
記事更新2022年4月11日:様々なゲーム開発会社からウクライナ支援チャリティや発表が行われていますので、今回調べた中から概略をまとめてご紹介します(敬称略)。
※3月からの更新記事です。新しい情報など追記/編集を行いました。
※ツイート埋め込みは重くなるため、一部以外はTwitterや関連リンクのみ掲載。
目次 |
・ゲームやDLC購入などによるチャリティ ※追加掲載(4/11) ・大型寄付の発表 ※7件を追加掲載(3/24) |
✨ | ゲーム購入によるチャリティ▲目次へ |

(追加掲載) 3月初旬にチャリティを行ったThe Farm 51は、新たに全収益寄付チャリティ専用のグッズDLC『Chernobylite - Charity Pack』を発売しました。来年2023年3月14日までの長期的な支援手段として考えられたものです。Steam版・Epic版・Gog版とも対象。 ウクライナ慈善団体Pure Heartへ寄付されます。>Twitterリンク

(追加掲載) チェコ共和国のSCS Softwareは、ウクライナ装飾DLC『Euro Truck Simulator 2 - Ukrainian Paint Jobs Pack』の全収益寄付を発表しています。大きな反響を呼んでおり、配送写真ツイートほか状況が度々発表されています。 こちらは人道支援団体People in Needへ贈られます。>Twitterリンク

(追加掲載) ポーランドのBit Golemは終結までの期間『Dagon: by H. P. Lovecraft』から得られる全収益寄付を発表しています。本体無料ですが有料DLC『The Eldritch Box DLC』が寄付対象となっています。 寄付先は人道支援団体PAH(略称)をはじめ様々な財団へ贈られます。>Twitterリンク
(関連)本DLCは3月25日まで開催された Humble Bundleのチャリティバンドル参加作品です。>紹介記事
✨ | (こちらは期間終了)ゲーム購入によるチャリティ▲目次へ |
We want to thank all the participants of our #CharitySale and make a reminder: by purchasing any games already released by GSC Game World (the ones without discount as well) are going to «Come Back Alive» donations.
— GSC Game World (@GSC_GW) April 8, 2022
Only 3 days left, so let's push to the new peaks 💛💙 pic.twitter.com/BKMqQhCyEr
(期間終了) ウクライナのGSCは『Stalker』ほか自社作品チャリティセールを実施(期間2022年4月5日~4月11日夜)。全収益がウクライナ慈善財団Come back aliveに寄付されます。こちらツイートにSteamほか各ストアURL記載。 >Twitterリンク
— フォートナイト (@FortniteJP) March 20, 2022
(期間終了) 米国のEpic Gamesは『FORTNITE』の通貨払いによる全収益をウクライナ人道支援へ充てる旨を発表(期間2022年3月20日~4月3日)。 公式サイトでは国連UNHCR協会ほか複数の国際団体が挙げられているほか、FAQも掲載しています。 なお反響大きく22日時点で5000万ドルが集まったとの事です。 >Twitterリンク

(期間終了) 隣国ポーランドの11 bit studiosは、戦災市民サバイバルを描くゲーム『This War of Mine』とDLCの全収益(2022年3月4日まで1週間)のウクライナ赤十字への寄付を発表。 結果として850万ドルが集まり、現地で役立てられている旨のツイートがありました。 >Twitterリンク
Child Charityという無期限の寄付専用DLCもあります。100円~2050円。こちらは戦争・紛争で苦しむ子供救済を目的とした慈善団体War Chilldへ全収益が寄付されます。 |

(期間終了) 台湾のNeon Doctrineの呼びかけにより複数インディメーカーのSTEAMゲーム8本組チャリティバンドル『HELP UKRAINE BUNDLE』が発売。 全収益がウクライナのリヴィウを拠点とする慈善財団 The Palyanytsia Coordination Centreへ寄付されるとの事です。>Twitterリンク
タイトル一覧(STEAMの仕様上、バンドル価格は各タイトルのセールによって変化) Whispering Willows ❘ Move or Die ❘ My Lovely Daughter ❘ SIMULACRA SIMULACRA 2 ❘ カリコ ❘ When The Past Was Around ❘ マラビラ島の動物たち |

(期間終了)ポーランド Artifex Mundiは『Irony Curtain: From Matryoshka with Love』の海外時間2022年3月中の全収益を、ポーランド赤十字の#HelpforUkraine基金へ寄付する旨を発表。 また今年ロシア市場で得た利益15万PLN(ポーランド通貨)も同基金へ寄付するとの事です。 >Twitterリンク

(期間終了)ポーランドのRedDeerGamesは『Cyber Protocol』の2022年3月中の全収益寄付を発表。プレイヤー達と共に選んだウクライナの人々を助けるための財団へ寄付を行うとの事です。>Twitterリンク

