
海外製レースゲーム『Ridge Racer Unbounded リッジレーサー アンバウンデッド』
Indie Galaでの購入時に内容紹介しているため、今回はレビューが中心。
※レースは週一程度、パッドプレイのカジュアルゲーマーによる感想です。
熟練レースゲーマーの方がプレイすると、異なる印象を持つかもしれません。
💥 | Ridge Racer Unbounded 特徴&レビュー |
Ridge Racer Unbounded リッジレーサー アンバウンデッド
STEAM評価:賛否両論、日本語なし ※日本STEAMからは買えない「おま国」ゲーム。
Indie Gala購入版は日本からアクティベートできたが、他のストアも可能かどうかは不明。
結論から書くと、たまに軽く遊ぶなら楽しいアーケード系レース。
真面目にクリアを目指すと、中盤以降はちょっと疲れる高難易度。
『Flatout』からバカゲー要素を省いてスタイリッシュにした感覚。
旧リッジレーサーとは全く違うがレース自体は独特の良品質。
慣れれば楽しいが、一部の要素でストレスやマンネリも否めない。
レビュー前提となるゲーム特徴
挙動はカジュアル系。ドリフトボタンも慣れれば曲がりやすい。
ドリフトでニトロチャージ、ブーストで敵車を破壊して順位を上げ、
一部建物を破壊してショートカットしていく、攻めるレースゲーム。
地区ごとに各7戦前後レースシリーズがあり、1レースずつアンロックしていく。
通常レースほか、破壊行為なしのレース、逆に破壊数を競うレース、
ドリフトのスコアアタック、タイムアタックなどが用意されている。
難易度選択がなく、中盤以降は難しい。運要素も絡む。
一般的なレースゲームと比べて、敵車が相当速い印象を受ける。
インコースかつ低減速コーナーリング + 中盤以降はミスのない走りが必要。
加えて、連続ニトロブーストという力技も活用する必要がある。
敵車に近づくとニトロが徐々に溜まり、ブーストで破壊すると一気に貯まる。
これを利用してニトロ→破壊→ニトロ→破壊を繰り返して順位を上げていく。
余裕があれば、オブジェクト破壊や建物破壊でショートカット。
ただし1位に上がっても、よほど大差をつけていない限り、
コーナーリングで大きく減速すると、簡単に2~3台抜かれる。
クラッシュやスピンの場合は、立て直しが早くても、大抵5~6台落ちる。
運が悪いとブースト体当たりで自車が破壊され、一気に最下位転落も珍しくない。
💥 | Ridge Racer Unbounded レビュー本番 |
前作である『Flatout』以上にバトルレース、面白いがストレスも。
運ゲー要素でもある「敵のニトロアタック」による自車破壊がキツイ。
後半でやられたら、ほぼリトライ確定。コントローラーを投げたくなる。
コーナー後の敵車から離れても油断できない。直線で突如アタックされる事も。
クラッシュさせらたらニトロ満タンになる等、せめて救済措置が欲しいものだ。
ただ、良くも悪くも「意地でもクリアしてやる!」という気持ちにはさせられる。
難しいコースで1位通過できた時は、思わず心の中でガッツポーズしてしまう。
楽しんでると言えなくもないが、ストレスも大きい。時間もかかる。
毎レース1位通過が、ほぼ後半コース解除条件になる点も厳しい。
ドリフトや破壊など1位以外でもスコアは稼げるが、一定以上はやはり難しい。
普通プレイヤーの私だと毎回5~20回以上リトライしてやっと1位になる感覚。
「もはや作業…」 無心になって何度も反復練習していて、ふと冷める時も。
任意のタイムアタックや実績ならまだいいが、通常クリアでもそれが必須。
前作『Flatout』シリーズ、『GRID』 『DIRT』『NFS』 『The Crew』ほか
色々PCレースゲームを遊んできたが、断トツで一番苦戦している。
切実に難易度選択が欲しいと感じたハードコア・レースゲームだ。
もしかしたら熟練レースゲーマーなら、丁度いいのかもしれない。
💥 | Ridge Racer Unboundedの残念な点 |
陰影コントラストが強く、昼コースでさえ薄暗い箇所が多い。
分かりづらい上に、破壊不可の障害物にクラッシュ!もザラ。ミニマップもない。
何より薄暗い景色は気分的に楽しいものではない。明るめのコースもあるが少ない。
マップパーツの使い回しが多く、既視感が随所に。
都会・港・ハイウェイほか、ロケーションは結構あり雰囲気も変わるが、
カーブ周辺建物一式などの細かいマップパーツは多くが使い回し。
似た印象のレイアウトが多く、中盤辺りから少々マンネリ化してくる。
他の残念点を列挙。
・リプレイ機能がない。
・ゲーム開始時、無駄に30秒ほどサーバー接続待ちが入る。
・モードが限定されている。最後の2点は前回記事にて書いています。
💥 | Ridge Racer Unboundedの良い点 |
レース自体は結構楽しい。高難易度はさておき。
操作性は癖も強いが、慣れればとても楽しくなる。
一部レースを除き、少ないが車を選択できる点もGOOD。(カスタム機能はない)
それぞれ操作感が異なり、コースや好みに合わせて楽しめる。エンジン音も変わる。
タイムアタック専用コースは別物の楽しさ。
都会のど真ん中までもが巨大アスレチックになっており、
ジャンプ台から飛び、ハーフパイプなどを強引に走り抜けて笑った。
容量1.6GBほどとHDDに優しく、負荷も軽め。
常備してたまに気分転換に遊ぶ用途に向いている。ロード&リトライも速い。
最初にも書いたが、気軽にたまに遊ぶには楽しいアーケード感覚のゲーム。
BGMがCOOLなダブステップ中心。
サントラが欲しくなるようなカッコいい曲もある。
キャッチーな曲は少なめで好みも分かれそうだが。
曲切り替えもパッドのデジタル十字キーとお手軽でGOOD。
💥 | Ridge Racer Unbounded 感想後記 |
「レースゲームって同じコースを反復練習して上達を楽しむゲームだったなあ」
そんな忘れかけていた事を思い出させてくれた作品でもある。
アクションで言えば、難ステージをトライ&デスで攻略する感覚。
確か幼少期に遊んだ『デイトナUSA』や『セガラリー』などはコース数が少ない分、
何十回も同じコースを遊ぶのが普通で、一秒でも速く!タイムを縮める練習も楽しかった。
一方で最近はオープンワールドや、救済措置のあるレースばかり遊んでいて、
次々と新コースに進み、突破したらコース終了、リトライしてもせいぜい数回。
どちらが良いと言う訳ではないし、それぞれに魅力が異なるだろう。
少なくとも、ストイックに反復練習するゲームは今の私の好みには合わないと実感できた。
『DIRT』や『GRID』の「時間巻き戻し機能」といった有限の救済措置くらいが丁度いい。
もはやヌルゲーマー思考だが仕方がない。
正直、合計して数十時間も反復練習に使うなら、
内容の濃い積みゲーに回せば、遥かに幸せになれるんじゃないだろうか?
と、数百本の積みライブラリを前に考えてしまう自分がいる。
悲しいかな、遊べる時間は、限られているのだ。
この記事へのコメント