、外見など視覚情報がない分
彼女の状況が自然と想像できた事が臨場感につながっていた。
「それは良かったな…」 いい事があれば嬉しさが伝わり
「おい…大丈夫か！？」 悪い事があれば心配になる。
次第に感情移入している自分がいた。
文章チックで説明的セリフもあるものの、気になる程ではない。
声質はアニメ寄り。シチュエーション的に高い声音も後半多いが、
たまに方言的イントネーションも混じっていて可愛い声に感じた。
全体的に聴き取りやすくてGOOD。
物語的には前半はワクワクしながら遊べて、
ツッコミ所はあるものの後半は結構盛り上がる。
個人的にはキャラはイラストよりシルエットに留めた方が
想像の余地がと思ったが、地味になるので仕方のない所かな。
総合的には非常に面白いゲームだった。
| ☕ | JJ voice |
 アイデアがいいね。スマホならではのゲーム。 演技力はもちろんボイスの恩恵はすごいなと実感する。 総当たりで画面の怪しい部分をクリック連打しまくるような 脱出ゲームは好きじゃないけれど、このスタイルなら大歓迎。 製品版の続編も遊んでみようかな。 | |
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