
メトロ エクソダス エンハンスドエディション
PC版のグラフィック強化版がリリースされましたので、
新旧の比較画像を交えて特徴やプレイ感想などご紹介します。
✨ | Metro Exodus PC ENHANCED EDITION▲目次へ |
『Metro Exodus』ゲーム所有者に自動追加される製品(DLCは所有している場合のみ)
対象はSteam、Epic、GOG、MSストア。詳細:公式発表ページ スペック:Steam発表ページ
PS版やXBOX版も2021年6月18日(海外時間)にリリース予定。
レイトレーシング技術向上による、主に光関連のグラフィック強化。
NvidiaではRTXグラフィックボードから導入されたレイトレーシング。
簡単に言えば、光の反射や陰影のリアルタイム演算を行うもので
影・明るさ・鏡面反射など自然な描写になり、GPU負荷も大きい。
『メトロ エクソダス』は旧版もレイトレーシング対応だったが、
『ENHANCED EDITION』は全反射面への多段階反射ほか大幅強化。
上画像のように、照らされた暗部ディテールまでよく見えるように。
Nvidiaの協力の元、新たに技術研究されており
よりフォトリアルに近い光描写を実現しながら、
処理高速化やパフォーマンス最適化まで行われている。
公式サイトにて技術的な詳細情報あり。
✨ | Metro Exodus PC Enhanced Edition 原作との違い▲目次へ |
グラフィック設定項目が追加
・視野 FOV 調整バー実装(上画像にように視界が広がる)
・レイトレーシング強度の調整(関連項目も複数)
・DLSS 2.0対応(画質維持しつつPC負荷を軽減)
・モーションブラーOFF 実装
・Direct X 選択肢の排除

同じ最高画質でも、原作よりやや軽くなった(各章の序盤確認)
Core i7-8700 + RTX 2070 など 高設定ミドルクラスのPCでも、
最高設定エクストリーム画質で 30~60FPSでプレイできており
原作よりFPS値が2~5くらい上がる場面が多かった。(※1080p)
ウルトラ設定(1段階下)だと、50~60FPSで遊べる場面も増え
GPU使用率が100%以下になる軽いエリアも増えてくる。

その他の点。
・セリフの文字がクッキリ見やすくなった。
他にも調整された部分はあるかもしれない。気付いた時に追記予定。
設定による違い例。
・レイトレーシング関連設定の違い。左はパフォーマンス最優先。右は最高設定。
DLSSによるクッキリ度に差があるほか、右は暗部まで光が届いて見やすい。
・ガンマ値=明るさの違い。左は最低、右はデフォルトより2段階下。
旧作より全体的に明るいため、下げた方がホラー感は出るが
下げ過ぎると、明暗メリハリが弱く、のっぺりした感じに。
✨ | Metro Exodus Enhanced Edition 新旧画像で比較▲目次へ |
左:Metro Exodus 旧版 右:ENHANCED EDITION 新版
※画質はほぼ最高設定(DLSSはON、重いため画像はJpeg圧縮)
※明るさはデフォルト設定。同じイベントでも天候変化するため目安程度に。
EEは多段反射で光量が増し、全体的に柔らかく明るい雰囲気になった。
原作はDLSSの違いもありシャープだが、強コントラストで硬い雰囲気。
なおDLSSオフだと、EEも多少シャープになるがFPS値が落ちる。
屋内は違いを感じやすい。光の反射効果が全く違う。
旧版は昼でもフラッシュライトをつけたくなる場所が多かった。
FPSあるある「光があっても異様に暗く感じる部屋」な旧版。
EEではランプ+暖炉+キャンドル、外の光も感じられて快適住空間に。
左側の松明に注目すると、主人公の腕まで届くほど強くなり
周囲にしっかり反射して影もクッキリ描写されている。
なお、光が届かない暗い場所はしっかり暗い。
テクスチャはどちらも同品質。あくまで光関連の強化。
下画像のEEは視野最大。それでも奥まで明るく見やすい。
手も長くなるがすぐ違和感なくなる(現実の手を見てみると…もっと長い!)
✨ | Metro Exodus PC Enhanced Edition 気になった点▲目次へ |