(期間終了) ポーランド Acid Wizard Studioは『Darkwood』の海外時間2022年2月24~3月8日まで、全プラットフォーム収益をウクライナ赤十字へ寄付する旨を発表しています。 >Twitterリンク

(期間終了) ポーランドのThe Farm 51は『Chernobylite』の海外時間2022年3月6日までの一週間、全プラットフォームの収益をウクライナ赤十字へ寄付する旨を発表。またSTEAM発表では同団体や人道支援団体PAH(略称)への寄付の呼びかけも添えられています。>Twitterリンク


(期間終了) スウェーデンのThunderful Gamesは『SteamWorld Heist』と『Bridge Constructorシリーズから4作品』の海外時間2022年3月7日までの一週間の全収益寄付を発表。 また国際赤十字への寄付の呼びかけやウクライナへのメッセージも添えられています。>Twitterリンク
✨ | ウクライナに拠点のあるメーカーからの発表▲目次へ |
— GSC Game World (@GSC_GW) February 24, 2022
ウクライナ首都キーウの代表的ゲームメーカーGSC Game Worldは、現地からのメッセージとともに、ウクライナ軍支援のための特別口座情報を告知。>Twitterリンク 国際赤十字や国際慈善団体Come Back Aliveのリンクも公式サイトに掲載しています。
補足 代表作『STALKER』シリーズはまさに原発やウクライナ周辺地域が題材の物語FPS。 12月予定『STALKER 2』のSTEAMコミュニティでも、発売影響や現地情勢、スタッフを心配するコメントが様々寄せられていました。 追記 Youtube公式CHにてメッセージ動画を公開。胸が締め付けられる厳しい現状が収められています。字幕は自動翻訳から日本語も選べます。 |
キーウに旧本社があり、2014年ウクライナ危機でマルタへ本拠を移した4A GAMESも、ウクライナ軍の支援口座を掲載したメッセージを発表。>Twitterリンク 代表作『METRO』シリーズに準え、戦争は想像上の世界だけであって欲しいとの願い、ウクライナ支援や助け合いへの呼びかけがツイートに添えられていました。
ウクライナの開発会社Frogwares(Twitterリンク)やVostok Games(Twitterリンク)からは日々の現地状況を伝えると共に、寄付の呼びかけも行われています。
✨ | ゲームメーカーによる大型寄付の発表 ▲目次へ |
— Square Enix (@SquareEnix) March 15, 2022
(追加掲載)日本の株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)へ50万ドルの寄付を行う旨を発表。 また国境なき医師団、ユニセフ、国際赤十字への従業員からの募金と同額支援するマッチング制度を用意した事を発表しています。>Twitterリンク
(追加掲載)日本のソニーグループ株式会社は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と国際NGOセーブ・ザ・チルドレンへ合計200万ドルの寄付を行う旨を発表しています。 またSIEはロシアへのソフトやハード出荷停止、グランツーリスモ7 発売やPSストア運営停止を行ったとの事です。>Twitterリンク
(追加掲載)日本の株式会社バンダイナムコホールディングスは、国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへ1億円の寄付を行う旨を発表しています。>Twitterリンク
(追加掲載)株式会社ポケモンの海外関連会社The Pokémon Company Internationalは、人道支援のためGlobalGivingのパートナーへ20万ドルの寄付を行った旨を発表しています。>Twitterリンク
(追加掲載)日本の株式会社セガは、グループ企業や従業員から人道支援寄付を行っていく旨を発表しています。>Twitterリンク
(追加掲載)スウェーデンのCoffee Stain Studios(代表作 Satisfactory)は、セーブ・ザ・チルドレンと赤十字へ25万ドルの寄付を行う旨を発表。 また、それぞれが選んだ慈善団体への寄付を促すメッセージも添えられています。 >Twitterリンク
(追加掲載)デンマークのIO Interactive(代表作 HITMAN)は、赤十字へ10万ユーロの寄付を行った旨を発表しています。 >Twitterリンク
以降は3月7日以前の掲載分です。
ポーランドのCD PROJEKT RED(代表作 The Witcher、Cyberpunk 2077)からは、人道支援団体PAHへの100万PLN(ポーランド通貨)の寄付を行う旨が発表。 あわせて皆への支援参加やそれぞれができるあらゆる方法での手助けを願う呼びかけが行われています。>Twitterリンク
