良作レビュー『Axiom Verge』精細ドット絵メトロイドヴァニア・アクション、SF感溢れる世界観や探索が楽しい

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精細ドット絵のメトロイドヴァニア・アクションAxiom Verge』 
SF世界観や、ミステリアスな物語も特徴の2D良作ゲーム。
とても面白かったため、レビューを兼ねてご紹介します。


 Axiom Verge Review!!
定価1980円  非常に好評  開発 Thomas Happ Games LLC  日本語対応


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独特なSF世界観、謎多きストーリーに導かれ、異世界を探索する。

2005年 ニューメキシコ某所。ある実験中に大事故が発生。
目覚めた先は……凶暴なエイリアンの巣くう異世界だった!
謎の声に導かれ探索を開始する。一体何が起きているのか…

謎を呼ぶストーリーも特徴のゲーム。会話イベントのほか
各所で入手できる断片情報から、少しずつ世界が見えてくる。
考察したくなるような物語でとても興味をそそられた。


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縦横に広がるマップを自由探索して進む、メトロイドヴァニアACT。

とても広く、隠し通路も沢山。私の初見クリアは13時間強だった。
基本的にはどのルートから攻略するも自由だが、通れない場所も多く
特殊装備入手でアクションが追加され、探索可能範囲が広がっていく。

ハイジャンプや採掘ドリルほか、能力付与されるたびワクワク。
「え、そういうギミック!?」特殊能力のアイデアも多彩で面白い。
最終的にはかなり高機動になり、XBOXパッド全ボタン・フル活用になる。


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武器も多彩。能力強化アイテムほか各所に沢山隠されている。

最初は8方向に撃ち分けられる光線銃一丁しかないが、
地形貫通の近接雷光から 自由タイミングで炸裂できるクラスター光弾、
一部敵を変異させる高レンジビームほか、戦闘手段も多彩でワクワク。

HPや攻撃力、射程距離ほかの能力強化アイテムや、物語関連の文書など
マップのあちこちにアイテムが隠されているため、探索がとても楽しい。
HP制だが、死んでもセーブルームから状況引継ぎで無限復活できて安心。


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巨大ボスも各所に待ち構えている!

いずれも到達時点の装備や能力状況だと相当タフなため
これでもか!とひたすら撃ち込んで倒していく達成感がある。
難易度ノーマルだと、序盤はカンタンだが、後半ボスは別格。
何度も死にながら、苦戦してギリギリ突破する歯応えだった。

攻撃パターンを読んで誘導回避しつつ撃つ、立ち回り重視系。
能力強化はアイテム入手のみで有限。プレイスキルも求められる。
とは言え、くまなく探索しての強化や武器相性によっては楽になる。




💥 Axiom Verge  気になるかもしれない点
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マップは相当広いが、ファストトラベルはない
最終セーブルームへの「死に戻り」は可能ではあるが
抵抗がある私としては、毎回長い距離を移動していた。
一部エリアのみ高速移動手段はあるが、基本的には相当歩く。

ただし本作の醍醐味は「探索」
特殊能力によって「できる行動やプレイヤーの発想」が増えていく。
探索済と思っていたエリアでも「隠し部屋」がある事に気付いたり
何度も通ることで発見があったりするため、一概に残念点ではない。


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たまに入力バグ発生ほか、十字キーとスティックとの違い
XBOX ONEパッドだと、アナログスティック操作向けの印象だった。
デジタル十字キーだと地形に乗った状態での下エイムが反応しづらく、
ごくたまに上方向にエイムが固まる状態になる事があった。マップ切替で治る。

中盤辺りから方向2度押しアクションも多用するため、
普段は十字キー、下エイムが必要な時のみスティックでプレイしたが
個人的には、2度押しよりもワンボタンに設定できると良かったかな。




 Axiom Verge レビューまとめ
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思う存分に「探索」を楽しむ感覚のメトロイドヴァニア。

新たな能力を得るたび、戻って気になる場所を確かめたくなり、
その好奇心が徒労に終わらないくらい「隠し」が沢山散りばめられている。
そして新武器・新能力・新情報を得て、また可能性が広がるワクワク体験。

「隠し通路」は怪しさが目印になるが、まず気付かない場所もある。
マップの怪しい空白、怪しい凹み、怪しい壁、むしろ怪しくない壁さえ
徹底的に調べる位じゃないと、アイテムコンプリートはできない。

STEAMガイド攻略Wikiもあるが、初回クリアまでは自力探索をお勧めしたい。
「こんな所に通路発見! 何があるんだろう!?」 自力による嬉しさは半端ない。


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アクションとしては、難易度ノーマルだと適度な難しさ。

前半ボスはイージー並みだが、後半ボスは苦戦リトライしながら
戦いやすい武器&能力を試しつつ、攻略模索していく感覚だった
強化探しの旅もしたが、自力クリアできる位の丁度いいバランス。

ザコも多彩だが比較的シンプル、大マップ切替の無限湧き。
結構硬いうえに、倒してもお金などは得られないため
何度も通るマップでは面倒でスルーしたくなる事も。
とは言え、武器・特殊アクション入手で楽になっていく。


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「謎に惹かれるSF物語」やドット絵の雰囲気も良好

一体何が起こったのか? そもそも一体何と戦っているのか?
断片的に入手していく情報から推測できていく感覚がGOOD。
同じく状況がつかめない主人公と一緒に、真相に近づいていくのだ。

日本語翻訳はしっかりしており分かりやすい。
見た目によらず人間臭くてキャラが立っているエイリアンたち。
何度か笑ってしまった。もはや可愛いとさえ思い始めている(笑)

描き込まれたドット絵もGOOD。
バイオメカニックな生物と機械の融合した造形も独特。
BGMも全体的にSF的な重厚感や神秘性がありつつも、
ノリの良い楽曲もあり、ボス戦の熱さを盛り上げる。


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「ここ何かありそう……やっぱり隠し通路あった!」
「このルートは移動面倒……やった楽なルート開放!」
「あの敵厄介だな……新武器・能力使うとぐっと楽に!」

そんな小さなモヤモヤをどんどん解決していくような
プレイヤー心理もよく考えて作られている印象の作品だった。



 JJ Voice 

クリア後も1時間遊びましたが、まだまだ隠し回収しきれていません。
さて、ここから先はじっくり探して楽しもうかな。
2周目には効率研究してスピードランも遊んでみたい。


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