レビュー『Sundered』超巨大ボスや禍々しい世界観、メトロイドヴァニア高難易度アクション [サンダード/STEAM]

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超巨大ボスや禍々しい世界観、メトロイドヴァニア高難易度アクション
Sundered』(サンダード) クリア後レビューを交えてご紹介します。



Sundered game review目次▲
定価 2050円  非常に好評  開発 Thunder Lotus Games  日本語対応
コントローラー推奨。 攻撃ボタンを超連打するため注意。

追記 『Eldritch Edition』に大型アップデート
最大4人ローカルCOOP(設定から変更)、新エリアや新ボスほか
細かな改良が施されたエディション。基本システムは以前と共通。


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クトゥルフに一部通じる世界観、禍々しい洞窟探索アクション

荒廃世界を旅する女性エシ。砂漠の古代洞窟に迷いこむがそこは…
死しても出られず、戦うことを強いられる、悪夢の世界だったのだ!
大群で襲いくる闇の魔物達……正気を削られそうな恐ろしい邪神……

「抵抗するか、受け入れるか」選択を迫られながら、
大いなる力を借りて成長し、より強大な魔物を打倒していく。
果たして悪夢の先にどんな運命が待ち受けているのだろうか……?

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北欧神話を描いた『Jotun』クリエイターによる次作であり、本作も
手書きアートグラフィックによる滑らかなモーションや独創的な造形、
禍々しい超巨大ボス、そして神話的だが悪夢のような世界が描かれる。

3種類のマルチエンディング。ラスボスも変わる。
後述のスキル取得で分岐するが、オートセーブのため慎重に。
二週目の引き継ぎ要素などはない。難易度3段階で最初から。




Sundered ゲームシステム目次▲
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やや特殊、敵ラッシュ型のメトロイドヴァニア、高難易度。

マップは大枠部分以外は、死ぬたびに自動生成で構造変化する。
縦横に広大。2段ジャンプほかスキル獲得で進める道が増えていく。
ショートカット・ルートや隠し部屋、トラップや簡単な仕掛けもある。

敵はランダム・タイミングで出現。詳しくは後述するが
尋常じゃない大群がラッシュでやってくる。余裕があれば倒してもいいが
基本は逃げながら進みたくなるようなゲーム。 常に気の休まる時がない。
終盤は強スキルもあり戦いやすいが、中盤までは相手にすると相当ツライ。


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成長要素・1 能力強化ツリー「トラペゾヘドロンの樹」

拠点では、敵を倒して得る「シャード」を消費して自由強化していく。
また強敵ドロップや条件入手できる「パッシブスキル」も付与できる。
こちらは自由に付け替えられるが、各々メリットやデメリットもある。


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成長要素・2 スキル習得「人間性を保つか…捧げるか選択せよ」

各地にある祭壇で、特殊スキルを授かる事ができる。
遠距離キャノンや溜め攻撃、グラップルフックほか行動範囲が広がる。
なお、スキル習得はエンディング分岐要素となっているため要注意。

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「エルダーシャード」という紫オーラを3つ入手後、再び祭壇へ行くと
スキルを 穢れ(けがれ)させることで、もう一段階強化できるのだ!
キャノンならレーザーなど。ただし一度でも穢れさせると分岐する。

穢れたくない場合、火葬炉にエルダーシャードをくべる事もできる。
すると拠点で特殊強化できるようになるが、高額シャードが必要。
そう……人間性を維持したまま戦うには努力しないといけないのだ。




Sundered バトルシステム目次▲
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高機動な戦闘特化アクション、習得スキルで多彩になる。

霊剣のような近接武器がメイン。5連コンボや、上突き、ジャンプ下突き。
強力なダッシュ突きや、溜め攻撃などもスキル会得できる。
ローリングほか高機動に動ける。自動回復エネルギー消費。

遠距離キャノンも前半入手でき、貫通砲を撃てるようになる。
ただし数発のみの弾薬制、一発一発の反動がでかいロマン武器。
使いづらいが、一部のボス戦では相当役立つ頼れる相棒なのだ。


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超巨大ボスが待ち受けている! 非常に高難易度

ワールドごとに超巨大ボス一体と、中ボスが数体ずつ待ち受けている。
戦い方はとても多彩。中ボスはそうでもないが大ボスは相当強い。
パターン見極めや弱点探しなど、何度も敗れながら攻略していく。

「攻撃が激しすぎる!どうやって倒すんだ!?」と諦めかけたボスも
他を探索してスタータス底上げ&スキル習得、パッシブで対策したり
何度も再戦するうちに、次第に戦い方や勝機が見えてくるようになる。

大抵はシールドが破られて、焦って回避連打や回復連打してダメになりがち。
ボス攻撃には前動作がある。冷静によく見て一つずつ最低限回避していけば
ラスボスでも終盤まで回復温存でき、余裕ある戦いができるようになる。

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各ボスには背景物語があり、道中の不思議な空間で聞ける。
元々は聖人や守護者であったりした者の成れの果てなのだ……
実はクリア後、スクショを見返していてそれに気付いた。
プレイ中は忙しすぎて全然頭に入らなかったと言う(笑)




