霊能力で真実を追う! 超常現象系オカルトADV『The Medium』
2021年1月28日発売、『>observer_』開発メーカーによる作品です。
人を選ぶ印象ですが、クリアを機にレビューを兼ねてご紹介します。
✨ | The Medium ゲーム特徴紹介 |
非常に好評 定価6380円 開発Bloober Team 日本語対応 必要スペック高
※WASD可能だがゲームパッド推奨
ストーリー主導の超常現象系オカルト・アドベンチャー
少女が殺される悪夢… そして霊能力に悩まされてきた主人公マリアン。
それらの真実を知るという謎の男から、助けを求める電話を受ける。
指定された場所は、大量虐殺事件により閉鎖された保養地区だった……
それらの真実を知るという謎の男から、助けを求める電話を受ける。
指定された場所は、大量虐殺事件により閉鎖された保養地区だった……
正式ジャンルはサイコホラーだが、パニック系のような怖さは全くなく 『Alan Wake』や『スーパーナチュラル』のようなオカルト・サスペンス寄り。 クリア時間は大体探索して約8時間。全探索&収集を目指せばもう少し。 逆に迷うことなく、最短を目指せば1~2時間は短縮できるかもしれない。 |
『The Medium』特徴① 昔懐かしい固定カメラ視点
初期『バイオハザード』『サイレントヒル』のような場所ごとの固定アングル。
調べられるポイントなど、主観シーンだけ視点を自由に動かせる。
調べられるポイントなど、主観シーンだけ視点を自由に動かせる。
さすがにラジコン操作ではないが、ゲームパッド向け操作性。
チャプターごとの小マップを探索していくスタイルで
分岐路や収集要素など行き来するものの一本道に近い。
分岐路や収集要素など行き来するものの一本道に近い。
物語が進んでしまうと戻れないため、収集は取り逃しやすい。
『The Medium』特徴② 表裏一体な2つの並行世界!
同じ場所でも、霊界はまるで魔界のように禍々しい。
道が崩落していても、霊界は道が繋がっていたり…
安全そうでも、霊界は危険な何かがいたり…
道が崩落していても、霊界は道が繋がっていたり…
安全そうでも、霊界は危険な何かがいたり…
それぞれ行き来しながら探索していく。
画面分割の演出には思わずワクワクした。
幽体離脱・能力もあり、一部エリアでは実体を離れて行動できる。
幽体離脱・能力もあり、一部エリアでは実体を離れて行動できる。
『The Medium』特徴③ 類稀なる霊能力!
例えば… 霊感(霊の痕跡や近くの気配が分かる、要はインタラクト)
例えば… 物に刻まれた記憶を読み取る能力(サイコメトラーのような)
例えば… 光エネルギーで邪霊を退ける能力(倒せるほどの力ではない)
ほか進行に応じて使用できるように。
例えば… 物に刻まれた記憶を読み取る能力(サイコメトラーのような)
例えば… 光エネルギーで邪霊を退ける能力(倒せるほどの力ではない)
ほか進行に応じて使用できるように。
『The Medium』特徴④ 恐ろしい敵からステルス!
