良作ゲームレビュー『Bloodstained: Curse of the Moon』初期の悪魔城を彷彿させる、8bitレトロ風ゴシックアクション [STEAM]

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ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーン Bloodstained: Curse of the Moon 

今宵6月18日発売を迎えし Bloodstained: Ritual of the Night の前日譚。
『悪魔城ドラキュラ』シリーズで有名な五十嵐孝司氏の構想監修の元
『ロックマン』シリーズほか手掛けてきたインティ・クリエイツ制作。
プレイしてみて非常に面白かったため、レビューを兼ねてご紹介します。


 Bloodstained: Curse of the Moon Review
2018年発売  定価980円  非常に好評  開発INTI CREATES CO., LTD.  日本語対応


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悪魔城シリーズを思い出す部分もある、8bitレトロゲーム風アクション。

本編である『Bloodstained: Ritual of the Night』開発始動のため行われし
キックスターターで設定されたミニゲーム制作という目標到達により誕生。
2018年5月~6月、PCほか、PS4、XB1、Vita、Switch、3DSにて発売された。

悪魔により月の呪いをかけられた退魔士「斬月」を主人公として、
復讐を果たすべく悪魔の城を目指していくステージ制アクション。
道中仲間にできるキャラクター含めて合計4人を切替えながら戦う。
複数のエンディングや、隠しモードがあり、数周は遊び込める作品。


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様々な特殊武器や、仲間を使い分けながら戦う。

攻撃連射が速く、HPの多い主人公剣士「斬月」をはじめ、
別作本編の主人公である身軽なムチ使いの女性「ミリアム」ほか
仲間それぞれ武器や特徴が異なり、状況に応じて使い分けていく。

基本攻撃 + MP消費の特殊武器 + 一部キャラ固有アクションで戦う。
特殊はキャラごとに数種類。クロスならぬブーメラン鎌、火炎や分身、
ほか探索向け能力まで様々用意されている。操作もシンプルで覚えやすい。


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巨大ボスも各所に待ち構えている!

どんな攻撃が来るか毎回ワクワク、油断ならない緊張感がある。
どう回避すればいいのか、どこにどう攻撃を当てればいいのか、
戦いやすいキャラや武器など、攻略が楽しい。

NORMALモードでは、難易度ベテランでも数回死ぬくらいの程良い難易度。
洋ゲー脳だと少々やわらかめ、特殊武器ごり押しや初見撃破ボスもいたが
隠しモードでは難易度が上がるため、十分歯応えを感じられる。
観察しながら一手一手攻略するような強ボスもいて面白かった。



 Bloodstained: Curse of the Moon 様々な工夫
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レトロゲーム風ながら、快適に遊べる工夫いろいろ。

・ステージごとのオートセーブで中断可能。
・セーブスロットが8個も。元データをコピーしておけば万一も安心。
・突破済みの好きなステージへ戻れる機能あり(進行状況はリセット)

・難易度は、程良い「ベテラン」と初心者向け「カジュアル」が用意。
・回復アイテムは多く、残機も増えやすいユーザーフレンドリー調整。
・ルート分岐により、近道できたり難所を避けられる場合もある。



💥Bloodstained: Curse of the Moon  気になるかもしれない点
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グラフィック設定関連
・ウインドウ設定は倍率のみ。フルスクリーン設定は1920×1080のみ。
・スキャンラインなどのレトロフィルタ設定はない。
・実績解除にはSteamオーバーレイの有効化が必要。



 Bloodstained: Curse of the Moon レビューまとめ
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見た目はレトロゲーム風だが、今時らしい工夫も多くて快適。
懐かしい気分に浸りながら、適度に歯応えある周回プレイを楽しめた。

8ビット時代のような固定パレットで描かれたドット絵やアートワーク、
耳に残る良曲多いチップチューンBGM、ビシッ!ザシュ!ゴオッなSE、
各所に仕込まれた隠しアイテム、いい意味でイヤな飛行敵やトラップ、
空中制動の効かないジャンプやノックバック、演出テロップや雰囲気、
あちこちから実に初期『悪魔城』も感じる作品だった。

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ほぼ一方通行のため進むと戻れない場所も多いが、ルートは随所にあり
特定キャラや特定武器が必要だったり、周回での探索心をくすぐられる。

シンプルで分かりやすい戦闘ながら、複数キャラによる多彩な攻撃手段で
厄介なザコ敵や、ボス戦での攻略感もしっかりある(特に隠しモード)


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難易度は程良い手応え、隠しモードでは歯応えが増す。
1周目NORMALモードは程良い手応えや探索をのんびり楽しみつつ、
2周目からの条件発生する隠しモードでは 増した歯応えに熱くなる。
そして別の隠しモードを目指して3周4周と挑むのだ。まだ全然飽きない。

私は普通プレイヤーだが1周 5~6回コンティニューでクリアできたため
激ムズ洋ゲーで日々修練している猛者プレイヤーには易しめかもしれない。

なお、モード開放条件はSTEAMガイド(ネタバレ注意)に記載されているが
2周クリアまでは自力攻略をお勧めしたい。展開のワクワクは初見だからこそ。


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FC~SFCの『悪魔城』シリーズ好きなどレトロゲーマー向け作品。
レトロアクション挙動が苦手だと厳しいかもしれないが、好きならば
懐かしい気分も手伝って、より一層楽しめるであろう作品だった。
初見で1周3時間ほど、数周遊べる要素もあり定価980円は良心的。


 JJ Voice 

このタイミングで『Ritual of the Night』記事じゃないんかい!と言うね(笑)
昨年冬に購入したまま、本編発売前に遊んでおきたいと思っていたのですが
最近やっと落ち着いて周回クリアできたのでレビューに漕ぎ着けた感じです。

ちなみにデフォルト難易度が「ベテラン」という所から笑いました。
ハハッ… 確かに本作プレイヤーは色々な意味でベテランかもしれない。


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