Sundered 非常に気になった点「戦闘について」
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ストレスが溜まりやすい敵とのバトル・デザイン
ザコ敵は「ラッシュがとてつもなくウザい」面倒で逃げたくなるような調整。
ボス戦は「恐ろしく戦いづらい」空中にあり逃げる弱点 + 回避ゲーな猛攻。
かなり独特のアクションである。

まずザコ敵ラッシュについて。
1・突如始まるラッシュ……殲滅するか、エリアが変わるまで追ってくる。
2・エリア封鎖ラッシュ……殲滅しないと出られない。スキル報酬あり。

厄介なのは1。いつ現れるか分からない。数分に一回ペースで遭遇する。
数十体は倒さないと終わらず、中盤までの低火力だと攻撃連打で疲れる。
大型ザコはスキル活用したり、工夫すると楽だが作業感も強い。


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ボス戦について。
大ボス戦では、主人公が豆粒のようになるくらい超巨大。
だが弱点は小さく、移動している事が多いため非常に狙いづらい。
攻撃やザコに邪魔されながら、スキをついて空中斬りを連打連打。
それも数十発は斬らないといけないほど硬い。毎回ギリギリの戦いだ。

後半ボスは、もはや空中戦の感覚。
空中ダッシュやフックなどを駆使して、四方八方の攻撃を避けつつ
空中の弱点を追いかけて攻撃連打! ヒット&アウェイで数十発!
とても避けゲー感の強い、戦闘アクションである。




Sundered 非常に気になった点「その他全般」目次▲
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自分の姿や地形さえ見えづらくなる。
後半は大型ザコが多いため、画面が引いてキャラが小さくなる。
自分がどこにいるのか、どんな状況なのか? 敵と重なって見づらい。
また、地図を開く余裕もない。地図を開くと動けなくなるのも難点。

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自動生成のため、似たような地形が多くて、分かりづらい。
広大だが迷路構造。ギミックも少ないため、探索自体の面白みも薄い。
また、拠点へファストトラベルしたり、死亡してしまうと、再び自動生成。
詳細マップ情報が消えてしまい、どこを進んでいたのか分かりづらくなる。
壮大な景色がたまにあったり、マップ埋めは純粋に楽しいが。

ザコ敵でも硬いため、成長を実感しづらい。
特殊スキル習得で能力多彩になるのはいいが、
PERKツリーの基礎能力上昇のほうは実感しづらい。

低火力かつ敵が硬いので、多少強化したところで5発が4発になる程度。
初期エリアは楽勝になるが既に探索済。稼ぎも少なく行く必要も少ない。
もう少し火力が高ければ、爽快感もあったかもしれない。




Sundered レビューまとめ目次▲
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STEAM評価「ほぼ好評」は、妥当かつ好意的評価だった。
後半の多彩な戦闘力は面白いが、難点も多い、好み分かれそうな作品。
人によっては、面倒なあまり投げてもおかしくないゲーム性である。
「よくぞクリアまで頑張った!」と自分を褒めたい気分だった(笑)
クリアまで18時間(キャラ強化や全探索しなければ数時間は短縮可)


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2Dアクションとしては、高機動な戦闘特化ゲーム。
2段ジャンプ、空中ダッシュ、滑空、壁蹴り、フック、ドッジ
など移動手段が多いため、縦横無尽に立ち回りながら戦える。
操作していて面白いが、同時に上述したような面倒さも目立つ。

ランダム・ラッシュではなく「襲撃まで10分」位のカウント型にして
ボスも2段ジャンプで攻撃が届くくらいの地上戦が多ければ、
普通に楽しめたかもしれない。壮大感は薄れそうだが。


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神話風世界に興味は湧くものの、面白いかは微妙な所。
邪神的存在に導かれ、囚われたボス達のかつての物語を聴きながら
「人間として自力で抗うべきか、受け入れて穢れた力を得るべきか」
彼らとの戦いや背景を通して考え、プレイヤーの意思で選択する……
そんな雰囲気なのだが、印象はかなり弱い。

「信仰」や「人間的弱さ」など語られるが、断片的でピンと来なかった。
例えば、ボスごとに「何故今の姿に成り果ててしまったのか」を直接描く
共感しやすい過去イベントでもあれば、心に響き、考えたかもしれない。

とは言え、難しさでボス撃破時はアドレナリンMAX。見たかゴルァ!状態。
度重なるリトライもあって、物語など頭から吹き飛んでいる。


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1「探索2Dアクションが好き」
2「PVの雰囲気に惹かれる」
3「難しい戦闘が好き、ひたすら戦いたい」← 特にポイント
この三点が揃っていれば、楽しめるかもしれない。
独創的な力作ながら、好みの分かれるゲームである。



🎧 JJ voice 目次▲

最強必殺技……「レベルを上げてゴリ押し」
ラスト2時間は「探索キャラ強化&ラスボス再戦」の嵐。
攻撃力&クリティカルMAX! 回避&エネルギーMAX!
後はひたすら体力防御を上げていって何とか撃破できた。

ボスの残りHPがわずかになった時の緊張感は半端ない。
絶対に負けられない戦いだった。負ければ強化の旅…
ある意味で、正気を削られる気がする(笑)


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