ポーランドのTechland(代表作 Dying Lightシリーズ)は、同じくPAHへの100万PLN(ポーランド通貨)の寄付を行う旨を発表。 併せて従業員や家族の安全確保などへの取り組みや、ウクライナへのメッセージも添えられています。>Twitterリンク
ポーランドのHuuuge Games(モバイルゲーム開発配信)は、戦争犠牲者を支援する慈善団体へ100万PLNの寄付を行った旨を発表。あわせてロシアとベラルーシでのゲーム配信停止(現行プレイヤーを除く)や、今後もできる限りウクライナの人々を支援していくとの事です。>Twitterリンク
スウェーデンのFATSHARK (代表作 Warhammer: Vermintide)は、国際赤十字ICRCへの30万クローナの寄付を行う旨を発表しています。>Twitterリンク
ドイツのKoch Media(Deep Silverほかの親会社、下記Embracer Group傘下)は、50万ドルの人道寄付を行った旨を発表。またグループの全従業員が救援寄付できる体制を整え、最大50万ドルまで上乗せする旨を発表しています。>Twitterリンク
スウェーデンのEmbracer Group(4A GAMESやTHQ Nordicの親会社)は、国際赤十字ほか複数支援団体への100万ドルの寄付に加えて、直接被害を受けている従業員や請負業者のためさらに100万ドルの支援を誓う旨を発表しています。>Twitterリンク
米国のBungie(代表作 Destiny 2、Halo初期シリーズ)からは、チャリティ配信イベントGame2Giveにて集まった$120,000以上の支援団体(Voices of Children、Direct Relief、IRC)への寄付をコミュニティへの感謝と共に発表しています。>Twitterリンク
✨ | 記事の最後に ▲目次へ |
掲載各社の発表をはじめ、UBISOFTやEAほか様々なゲームメーカー、開発者からウクライナへのメッセージや平和の願いがツイートされています。またゲーム業界に限らず、多数の支援や呼びかけが行われています。
なお各ツイートにある国際慈善団体の多くのサイトに、ウクライナ人道支援の寄付ページがあり個人寄付する事もできます。
日本からも「ウクライナ 寄付 団体 日本」で検索すると窓口が複数見つかるため、直接寄付を考えられていた方は各団体の活動内容を読まれて選ぶことをお勧めします。
☕ | JJ VOICE「編集後記のようなもの」 |
胸を締め付けられる現地映像… 刻一刻と更新される報道から目が離せず、 「そう言えば… ウクライナのゲーム会社は!?」と心配になりTwitterを調べると GSCをはじめとして様々なメーカーの活動やメッセージが見つかり、 とても胸が熱くなりました。本記事を書こうと考えたきっかけです。 微力ですが私もThis War Is Mine DLCセットほか購入や直接寄付を行いました。 少しでも希望のある出口を祈るばかりです。 追記と補足 様々なコメントありがとうございます。 支援の一助になれば、と思って書いた記事のため ウクライナ現地ゲームメーカー以外は寄付発表のみ載せています。 また、手探りで1社1社の発表をチェックしながら書いているため 調べきれていない情報もありますが、気付いた時に加筆や編集しています。 |
この記事へのコメント
D.K.
この惨状が一日も早く収束しますように。
そして全世界のみんなが楽しくゲームができる世の中になりますように。
Mamai
ウクライナやポーランドも然りだけど、ロシアと国境を接する北欧の国々もゲーム産業が盛んで、日頃我々を愉しませてもらってる。
平和だからこそ、そうしたエンタメ文化・産業が育つわけで……戦争はそれを全部ぶち壊しにしてしまう。
ロシアにどんな大義があるのか知らないが、今日もこうしてゲームができる、ささやかな他人の愉しみさえ奪う権利なんてない。
なぜか、この期に及んでも日本で執拗にロシア擁護の発言を繰り返す連中も恥を知れ!と思う。
ゲームを買う事でウクライナに何かしらの支援ができる、ロシア製のゲームをボイコットする事で抗議の意を示せるのなら願ってもないこと。
心ない中国人・ロシア人プレイヤーの連中がポーランド製、ウクライナ製のゲームにレビュー低評価爆撃を浴びせているとか……嘆息せざるを得ない。
Wargamingがプーチン支持の発言をしたスタッフを解雇したり、Gaijin(ここはドンバスの親露派武装組織をスポンサーとして間接的に支援してる指摘がある)がSNS投稿を自主規制したり、ロシアやベラルーシのゲーム会社も今は火消しに躍起なようです。
パレスチナ侵攻の時もイスラエル系企業・製品へのボイコット運動とかありましたけど、効果的だと思うので日本人ももう少し積極的に行動しても良いと思う。
ゲームをするのを少しやめて、表面上を撫でてるだけを見るのでは無く、自分でよく調べた方が良いと思うよ。
ゲームを通じて繋がった人を、ゲームを通じて支援することは至極自然なことだと思います。