『メトロ 2033』良作FPSレビュー。核戦争後の終末ロシアを描く小説原作FPS [Metro 2033 STEAM PC版]

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小説原作の良作FPS『メトロ 2033』レビューを兼ねてゲーム特徴をご紹介。
2033年、核戦争後の荒廃したロシア、地下鉄道へ逃れ生き残った人類と
凶暴なクリーチャーとの壮絶な死闘を描いたストーリー重視のFPSです。
新記事UP:続編『メトロ ラストライト』PC版もレビュー


💡 Metro 2033 ゲーム特徴紹介&レビュー

私がプレイしたのは旧版(日本語対応キーのSTEAM版)現在は販売終了。
STEAMではリメイク版 Metro 2033 Redux(日本語なし)のみ販売中。


Reduxには有志の方による日本語化MODが登場
旧版は日本語化MODもあったがDLできなくなった模様。
なお、かなり古いがズー発売のパッケージ日本語版もあり。

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人類存亡を賭けた戦いへと巻き込まれていく、起伏に富んだ物語。

主人公アルチョムの暮らす駅は、ミュータントの襲撃により危機に瀕していた。
ある事を契機に、メトロ最大軍隊を持つ都市ポリスへ助けを求めるため旅立つ。
世間知らずの青年が成長していく様子を、サバイバルやオカルトを交えながら、
大作映画のような先が気になる起伏に富んだストーリー展開で楽しめる。

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主人公が慕う、物語の鍵となる一匹狼ハンターをはじめ、
巧みな口車で渡り歩く胡散臭いが憎めない商人ブルボン、
霊感の強いミステリアスで寡黙な男カーンほか、
様々な思想の協力者と出逢い、助けられながら困難を乗り越えていく。


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廃墟と化した地上、終末感漂う地下街、丁寧な描写で雰囲気抜群。

本作の魅力は世界観。メトロ(地下鉄)にシェルターを築いた人類。
貧しさや生活感溢れる居住区、活気ある開けた構内マーケット、
深刻さが漂う外界への防衛区域、隣駅へつながる地下鉄道など、
まるで映画セットのように細部までしっかり作り込まれている。

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他の駅(街)も複数登場し、それぞれに雰囲気や状況が異なる。
襲撃を受けて壊滅寸前だったり、対立勢力支配による厳戒態勢だったり、
時に助け合い、時に敵対する、様々なイベントや人間模様が楽しめる。
複数の選択肢イベントもある。中にはエンディング分岐につながる物も。

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FPSながら、NPC達にも沢山のセリフ(フルボイス)が用意されている。
世界はどうなっているのか? 彼らはどんな風に暮らしているのか?
それぞれのドラマを垣間見ることができて、興味をそそられる。
ただ、字幕が用意されていないNPCも多いのが残念なところ。



 Metro2033 アサルトもステルスも楽しめるFPS
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様々な特徴の凶暴ミュータント達や、武装した人間達との戦い
近未来ながら、ほぼ文明は崩壊。ジャンクから作り出された銃や
前大戦時のレトロ銃火器、ナイフも活用して弾を節約しながら戦う。
弾薬を通貨としており、一部駅で武器・防具・装備を購入できる。

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戦闘は楽しいが、敵は大勢かつ射撃精度も高め。弾薬が貴重な事もあり、
基本はステルスを組み合わせて、優位状況を作っていくゲームデザイン。
特にミュータントは硬く、弾薬消費も激しいため、あまり無駄撃ちは禁物。

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スプリンターセルのような、ステルスを楽しめる要素満載
相互監視する敵や、巡回兵など、ステルスゲームのような敵配置が多い。
広めのマップは複数ルートがある事が多く、家具の裏や天井のハリなど、
裏から忍び寄って、孤立している敵を一人ずつナイフ暗殺していける。
腕時計に明るさ表示があり、照明を破壊して暗がりを作る事もできる。



 Metro 2033 その他の特徴
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『Stalker』も彷彿とさせる独特の世界観
核汚染による突然変異ミュータント、霊か?怨念か?超常現象アノマリー、
ガスマスクをつけ、地上で物資調達を行うストーカーと呼ばれる職業など、
原作は全く異なるが、共通概念もある。ゲーム版は制作陣も一部は共通。

ゲーム的には『Stalker』がRPG寄りのノンリニアに近いFPSなのに対して、
『Metro2033』は一本道のリニア型FPS。その分、ストーリー密度も高い。
なお、ホラー要素も少しあるが、『Stalker』に比べればまだ怖くはない。

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没入感を高めるゲームUI排除や、ガジェット装備。
HP、弾薬、装備など、ゲーム的な数字は普段は画面表示されない。
武器変更時や入手時、インベントリ的画面でのみ確認できる。
目的は主人公の手書きメモといった具合だ。マップなどもない。

また、手動で充電しないといけないライトや暗視ゴーグル、
時間経過でフィルターを交換しないといけないガスマスクほか、
面倒だからこそ緊張感や没入感を高めてくれる要素でもある。



 メトロ 2033 レビューまとめ
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世界観と物語がとても興味深い、FPSアドベンチャー。とても楽しめた。
例えるなら、ハリウッド映画ではなく、ロシア大作映画のような感覚。
ユーモアもスペクタクルもあるが、いい意味でB級映画感ある独特路線。

FPSとしては難易度高め、爽快感はさほどだが緊張感は強い。
ステルス難易度も高め、観察して考えて攻略する楽しさがある。
ただし、弾薬の節約や、時々強いられる悪条件イベント戦闘、
さらに地上以外は全体的に薄暗いなど、人を選ぶFPSでもある。 

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丁寧に描かれた描写や展開で、映画的体験ができるゲームの印象。
雰囲気やゲーム性が合えば、総合的には楽しめる良作だが、
怖さや閉塞感、癖も強い、好みの分かれる作品となっている。


JJ voice record 「アルチョーームッ!」

○○チョム、○○チョフ、○○ビッチ、○○コフ。
とにかく印象に残るロシアの伝統的な男性名。
ジョン、マイケルなど、よくある名前より覚えやすくてGOOD

元はネット小説で、2005年に書籍化。受賞も果たしている。
各種設定や登場人物など内容もそれぞれ一部異なる。

さて、本作はエンディングが二種類ある。
一つは全編に渡って達成条件が散りばめられているため、
分かりにくく、Wikiなどを見ないと辿り着くのは厳しい。
だが、最初はやはり攻略など見ずに遊んでみて欲しい。
物語重視ゲームだけあって、初見の楽しさは抜群なのだ。


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