『A WAY OUT』
映画のような脱獄&逃亡劇を描く、2人専用アクションADVゲーム。
キーボード&ゲームパッドを同時操作しながらソロプレイでクリア。
素晴らしく面白かったため、レビューを兼ねてご紹介します。
✨ | A WAY OUT game review |
定価 3024円 開発 Hazelight 日本語なし 必要スペックやや高め ※2人専用
※本作は2人プレイ専用。 オンラインではフレンド必須。
ローカルでは、キーボード + ゲームパッドなど、操作デバイス2つでプレイ可能。
オンラインは、フレンド招待で初めてプレイ可能。野良などマッチング機能はなし。
※1人がゲーム本体を購入していればフレンドも遊べる様子。販売サイトに記載あり。
仲の良い友達と「最初から最後まで」2人で遊ぶことを前提とした連続物語。
私は1人で強引プレイしたが、2人の方がはるかに楽しめる。ソロプレイ感想は後述。
クリア時間は、1人のため 10時間近く苦労したが、2人なら5~7時間位かもしれない。
映画のような良質アクション・アドベンチャー。 囚人2人の友情物語。
肉体派レオと知性派ヴィンセント、ある事情から脱獄を企てる。
時にはぶつかり、時には助け合い、次第に友情が芽生えていく。
脱獄はほんの始まり。指名手配されながらも目指す目的がある。
それぞれに抱えた秘密…… 背中合わせ命懸けの旅が始まる……。
『Brothers – A Tale of Two Sons』制作チームによる次作品。
本作は「2人協力」により、前作以上に心揺さぶるシリアス物語。
笑えるシーンも沢山あるが、お気楽コメディ・アクションではない。
ゲームシステムは、リニア型のTPSアクション・アドベンチャー
物語展開に沿ったシーンごとのエリア内で、分割画面で同時行動していく。
ギミック探索からレース、隠密ステルスからTPSシューティングまで多彩。
いつでも自由に戦える訳ではなく、シーンごとに合わせた行動のみできる。
何かしら戦うシーンは全体の3割ほど。
1人が囮になっているスキに行動したり、2人同時に敵に飛びかかったり、
映画に入り込むような体験感覚で、ハラハラドキドキ笑いながら遊べた。
QTEイベントは多いが、チェックポイント間隔が短いためリトライ快適。
アクション含めて難易度は易しめ。 ただし 1人だと「操作的に」激ムズ。
ルート分岐が各所にあり、一部はマップやイベントも異なる。
大枠のシナリオは変わらないが、道中の過程は選択肢がある。
「車を奪う危険ルート」 or 「隠れながら迂回するルート」
「力づくを試みるルート」 or 「説得を試みるルート」ほか
ルートごとに別マップを進んでいく場面もあり、遊びの幅が多い。
各マップは広くないが、雰囲気が良く、遊び要素も色々。
自然景色から建物内や小物まで、アメリカらしい雰囲気に溢れていて
ストーリー無関係の「調べられる場所・話しかけられる人」も沢山。
主人公2人それぞれ反応や会話が異なり、隅々まで全部見たくなる。
笑える小ネタが仕込まれていたり、サプライズがGOOD
野球バッティングや腕相撲、ダーツや音ゲーほかあちこちで勝負できる。
こうした小さな楽しさの積み重ねが、想い出となり友情へとつながっていく。
✨ | A WAY OUT ソロプレイについて |
2人協力プレイ前提ゲームのため、1人だと激ムズ化する。
難易度自体は易しいが、同時操作にそもそも無理がある(笑)
マウス&キーボードの側に、XBOX1ゲームパッドを置いて
左手でWASD操作しながら、右手でスティック操作していた。
QTEが来たか。急いでマウスとパッドボタン……いかん手が反対に!
カーチェイスだと!? 物でトリガー押して右手だけでパッド操作、
左手だけでマウス&キーボード…… 開いている小指で何とかQTE!
など1人で慌てふためきながら 計50回以上死亡。
想定された遊び方ではない、覚えゲー感覚のトライ&デスで一手一手攻略。
机上配置を変えたり、操作する指を変えたり試行錯誤。面白かったけれど……
2人なら笑い転げてツッコミ入れながら興奮して遊べただろうと、何度も実感。
ストーリー含めて、1人でクリアしてしまうのは勿体ないゲームだったため
フレンドがいる方は「2人で」遊ぶことを激しくオススメしたい。
✨ | A WAY OUT レビューまとめ |
2人プレイだからこその良質な物語体験、高い完成度のゲーム。
ゲームデザインもストーリーも「2人」を軸にして設計されている。
2人で守りあう熱い戦闘、2人で助けあうハラハラドキドキ逃亡劇、
2人で笑いあう束の間の安らぎ、2人で意見をかわすシリアス展開…
数時間におよぶ、笑いあり涙あり興奮ありの物語体験を通して
主人公2人と同じく、友達と友情が深まり、想い出が作られていく。
ドラマチックな映画のなかに、一緒に入り込むようなゲームなのだ。
前作『Brothers』を凌ぐ、とても深く心響くストーリー体験だった。
二転三転していく展開の読めないワクワク感、緩急バランス、
戦闘やカーチェイスほか、見せ場満載のシーンやゲーム構成、
豊富な探索要素、細かな遊び心まで、全体的に丁寧に作られている。
日本語はないが、英語は比較的難しくなく娯楽アクション映画レベル。
フルボイスやムービー展開から、大体どんな内容なのか把握しやすい。
ただ、選択肢や目的は読む必要あり。特に序盤はアドベンチャー中心。
ストーリーは大人であるほど共感できるシリアス・ドラマ。
子供がいる方なら尚良いが、子供と一緒に遊ぶゲームではない。
くだらない冗談も笑える、長年の親友と遊ぶ事をオススメしたい。
さあ行くか… 俺達には果たさなきゃならない事があるんだ!
🍸 | JJ VOICE |
名作と呼びたい位、笑えて泣けた満足度の高いゲームでした。 もしSTEAM発売されていたら、非常に好評でもおかしくない。 PCではOrigin専売で目立たないのが惜しいと思ってしまいます。 私のお気に入りゲームTOP10に余裕で入ってくる作品でした。 もし友達が高性能PCを買った時には誘いたいと思っています。 |
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