『Half-Life 2』ファンメイド続編へ向けた技術デモ『Project Borealis: Prologue』がSTEAMにてMODゲーム無料配信、感想付き紹介

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STEAMにて『Project Borealis: Prologue』と題した『Half-Life 2』の短編MODゲームが2024年11月12日より配信されていますので、軽い感想も兼ねてご紹介します。


Project Borealis: Prologue
開発 Icebreaker Industries 日本語なし(問題なし)
MODのため、プレイには『Half-Life 2』本編ゲーム所有が必要


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『Half-Life 2』のファン創作版EP3へ向けた技術デモ(短編)

『Half-Life 1~2 EP2』のライターMarc Laidlaw氏が退社後発表した2017年短編小説『Epistle 3 ※』を元に、Unreal Engine 5で制作を目指しているのが本プロジェクト。
※EP3のプロットと噂された内容ですが作者自身は否定的。インタビュー記事

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左:本作 右:原作
今回デモは『Half-Life 2』中盤の町レーベンホルム数区画をリメイクしたような内容です。クリアまで最短10分かからず、のんびり観て回っても20分程のボリューム。

移動や敵AI挙動、武器の使用感などゲームシステムのテスト目的での公開となり、フィードバックを得て改善につなげ、本編の準備を進めていくとの事です。



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ヘッドクラブやゾンビは雪国デザインになり、マップも冬仕様。
原作になかった家具、本編要素なのか謎のアノマリーなど、簡素だった部屋もリッチに。ただし全体的に暗い。

動作は重いものの、DLSSなどアップスケーリング対応で軽量化可。
Souce EngineっぽいオプションUIも再現されていて笑いました。

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珍しい点ではUnreal Engine 5の機能「Lumen」に対応(左OFF:右ON)
動的な光の拡散・反射など自然な描写になる光表現技術です。

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ただ本作の場合、ON/OFF比較してようやく分かる位のため、OFFにしてFPS値を上げた方がいい気も。なおONでもレイトレーシングほど重くはありません。



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紹介の最後に

雰囲気含めて『Half-Life 2』のプレイ感やシステムをUnreal Engine 5で再現しようとしている試みが面白いなと感じました。
敵配置やフラッシュライトの長持ち化など工夫(むしろ無限モードが欲しい)
素早いジャンプやダッシュの立ち回り感も再現されていました。

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(下段画像)左:本作 右:原作
ただ物理エンジンは硬い。原作よりオブジェクト挙動が重く、素手ではドラム缶を運べず(グラビティガンでは可能) ジャンプ高度も若干低いためドラム缶や箱などに乗りづらい。爆発範囲もやや狭く、燃え広がりづらい。

フルバージョンでは改善されるかもしれませんが
ファン創作でも幻のEP3(のような作品)が遊べるなら個人的には期待。
今後新章など遊べるようになりましたら、またご紹介しようと思います。


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最後に。10年以上前に原作クリア。もう「レーベンホルムには行かない…
はずだったが、また戻ってくる日が来ようとは!
比較すべく久々にプレイ、懐かしすぎてヤーヴァイw
(楽しくて色んな章をしばらく遊んでました)




 JJ VOICE

さて、最近書いてるゲームは初期段階アルファ版のような作品が多すぎる(笑)
「公開タイミングまだ早いなあ、もっと作り込んでからの方が…」と思うも
年末突入前の落ち着いてる時期に発表して話題作りしたい開発者心理かな。

作り込んでからより、早い段階で意見を得られれば軌道修正できるため
評価ダウンしても、時間的に無駄を減らせるメリットも考えられますね。
本作の場合、7年越しの生存確認や気合入れ、協力支援の働きかけかな。
ここから本格的に開発加速するのかもしれません。


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