起動ロードや設定適用に、とてつもなく長い時間がかかる場合の対処法。
当初、私の環境ではタイトルメニュー画面到達まで13分!
グラフィック設定変更は適用まで8分~数十分もかかった。
起動&設定さえ終われば、ゲーム自体は快適だがさすがに遅すぎる。
初日苦しんだ後… ふと思い浮かんだのが グラボのドライバー。
Nvidiaドライバー最新 466.27(4月29日)で最適化されており
『GeForce Experience』からアップデートすると…… 圧倒的に快適になった!
私の環境でのドライバー適用後の目安時間 メニュー画面まで…SSD 50~60秒(OP削除)、HDD 70秒~140秒(E連打) 画質設定適用まで…SSD 90~110秒、 HDD 110~180秒 セーブロードは……SSD 15秒~40秒、 HDD 30~80秒(同じ章だと数秒) |
※PCスペックや読込内容によっても増減。
※ゲームフォルダのwebmファイル3つとも削除するとOPカットできる(Steam版)
ドライバーアプデで『メトロ エクソダス』旧版も快適になった!
『ENHANCED EDITION』より起動ロードや設定変更がやや速い。
その他の点。 密かに期待していた難点は健在。
・不自然な光も一部ある(左シーンは異様にライトがふわふわ光っていた)
・グラフィック設定変更時の適用待ちロード(気軽に変えづらい)
・スキップできないカットシーン(2周目など飛ばしたいシーンも)
・長いイントロムービー(Eキー連打でスキップ可。またはwebmファイル削除でカット可)
・フルスクリーンのみ
✨ | Metro Exodus PC ENHANCED EDITION 感想まとめ▲目次へ |
これから遊ぶなら Enhanced Editionをオススメ。
光のある屋内は相当明るくなり、影の柔らかさ含めてナチュラルな雰囲気に。
リッチな光表現のおかげで、屋内や夜はとても綺麗に見えて真価を発揮する。
同じエリアでもこんなに暗かったのか!? と遊び比べて何度も驚いた。
それでいてPC負荷はむしろ原作より軽くなった場面が多い素晴らしさ。
起動ロードはやや長くなったが、元々長いため+数十秒は許容範囲。
(この辺りはPCスペックによって違う場合も)
ただ旧版はシャープで高コントラスト。暗い場所はホラー感や閉塞感があり
逆に味わい深さがある。地上も晴天だとより色鮮やかになる事があるものの
全体的にはEEの方が綺麗に感じる場面が多い。好み次第かもしれない。
こちらはDLC『The Two Colonels 2人の大佐』
火炎放射器の種火でも相当明るく、原作の閉塞感はやや薄れた印象。
敵もハッキリ見えてキモさ倍増! 個人的にはこれが一番ツライ(笑)
上述したが『Enhanced Edition』もガンマ値を下げれば
原作デフォルト設定より暗くなるも、メリハリも弱くなる。
明る過ぎる!と感じた場所のみ、少し下げる位が良さそうだ。
最後に。掲載画像は違いが分かりやすいシーンを選んだが
屋外だと、晴天や霧であまり変わらない印象の場所も多い。
元からグラフィックは高水準のAAAタイトル。
動作ギリギリのPC環境などで、もしもEEが重い場合は
PCに無理させてまでこちらを遊ぶ必要はない気もする。
『ENHANCED EDITION』はPC環境に余裕ある場合の選択肢。
2周目など善悪ルートの一方を目指して遊ぶ時は良い刺激になりそうだ。
2周クリア済の場合は……忘れた頃に取っておくのも良いかもしれない。
🍺 | JJ VOICE▲目次へ |
今回は、新旧併せて20回以上起動を行いつつ検証。 初日はグラボのアップデートに気付かなかったため 毎回起動13分かかり無駄に数時間… もっと早く気付いていればと愕然(笑) 先日UP予定でしたが、何とか終わったので 後はのんびりプレイしていこうと思います。 サムDLCは途中なので、最初から遊び直そうかな。 ところで最近は、動画撮影しながらプレイ、後でスクショ撮影しています。 今回のような内容は比較動画を作った方が多く観てもらえそうと思いつつ つい慣れたブログで記事作ってしまいます。最初の一歩はハードルですよね。 |
メトロ・シリーズのゲーム紹介記事
この記事へのコメント
時間を作って一気にやりたいです
JJ
DLC「The Two Colonels」は本編クリア後、熱い内に遊ぶとより感情移入できるかと思います。
DLC「Sam's Story」は仲間の後日物語かつボリュームもそこそこあるため、最後に遊ぶ事をお勧めします。名残惜しさを埋める締めとして程良い印象です。