第二次世界大戦ターン制SLG 『Strategy & Tactics: Wargame Collection』
中世騎士編を含めた3本セット。ボードゲーム感覚の面白いゲームでしたので
簡単なレビューを兼ねて、ゲーム特徴をご紹介します。
💡 | Strategy & Tactics: Wargame Collection ゲーム概要 |
STEAM評価:ほぼ好評、定価 980円、シングル・ローカルマルチ対応、日本語なし
第二次世界大戦 2種類 + 中世編 が入った3本ゲームパック
① WW2初中期が中心。ドイツほか各国長編キャンペーン&シナリオ短編多数。
② WW2後期。世界各国が入り乱れる広大な総決戦。東西戦線2種類。
③ 中世が舞台。イングランドやフランスなどの複数長編キャンペーン。
ボードゲーム感覚で遊べる、完全ターン制ストラテジー
3本ともシステムはほぼ共通。ユニット、舞台やシナリオが異なる。
プレイ順は、①→②、または ③→①→② など②は最後を推奨。熟練者向け。
敵味方に分かれた完全ターン制で、「移動・攻撃・援軍」のみとシンプル。
ミッション間でアップグレード要素もある。3本ともオートセーブのみ。
ゲームモードは主に3種類
簡単なストーリーのある長編キャンペーン、短編シナリオ、
条件を自由設定できるスカーミッシュ(ローカル2人対戦も可能)がある。
② 決戦編のみキャンペーン&シナリオはない。東西の世界大戦2種類のみ。
💡 | Strategy & Tactics: Wargame Collection システム紹介 |
兵器は各国共通。ユニットの「数/強さ/相性/HP」で勝負が決まる。
歩兵・砲兵・車両・戦車・飛行機がある。② 決戦編のみ海軍も登場する。
1ターンに、歩兵は1マス、車両は2マス移動できる。飛行機は特殊なので後述。
戦車でも歩兵3人を一撃で倒せる程ではなく、また砲兵に弱いなど相性もある(左下図)
1部隊につき12ユニット配備(スタック)できる。
例えば、歩兵4人+戦車8台など混合可。1人ずつ自由に分割&行動できる。
図のように計算もあるようだが、気にしなくても普通に攻略できる。
いかに相手より数多く、良い部隊を揃えるかを考えればOK。
1領地につき1部隊=最大12ユニットしか入れない。
同じ戦力の敵をたたく場合は、隣にも味方を配置して同時に攻める必要がある。
また、空き領地に逃げる事が多いため、画像のように包囲網を築くことが重要になる。
領地の確保はまさにボードゲーム陣取り
隣接マスが多いほど防衛に不利になるため、時には敵を誘い込んだり、
包囲網を築きやすいよう広く遊撃隊を展開したりなど、
数手先を考える部隊配置の駆け引きが楽しい。
毎ターンの収入で、援軍を呼べる
領地1つごとに収入が1増える。援軍費用はユニットが強く多いほど高い。
ユニット毎にクールダウン時間もあるため、いつどのユニットを呼ぶか悩ましい。
② WW2決戦編では、収入を使ってユニット強化もできる(いわゆるPERK)
空軍は広範囲を移動&攻撃できる。ただし条件がある。
エアストライク(空爆)は、敵を逃がさずに攻撃できるが、
数で上回っていないと効果が薄い。HP削り役といった印象。
また飛行機は防御力がなく、歩兵一人でも飛行場を攻撃すると全滅する。
① 初中期では、陸軍と空軍のみ。地上戦となる。
② 決戦編では、海軍も登場。海上でも戦えるようになる。
③ 中世編では、弓兵や騎兵など、全員中世ユニットになる。
操作性があまり快適ではない。
決定とキャンセルが同じボタン(同じショートカットキー)なのだ!
状況に応じてボタンアイコン=機能が変わる仕組み。操作ミスを誘発しやすい。
ESCでキャンセルできる行動とできない行動もある。キー配置の変更もできない。
② 決戦編の難点。
ユニットが多すぎて、CPUターンが長い。スキップすると完全に飛ばしてしまうため、
敵がどう動いたか、味方がどうなったか分からない。自分で状況確認するしかない。
また、自軍がどこか旗で確認するしかなく、どの国が敵味方かも分かりづらい。
時々、CPU負荷が激しくなる時ある。
ランチャーとゲーム本体が2つ立ち上がるのだが、
ランチャーは起動時しか使わないため落とした方がいい。
普段は軽いが、CPUを50%など食っていた時があった。
異様に重くなる場合はゲーム再起動、
効果音が出ない場合はオプションからオンオフ。
ちなみに効果音は大きいため注意。音量調整を推奨。
💡 | Strategy & Tactics: Wargame Collection レビューまとめ |
ボードゲーム感覚で楽しいシンプルなターン制ストラテジー。
シナリオ毎に状況は異なるが、圧倒的に有利・不利などはなく、
戦術次第で攻略できる所がGOOD。陣取り配置の駆け引きも面白い。
上述した不満点もあるが、定価980円ゲーム。許容範囲ではある。
なお、本作品のAIは、最善手を打ってこない事が多い。
対人戦なら絶体絶命状況でも、意外と持ち直せたりする。
適度にスキを見せてくれる辺りの丁度いい難易度に感じた。
ストラテジーやチェスの達人には正直ヌルいかもしれない。
3本ゲームが入ってボリュームもバッチリ。
WW2決戦編は長丁場になるが、WW2初中期と中世編のキャンペーンは
短いシナリオなら20~30分ほどでサクサク遊べる点もGOOD。
ドイツ主人公の長編キャンペーンが2つもあって驚いた。
スカーミッシュまたは決戦編では日本軍まで選択できる。
果たして歴史を塗り替えることはできるのか!?
🎧 | = JJ HQ voice = |
複雑なシステムや、忙しいRTSが苦手な私にはピッタリのゲーム。 じっくり作戦を立てながら、自分のペースで遊べる。 DLCでもいいので、ぜひ日本の戦国時代編をお願いしたい。 内政や国取りではなく、川中島など名合戦のみをこういう方式で遊んでみたいね。 |
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