STEAMレビュー『Lethe - Episode One』一人称視点ホラーアドベンチャー、念動力による物理演算ギミックも特徴

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一人称視点ホラーアクションADVLethe - Episode One』STEAM版 
念動力による物理演算ギミックや、雰囲気のあるグラフィックも特徴。
クリアを機にレビューを兼ねてご紹介します。


📝 Lethe - Episode One  Review
通常1480円、 STEAM評価:非常に好評、 開発:KoukouStudios、 日本語なし


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そこは不気味な"何か”が徘徊する廃鉱山だった…一体何が起きているんだ…
亡き父の残した手紙にアイデンティティが揺らぐ主人公。
「自分は一体何者なのか?」手がかりとなる鉱山島へ旅立つが、
どこにも住民の影はなく…異変を匂わせるメモだけが残されていた……


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謎多き鉱山施設を探索していく、一人称視点ホラーADV。
クリアまで4~5時間ほどの短編(フル探索の場合。なお計1時間は迷っていた)
所々にメモが残されており、何が起こったのか断片的に補完されていく。
シンプルな謎解きの多いリニア型で、メモや薬集めなど任意の分岐路もある。


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念動力を使ったギミックや、3Dプラットフォーマー要素も少々。
PVにある通り、中盤辺りから念動力(テレキネシス)を使ったギミックが登場。
ダッシュジャンプで飛び越えたり、箱を積み上げて登ったり、遠くの何かを操作したり
「Half-Life 2」のようで笑った。ただしグラビティガンに比べれば超弱い半人前パワー。
ゴゴゴゴゴッ!と大気が揺れて強そうだが、せいぜい薄い板くらいしか破壊できない。


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ホラーとしてはあまり怖くない、ステルス系のゲームデザイン。
ホラー苦手なので思わず逃げ出した場面や、恐る恐る探索する不気味さはあったが、
例えるなら「バイオショック」「Half-Life 2」のホラー部分位の怖さ&グロさ。
そもそも"何か”と遭遇する機会が少ないため、探索アドベンチャー感覚も強い。
なお、まともに戦う術はなくステルスが基本。明かりの概念、HP・MP概念あり。



📝 Lethe - Episode One  残念な点
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オブジェクトに引っかかりやすい。
スタックは経験していないが、狭い通路で小さな木箱などに
足止めされて邪魔に感じる事が何度もあった。

非常に分かりづらい場面がいくつかある。
物を投げて破壊しないといけない場面があるのだが、
2Mくらい離れて投げないと破壊できない判定だったり。
ダッシュ&ギリギリジャンプしないと届かないような、
無駄にシビアな3Dプラットフォーマー場面が一部あったり(画像)

観察と閃きと試行錯誤が必要になる。全部ではないが、微妙な謎解きも。
一人称視点ゆえの分かりにくい場面から、ちょっと意地悪に感じた場面まである。
Youtubeプレイ動画で解法を見て「それは気付かんよ!」と思った事が何度か。



📝 Lethe - Episode One  レビューまとめ
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総合的には、ほんのり怖がりながら、探索ADV感覚で比較的楽しめた。
一部分かりづらい場面でウロウロ試行錯誤してイライラしたりもしたが、
「不気味さ漂う」廃坑探検気分の前半部分にはとてもワクワクさせられた。
「Half-Life 2」風の物理エンジン系プラットフォーマー要素も懐かしい気分。
他にも「バイオショック」「シーフ」などを思い出すエッセンスも感じた。

グラフィックはややレトロ感もあるがパッと見は綺麗め。その分軽い。
ゆらめく炎の熱気や、光源に舞うホコリ、怪しい瘴気など雰囲気は抜群。
地下世界なので閉鎖的だが、坑道ばかりではなく人口施設や自然洞窟ほか
ロケーションは色々なエリアが用意されている。

ちなみに日本語がないのはやはり難点。メモ文書は結構多い。
プレイ自体は読まなくても問題ないが(一箇所だけ謎解きヒントを読む必要あり)
本作はムービーではなく、様々な人物のメモから物語を読み解いていくスタイル。

何が起きているのか? 何のためにこんな施設が? そもそも主人公は何者か?
スクショ撮影しておいたメモを数枚、クリア後にGoogle翻訳してみて
「あぁ…読んでいたら感情が入って、もっと面白かっただろうな」と感じた。


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なおエピソード1のため、さらなる冒険が続きそうな雰囲気だ。続編未発売。
STEAM評価は「非常に好評」、個人的には「ほぼ好評」と言った印象。
とは言え、ぶっ通しで5時間ほどクリアまで遊んでしまうパワーがあった。



 JJ Voice 

元はトレーラーの超能力シーンに惹かれてプレイした作品。
想像していたスーパーパワーとは違ったけれど特殊能力はロマン。
続編ではさらなる超能力の成長を期待したい。
ついでにトラップもさらに多彩になると嬉しい。

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