
一人称視点で生還を目指す、シリアスな宇宙飛行士アドベンチャー『ADR1FT』
とても興味深い作品でしたので、レビューを兼ねてご紹介します。
✨ | ADR1FT ゲーム特徴紹介 |
賛否両論 定価1980円 配信 505 Games 日本語なし VRにも対応
一人称視点のシリアスな宇宙飛行士アドベンチャー
近未来、謎の大惨事により宇宙ステーションが大破してしまう。
唯一の生存者であり、運良く助かった主人公アレックス(女性)
スーツは機能破損。何とか生還すべく探索を始めるのだった……
唯一の生存者であり、運良く助かった主人公アレックス(女性)
スーツは機能破損。何とか生還すべく探索を始めるのだった……
かなり広い。多くは大破しているため、宇宙空間も遊泳していく。
密閉室内でも酸素供給がなくなっており、酸素の補給が最重要に。
密閉室内でも酸素供給がなくなっており、酸素の補給が最重要に。
クリアまでは5~7時間ほど。道に迷うかどうかで変わる。
操作は360度自由移動タイプ + 無重力。
スラスターでの上下左右移動や、ブースト加速も解禁されるが
使用には「酸素」を使うため、どれくらい使うかは悩みどころ。スーツは修理強化されるが、体感速度は相当ゆっくりふわふわ。
移動以外にできる事は「全般アクション」と「周辺サーチ」。
各所にある酸素を補給しながら少しずつ探索範囲を広げていく。
敵はおらず酸素ダメージギミックあり。死亡=チェックポイント再開。
各所にある酸素を補給しながら少しずつ探索範囲を広げていく。
敵はおらず酸素ダメージギミックあり。死亡=チェックポイント再開。
本作の大きな特徴は「宇宙体験と美しい情景」
ステーションの内装美や、崩壊しつつある情景は絵的な美しさがある。
なお簡略化された近未来設備で、生活感はあまりない。
加速しながらのふわふわ感や、地に足がつかない不安、
取りたい物とすれ違って手が届かない! そんなもどかしさ、
無重力宇宙らしい感覚や怖さを感じたり、興味深い体験だった。
また、もう一つ大きな特徴に「物語性」もあるが、そちらは後述。
取りたい物とすれ違って手が届かない! そんなもどかしさ、
無重力宇宙らしい感覚や怖さを感じたり、興味深い体験だった。
また、もう一つ大きな特徴に「物語性」もあるが、そちらは後述。
💡 | ADR1FT 気になった点 |
自動イベント時しか、手で地形をつかめない。
VRは分からないが、マウス&キーボードではつかめない。
つかまって停止する事も、つかんだ腕力で加速する事もできない。
体制御はスラスターのみのため、酸素をどんどん消費してしまう。
VRは分からないが、マウス&キーボードではつかめない。
つかまって停止する事も、つかんだ腕力で加速する事もできない。
体制御はスラスターのみのため、酸素をどんどん消費してしまう。
もし「つかむ」機能があれば、より一体感が高まっただろう。
どこに行けばいいのか迷う時があった。
左下マップに矢印表示されるも360度球のため分かりづらい。
大抵は新しい方向へ行けばOKだが、宇宙空間を長く遊泳する
後半はかなり迷って同じエリアを数十分ぐるぐる回ってしまった。
左下マップに矢印表示されるも360度球のため分かりづらい。
大抵は新しい方向へ行けばOKだが、宇宙空間を長く遊泳する
後半はかなり迷って同じエリアを数十分ぐるぐる回ってしまった。
・オートセーブのみのチェックポイント制。
・多彩なイベント展開などはない。探索エリアは広がるが基本同じ流れ。
・ゲームプレイの大半は移動時間。ゆっくりふわふわのため長く感じる。
・多彩なイベント展開などはない。探索エリアは広がるが基本同じ流れ。
・ゲームプレイの大半は移動時間。ゆっくりふわふわのため長く感じる。
・収集要素の端末は小さく、手が届かない隅っこに行ってしまう事も。
・英語は文書以外は、ボイスログで自動進行。字幕あり。
・PC負荷は意外と軽めだが、ごく一部重いエリアもある。
負荷はグラボに寄っており、画質設定を落として対処していた。
・英語は文書以外は、ボイスログで自動進行。字幕あり。
・PC負荷は意外と軽めだが、ごく一部重いエリアもある。
負荷はグラボに寄っており、画質設定を落として対処していた。
✨ | ADR1FT レビューまとめ |
全編一貫して一人称視点、自分の感知内情報しか分からない。
派手な展開などはなく、ずっと孤独な静けさや緊張感が漂う。
環境音と主人公の息づかい中心。 そのため没入感がある。
派手な展開などはなく、ずっと孤独な静けさや緊張感が漂う。
環境音と主人公の息づかい中心。 そのため没入感がある。
仲間を失い、施設は大破… 悲しみと絶望をこらえながら、
生還するためたった一人必死に修理していく。その過程、
仲間の遺した記録から、原因や彼らの死を実感していくのだ……
感情移入へ向けた、静かでセンチメンタルな「作品」だった。
生還するためたった一人必死に修理していく。その過程、
仲間の遺した記録から、原因や彼らの死を実感していくのだ……
感情移入へ向けた、静かでセンチメンタルな「作品」だった。
ストーリー主導作品だが、好みは分かれそうだ。
STEAMでは賛否両論。ゲームとしては単調な印象も否めなかった。
「シリアスな宇宙浮遊ウォーキングシミュレーター」感覚がある。
STEAMでは賛否両論。ゲームとしては単調な印象も否めなかった。
「シリアスな宇宙浮遊ウォーキングシミュレーター」感覚がある。
例えるなら、大作映画『ゼロ・グラビティ』を期待して観たら、
ひとり修理&探索していく5~7時間ドキュメンタリーだった!ような気分。
ひとり修理&探索していく5~7時間ドキュメンタリーだった!ような気分。
それでも感情移入できればグッとくるが、エンタメ的盛上がりはちと弱い。
「宇宙体験感」は良質で、最初の1~2時間はワクワクした。
だが美麗グラフィックでも、どんな新体験でも徐々に慣れるもの。
似た修理ミッションを繰り返していくうち、さすがに変化が欲しくなった。
RPGで言えば、探索&修理クエストだけを、エリアごとに行っていく感覚。
似た修理ミッションを繰り返していくうち、さすがに変化が欲しくなった。
RPGで言えば、探索&修理クエストだけを、エリアごとに行っていく感覚。
とは言え、酸素による緊張感、探索自体の楽しさはあるため
多彩なゲーム展開などがあれば、より万人受けしたかもしれない。
多彩なゲーム展開などがあれば、より万人受けしたかもしれない。
なおタイトル画面から「酸素無限フリーモード」で自由探索もできる。※踏破エリア
英語音声を理解でき、または感情移入して初めて真価を見せる「作品」
英語が苦手だったり、エンタメを期待すると、単調に感じる可能性もあり。
英語が苦手だったり、エンタメを期待すると、単調に感じる可能性もあり。
感傷的なBGM… 美しくも物悲しい情景が… 心に深く残っている。
☕ | JJ VOICE |
2年前に購入したまま忘れて積んでいたのですが セールということで、試しにプレイしてみると 一気に最後まで完走。バッチリ楽しんでるじゃないかッ(笑) SF映画や切ない系も結構好きなので、何とか頑張れました。 『ゼロ・グラビティ』『月に囚われた男』『オデッセイ』 辺りがここ数年のお気に入りSF映画だったりします。 |
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