STEAM力作無料ゲーム『ARID』不時着した砂漠地帯から生還を目指す! 拠点を渡り歩いてゆく一人称視点サバイバルADV [レビュー]

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一人称視点サバイバル! 砂漠脱出アドベンチャー『ARID』 
STEAMにて無料配信されている数時間規模の中短編ゲーム。
比較的楽しめましたので、クリア感想を兼ねてご紹介します。


Arid 最初にゲーム特徴紹介

無料! 開発 Sad Viscacha Studio  日本語なし  無料サントラDLCあり


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謎の砂漠地帯から生還を目指す! 一人称視点サバイバル

1930年代、チリのアタカマ砂漠上空___
飛行中の貨物機がエンジン故障により墜落!

奇跡的に助かったパイロットとして生還方法を探す事になるが
白骨死体を発見……  悪魔なる不気味な手記が残されていた……
い、一体何が起きているんだ!?

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ストーリー文書の散りばめられた、中短編サバイバルADV。
隅々まで探索しながらの私の初見クリアは約9時間。
迷わずサクサク進めば、恐らく2~3時間は短縮可。



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サバイバル&クラフトしながら自由探索していく。

広いエリアもあるが、基本は道なりに探索しながら
目標を追う、コンパクトなセミ・オープンワールド型。

各地にある廃屋や洞窟など、先住者の残した設備を修理して
仮拠点にしながら渡り歩いていく。家を建てる建築クラフトはない。

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サバイバル要素は、渇き・空腹・睡眠などの体調、ツール耐久度や重量、
砂漠のため昼は直射日光により消耗しやすい。スタミナもあり。

戦うことはできないが、狩りは各地の捕獲トラップを利用して
小動物を捕まえられる。数十秒でどんどん捕まる入れ食い状態(笑)
ちなみに死ぬと GAME OVER。セーブ&ロードはいつでもできる。



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クラフト要素について

木を切ったりはできず、マップ上で自然採取したり、
家具などをアックスやハンマーなどで分解して素材入手。

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物資を加工するナイフやハンマーほか道具は作業台でクラフト。
食料の効果をより上げる料理や、一部加工などは焚き火を使う。
睡眠にはベッドが必要になる。



 ARID 気になるかもしれない点
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不満という程ではないが、快適とは言い難い部分。

・ダッシュは遅め。荷物重量によっても変わる。

・小さな段差でも引っ掛かり、ジャンプ力が低い。
 またげそうな低い柵でさえ回り道が必要な事も。

・ショートカットがあるのは、水を飲む、松明を使うのみ。
 回復ほかショートカット設定機能が欲しくなる。

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・インベントリ重量がとても少ない。常に取捨選択。
 現地調達で大丈夫だが、素材収集が面倒なツールは
 たまに前拠点に取りに戻ることもあった。

・肉を串に刺すくらいの簡単なクラフトも作業台でしかできない。
・前半の隠れた場所に開発中エリア発見。何か追加されるのかもしれない。



 ARID レビュー
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「各地で1~3日宿泊、探索しながら小旅行気分」
比較的楽しめたが、前半と後半それぞれ好み分かれるかもしれない。


前半はワクワク。手探りでサバイバルしていく感じが楽しい。
中盤はすっかり慣れて、新たな土地へと進んでいくものの
コンテンツの少なさが惜しい印象を受けた。

仮拠点は沢山あり、マップも意外と広い。舞台はよく作られているが
ログ文書がイベント主体のため、それを楽しめるかが満足度分岐点。
後は目標を追って、必要アイテム制作を目指しながら探索。


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ただし後半からは、印象がガラリと変わる。
サバイバルホラー要素が加わり、ハラハラドキドキする事も。
「あの場所はもう危険… だが行くしかない… 今だっ」 ダッ!! 駆け出す音(笑)

安全エリア以外では、のんびり収集や作業する余裕がなくなる。
たまに面倒に感じた事もあるが、緊張感には寄与している。


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スクショでは分かりづらいが、プレイ中は「綺麗だなあ…」と感じた景色も沢山。
メーカー作品ではないフリーゲームでは相当な力作(あくまで無料としての評価)

新たな土地へ辿り着き…「ここは拠点に良さそうだ」のお泊り感。
次エリアへ向かう前夜…「よし食料OK、後はコレとアレを持って行こう」
旅の準備して、夜明けとともに出発するわくわく感。 それが本作の魅力かな。




 ARID オマケ「これから始める方への手記」
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・収集できる物資はマップ上に大量。バッグ容量は少ないため
 よく使うアイテム以外は、必要になった時に収集すれば大体OK。

 ただし、後半登場する黄色い素材 Sulphur(硫黄) はクリアに必要。
 相当探し回らないと入手できない。それのクラフトだけは必要最低限に。

・私は心配性なので、荷物圧迫するくらい食料を大量に持ち歩いていたが、
 結局食べきれずお土産状態(笑) プレイスタイルによるかもしれない。



🍸 JJ VOICE

本作は オランダの学校 Breda University of Applied Sciences 学生作品。
制作 24週間、コンセプト策定調査などに8週間で開発されたとの事です。
高評価の商用ゲームと比べなければ、十分良作と思いますが
時間があれば、より作り込まれていたかもしれませんね。



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