STEAM良作『Crookz - The Big Heist』 70年代アメリカンな泥棒ステルスRTS [簡易レビュー&特徴紹介]

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懐かしい1970年代アメリカンの香り漂う泥棒ステルス・ストラテジー
Crookz - The Big HeistSTEAM良作ゲーム。
今回は簡易レビューを兼ねて、ゲーム内容をご紹介しよう。


🎥 Crookz - The Big Heistの概要
非常に好評  日本語なし 定価1098円 デモ版あり


映画『オーシャンズ11』を1970年代にしたような雰囲気。物語主導。
様々な特殊技能を持ったプロの泥棒チームである主人公一味が
銀行金庫室やマフィアの邸宅、軍事基地など様々な厳重施設に潜入、
ついでに軍資金をいただきながら、月の石の情報を追っていく物語。
会話は字幕とボイス付だが、どんどん進んでいく。

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アフロなスピードスター、ボヘミアンな鍵開けマスター、タフな元レスラーほか
物語進行に応じてメンバーが増えて行き、それぞれスキルアップしていく。
ミッション開始前に、メンバーと持込みアイテムを選択して潜入する。
全18ミッション + 高難易度チャレンジモード。 結構ボリュームあり。


🎮 「ステルス・パズルRTS」といった感じで面白い
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任意で時間を停止して細かく指示できるバルダーズゲート型
複数のキャラにルート&行動を指示しながら同時進行で動かしていく。
ステージ各所に防犯センサー、ロックドアほかギミックが多数あり、
監視カメラを停止させ、巡回する警備網をすり抜けながら目的物をいただく。
いつでも右画像のように作戦マップに切り替えて、内部構造を探れる。

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戦闘などはなく、見つかって接近されると捕まってゲームオーバー
一部のキャラか、一部のアイテム所持時のみ、背後からテイクダウンできるが
気絶止まり。一定時間で起きる上に、警戒モードに入り巡回範囲が一時広がる。
ただし警戒範囲は狭いので、右画像のようにすぐ横を簡単にすり抜けられる。


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ストラテジーというより、パズルに近い感覚
BGと比べれば特技ほかできる事は少なめ、戦術の自由度はそれほど高くない。
マップは広いが、進行ルートも攻略パターンも似たようなスタイルに収れんしていく。
だが、決してつまらない訳ではなく、計算された面白さがある。


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攻略パターンがある程度決まっている分、よく考えられた仕掛けが楽しめる。
キャラ特性を活かして役割分担しながら攻略するように作られていて面白い。
この辺りの解法を考える感覚はまさにパズルのそれだ。



🎮ちょっと残念な点もある
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キャラ全員選択機能がない。
複数キャラ同時進行のRTSでは定番の「マウスドラッグ範囲選択」がない。
そのためキャラを1人ずつ選んで指示しないといけない。
同じ場所に行くだけでも人数分同じ指示作業が必要になる。

文字が小さい。大画面前提の小ささだ。
40インチ超など大画面プレイヤーなら丁度いいかもしれないが、
20インチ前半などのモニターだとかなり小さくて読みづらい。
ゲーム解像度を下げても大して変わらかった。
いずれも慣れれば大した問題でもないが、少し気になった。



🎮 Crookz - The Big Heistの感想まとめ
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白いスーツのジョ○・トラボルタが踊っていても違和感ない世界観で、
70年代の雰囲気が良く出ているビジュアルは好センス。 ただマジメな印象。
もっとオースティン・パワーズばりのコテコテ演出があっても良かった気もする。

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BGMも楽器のチョイスはいいが、ステルスゲーム中は抑え気味でまたマジメ。
雰囲気は確かに合ってるけれども、もっとグルーヴィーなノリの良さが欲しかった。
だがしかし!ゲーム自体は良作。ステルス・パズル好きなら楽しめると思う。



 JJ voice

映画と洋楽が好きで、懐かしいR&Bやソウルミュージック流れる雰囲気は好物だが
こういうレトロ・エイジを扱う世界観はやりすぎ!位の方がエンタメとして楽しめると思う。
昔を知らない若い人たちに興味を持ってもらうには、ちょっとインパクトが足りない印象。
バカバカしさ漂う特殊スキルや演出などはっちゃけたノリが欲しかったかな。
もしくはマジメでも手に汗握るくらい熱い物語展開とかね。

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