STEAM良作レビュー『Seraph』銃火器とミラクルで悪魔達と戦う! アクロバティック2.5Dガンアクション

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華麗に舞いながら悪魔を撃ちまくるガンアクションSeraph』 
面白い作品だったため、クリアを機にレビューを兼ねてご紹介。
周回引き継ぎもあり、何周もキャラ強化しながら楽しめます。


 Seraph - Game Review
通常1280円、非常に好評、 開発:Dreadbit、 日本語なし

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360度死角なし! 華麗に宙を舞いながら、あらゆる方向に射撃!
銃火器とミラクルで悪魔を葬る、アクロバティック・ガンアクション
全方位の短距離ワープ、2段ジャンプ、壁蹴り、壁ずりなどを駆使して
縦横無尽に跳び回りながら、悪魔共を撃ちまくりキャラ強化していく。
オートエイムの銃&奇跡で戦う、立ち回り重視の中遠距離バトルだ。

1周9時間ほどのステージクリア型。引き継ぎもあり周回プレイも楽しめる。
また本編以外に、デイリーチャレンジと、サバイバルモードがある。
デイリーはランキング制のため厳しいが、サバイバルは獲得した強化資源が
本編にも反映されるため、ボスなどが難しくてキャラ強化したい時に便利。


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主人公は力を失った天使 Seraph(セラフ)
黒魔術により、ある女性の身体に閉じ込められている。
ガイドと名乗る謎の男に導かれ、異界と化した監獄施設を探索していく事になる。
果たして力を取り戻し、この悪夢から脱することはできるのか…?

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ステージ間の会話劇でストーリー進行する。任意のログも各所に落ちている。
天使と悪魔、信仰をテーマにした物語。独特の言い回しや英単語もあり
会話が多いのも難点だが、ちゃんと読むと興味惹かれる展開だった。

なおストーリーを読まずに、アクションゲームとして遊んでも十分面白い。
私は途中で断念。スクショ撮影してクリア後Google翻訳という荒業を使用した。



 Seraph - 高難易度、様々なキャラ強化要素
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銃火器とミラクル(スキル)、資源を集めて解除&強化できる。
メインは低威力の2丁拳銃(弾薬無限)、サブに強力銃器(弾薬有限)も拾える。
加えて、ミラクルという攻撃スキル(クールダウン制)も2つ装備できる。
こちらは使いやすい直線型から範囲攻撃、設置型や移動型まで色々ある。

また、強力な敵はダウン状態でトドメをささないと復活する。
SMITEという神聖攻撃だ。初期状態だとSMITEには威力はないが、
レベルアップ時にダメージ付与PERKも選べる時もある。


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キャラ強化要素も色々用意されている。
レベルアップ時にはHP増加ほか、BLESSING(祝福)を選択できる。
バリアや炎上ダメージほか、特殊効果が強力で面白いのだが、
4種類しか選べず付け替えできない。周回リプレイ時の楽しみか。

OATHS(誓い)という自由に付け替えできるPERK的な要素もある。
たまに敵がドロップするShardを付けて、攻撃・防御・奇跡3カテゴリーの
能力をUPできる。せいぜい数%といった所だが、ボス戦では数%でも大きい。
なお、多くが発動確率を上げる項目なので過信はできない。


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難易度は基本高め。さらに自動上昇していく。
最初に難易度を3段階から選んでゲームスタートするが、
プレイ中に上手く戦うほど、左下難易度は上昇していく。
敵は多くなり硬くなり、様々な特殊効果を得ていくのだ!

ちなみに1週目スタンダード・クリアした自信満々の状態で
最高難易度に挑んでみると、1面から絶望が待っていた(笑)
周回しながら少しずつキャラ強化&装備強化していくのが楽しいゲームでもある。



 Seraph - やや気になった点
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単純思考の敵AIもチラホラ。
段差に引っかかり、移動も攻撃もできずに硬直して、撃たれるがままになる。
難しいゲームなので、これくらいスキがあっても私は構わないのだが。

一定ステージごとに雰囲気は変わるが、似たような景色が続く。
グラフィック自体は綺麗だが、本作はランダムシードによる自動生成マップ。
何度も同じ背景を見ることになる。敵・アイテム配置などもランダムのため、
何かありそうな場所に何もないという事もしばしば。

大ボスを除き、各ステージの小ボスは、ただの強いザコで印象が薄い。
一定ステージ毎の大ボスは特別感もあるが、各ステージボスは大勢のザコの一人。
いつの間にかまとめて倒している事もある。結構強くて、苦戦する時もあるが
攻撃パターンも外見もただのザコとあまり変わらないため、特別感はない。



 Seraph レビューまとめ
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本作は以下3点に特化したアクション。

1・四方八方から襲いくる敵の猛攻を、巧みに回避しながら殲滅する楽しさ。
2・アクロバティック動作で素早くピョンピョン跳び回る楽しさ。
3・XPや素材を集めて、自キャラを強化していく楽しさ。

楽しいが3点ともクセがある。

1・上下の視界が狭いため先が見えず、降りた瞬間に囲まれて瀕死になる事も。
  だが、そろ~っと壁伝いに降りると、敵の姿が見える前から遠距離砲が飛んでくる。
  ラスボスも鬼のように強い。また攻撃バリエーションも銃撃とスキルのみと少なめ。

2・回復用に道中に残しておいた箱回収など、長距離移動がたまに面倒に感じる時も。
  マップは縦横に広く、似た景色も多いため、箱がどこにあったかも覚えづらい。

3・武器改良やスキルなど強化コストがかなり高い。後半は中々貯まらない。
  OATHSはほぼ毎ステージ強化できるが、能力上昇系のため新鮮さは薄い。
  BLESSINGは見た目の変化もあり効果も面白いが、選んだ4種類固定。
  これは引き継ぎ強化や、リプレイ時の変化要素と考えればOKでもある。


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ハクスラで強くなるために、ダンジョンに何度も潜る感覚に似ている。
「探索して、資源回収して、敵を殲滅して、次フロアへ進む」
似たステージの連続により何面なのか分からない繰り返し感もあるが、
ステージ後にキャラ強化。どれだけ強くなったかの確認が毎回楽しいのだ。

何より動かしていて面白い。ボタンこそフル使用だが、できる事はシンプル。
近接攻撃がないのも、回避の立ち回りに特化したゲーム性ゆえのものだろう。
各ステージも数分ほどと短いため、つい遊んでしまう魔力がある。


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万人向けではないが、シンプルでハマる戦闘特化アクション。
定価1280円、カジュアル価格帯では十分に良作だった。


 JJ voice

本作は、Gun-Fu(ガンフーアクション)というコンセプトで、
華麗に動きながらも常に銃を撃てるモーションが特徴。
キャラは小さいがアクション映画のような動きがGOOD。

セラフと言うタイトルもあるが、映画「マトリックス」や
ガン=カタの「リベリオン」辺りも思い出した。
銃を使ったカンフー的な雰囲気はやはりカッコいい。

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