光をチャージしていれば一時的に退けられるが、倒す事はできない。
敵のいる場面では隠れながら行動する。捕まるとGAME OVER。
ただし敵はアクセント感覚、出現頻度はかなり少ない。
敵のいる場面では隠れながら行動する。捕まるとGAME OVER。
ただし敵はアクセント感覚、出現頻度はかなり少ない。
✨ | The Medium 気になった点 |
固定カメラ視点や操作性
・遠くて見づらかったり、進める横道など分かりづらい場面あり。
・遠くて見づらかったり、進める横道など分かりづらい場面あり。
・操作は前を入力し続ければ、別カメラに切替わっても前へ進み続けるが
方向転換で迷いやすい。不便という程ではないが快適とも正直言い難い。
方向転換で迷いやすい。不便という程ではないが快適とも正直言い難い。
多くないが「精神世界」の探索パートは少々冗長。
似たような景色のなか歩き回りながら手がかりを辿るのだが
ほぼ一本道で結構長い。ウォーキングシミュレーター気分。
似たような景色のなか歩き回りながら手がかりを辿るのだが
ほぼ一本道で結構長い。ウォーキングシミュレーター気分。
そのほかの点
・翻訳は概ね良好だが、たまに口調が性別反転する。
・文字盤などアイコンが被って分かりづらい場面あり。
・移動が遅い。探索エリアは小走りできるが基本歩き。
・移動が遅い。探索エリアは小走りできるが基本歩き。
・オートセーブのみ。スロットは直前チェックポイント7つまで。
・軽いバグも遭遇(調べ直すと解決したため問題なし)
・敵に捕まると即死=リトライ(光エネルギーがない場合)
チェックポイントによっては戻るのに数十秒かかり面倒。
収集や仕掛け操作などチェックポイント手前の状態から。
チェックポイントによっては戻るのに数十秒かかり面倒。
収集や仕掛け操作などチェックポイント手前の状態から。
必要スペック高め。序盤は軽いが中盤以降は重いエリアも。 PC環境:Core i7-8700、RTX 2070、16GBでは、1920 x 1080でも 最高画質だとFPS20台になる場面も。レイトレーシングOFFでも30~50FPSが多い。 レイトレのウルトラは重いためONまで下げた方が無難。画質はさほど変わらない。 ただDLSS非対応のグラボだと、画質またはFPS値妥協が必要になるかもしれない。 追記:Nvidia ドライバー 461.40でパフォーマンス改善された模様。詳細 |
✨ | The Medium レビューまとめ |
本作メインは物語や世界観。映画や海外ドラマのようで引き込まれた。
序盤のつかみ、主人公の霊能力を活かして世界が広がる中盤、
一体何が起きたのか真相が見えてきて、点と点が繋がる後半、
最後まで一気に遊んでしまったくらい物語には興味惹かれた。
(展開は好み分かれるかもしれない)
一体何が起きたのか真相が見えてきて、点と点が繋がる後半、
最後まで一気に遊んでしまったくらい物語には興味惹かれた。
(展開は好み分かれるかもしれない)
超常現象やオカルト系の海外ドラマ好きなら惹かれる世界観。
霊界側のアートワークや、心象世界を表現したイベント演出、
霊能力にまつわる設定や世界観などアイデアもGOOD。
ゲーム的には遊び足りない気持ちも残る。
中盤まで能力が増えてワクワクしたが、親切すぎて攻略感が薄く物語を辿る感覚。
後半ようやく自力推理する謎解きや、自分で考える仕掛けが現れ始め
ゲームとして楽しくなってきた! と思ったらもうクライマックス。
ゲームとして楽しくなってきた! と思ったらもうクライマックス。
「霊能力」という面白いギミックだけに少々勿体ない気も。
探索ロケーションがもっと多ければ… 謎解きがもっとあれば…
幽霊がもっといれば… 全体的にコンパクトにまとまり過ぎている印象。
定価6000円台と考えると尚更、1.5~2倍くらいボリュームが欲しくなる。
探索ロケーションがもっと多ければ… 謎解きがもっとあれば…
幽霊がもっといれば… 全体的にコンパクトにまとまり過ぎている印象。
定価6000円台と考えると尚更、1.5~2倍くらいボリュームが欲しくなる。
Steamストアで見る前印象とはかなり異なるかもしれない。
アクションやパニック系ホラーではなく、物語主導アドベンチャー寄り。
グラフィックは今時だが、固定カメラ視点やゲーム性などレトロスタイル。
過去作『>observer_』に近くより一本道寄りストーリー主導のゲーム構成。
人を選ぶ作風だが、数年かけて開発されたため良く作られている印象はある。
世界観や懐かしいゲームスタイルが好きで、価格を考えなければ魅力ある作品。
☕ | JJ VOICE |
叫んでいるPVを観たため、怖かったら止めようと考えましたが 雰囲気だけで鳥肌立つホラー苦手な私でも全然余裕でした(笑) 初期サイレントヒルの戦闘なしverような感覚で気楽。 ムービーイベントがスキップ可能な点もGOOD |
こちらも好きかも?関連記事
この記事へのコメント
唯一良かったのは、クライマックスのシュモクザメ戦で死にまくってたらヒントが出たこと。これがなかったら最後の最後で投げ出してたかもしれません。
ところでこのゲーム、マルチエンディングだったりしますかね?
自分はもう一周する気力がないので、もし何か分かったら追加の記事お願いします。(他力本願)
JJ
あの戦いのアイデアはゲーム的で面白いですよね。敵の気持ちがよく分かります。
エンディングは解釈の余地を残した結末のため、マルチ分岐要素はなかったかと。
最新ドライバーで後日遊ぶ予定なので変化がないかチェックしてみたいと思います。