FF15 の映画『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』をレビュー。
ゲーム本編の前日譚となる物語を、異なる主人公視点で描くフルCG作品。
※本レビューは「純粋に映画として観た」FF15 初心者による感想です。
✨ | KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV |
キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV
DMM動画で今回鑑賞(3日間レンタル300円。記事執筆時点)
製作 スクエアエニックス、配給 Aniplex、ストリーミング映像作品、115分
字幕版と吹替版あり。DMMの場合は300円で両方視聴できました。
FF15本編へと繋がる壮大な前日譚。
ニフルハイム帝国の侵攻に、ギリギリ耐え続ける魔法王国ルシス!
だが戦力差は圧倒的。命からがら退却するニックスら王の剣一団。
そして…恐るべき陰謀劇が幕を開けるのだった___。
特殊部隊「王の剣」所属のタフガイ主人公ニックスを中心に、
ゲーム主人公の父・国王レギスや、ヒロインとしてルナフレーナも活躍。
なお、ゲーム版を知っていればより楽しめるが、未プレイでも問題ない。
FF15 特有「シフト=ワープ能力」も使ったアグレッシブな戦闘が見もの。
いきなりクライマックス状態の派手な導入から引き込まれた。
魔法や武器召喚などの表現もカッコ良く、戦闘はスピーディーで迫力がある。
ロボな魔導アーマーやキモい魔導兵、少ないがモンスターもボス格まで色々登場。
CG品質も良く、一部のモブ市民にCG臭を感じた以外は特に違和感もなかった。
ツッコミ所も多少あるが、物語構成は全体的にしっかりしており、
展開の面白さや、ジェットコースター的に盛り上がる場面も多い。
また短時間ながらも、主要キャラクター達のドラマも描かれる。
セリフで説明しすぎない、描写で感じさせる心情演出が良かった。
✨ | KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV 字幕か吹替えか |
両方観たところ、私的には字幕版の方が満足度が高かった。
映画が洋画調なこともあるが、吹替えは主人公とヒロインが度々気になった。
主人公は妙な上ずりや、力んだ声を頑張って作っているような違和感があり、
ヒロインは棒読みチックな印象が。鑑賞後に調べるとやはり俳優起用だった。
字幕版では、吹替え版の重厚な声質と比べて、全体的に軽い印象ながら自然。
いつもの洋画感覚ですぐに馴染んだ。主人公は同じく海外俳優ではあるが、
力んでいないナチュラルな演技で違和感なく耳に入ってきた。
※普段、映画や海外ドラマをほぼ字幕で観ている影響もあるかもしれない。
✨ | KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV レビューまとめ |
今時のFFらしさを洋画調で表現した、面白いアクション映画だった。
前日譚ゆえの本編へと続く物語だけに未消化感も多少あるが、
勢い溢れるあっという間の1時間55分で、十分に満足できた。
いつしかCGという事も忘れて魅入っている自分が。
ゲームで築いてきた文法通りの安心感。
・魔法ファンタジーをベースに発展した科学世界の中で
・荒削りだが強くてクールな主人公、それを振り回す行動的ヒロインが
・王国や反対勢力などの、様々な思惑や陰謀に運命を翻弄されていき、
・仲間との確執や、圧倒的に強大なライバルに苦悩しつつ試練を越え、
・最終戦争かのような戦いに命懸けで挑む、FF定番ドラマチック物語。
もちろん全体的にスタイリッシュさも漂う。
確かに「ファイナルファンタジーの映画」だった。
映画を観た後では、ゲーム本編スタート時の気分も変わる。
きっと車を押す手には使命感が宿ることだろう。
✨ | KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV オマケ |
よく見るとJALの看板が! まさかインソムニア路線があるとは…
他にも別シーンには某有名メーカー看板も見られた。色々タイアップがある様子。
左:移民街の夜店。些細なシーン背景もよく描き込まれている。
右:王都への道。FF15らしい面影がある、ゲームと同じロケーションも登場する。
🍸 | JJ voice |
本作を観てますます FF世界に親しみが湧きました。 それにしても、これだけシリーズが続くとお約束満載になりますね。 古くはパラメキアなど巨悪の象徴「科学文明の帝国」に対し、 クリスタルの力や選ばれし者が「神聖なる魔法」で抵抗する。 先日のFF零式オープニングを観て、やはり同じ構図かと既視感が(笑) と言っても大枠だけで、テーマやドラマは全く違うのですが、 ドラえもんや水戸黄門と同じく、普遍的な定番感があります。 |
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この記事へのコメント
JJ氏ありがとう
FFなのにクリスタルのクの字も出ず内容も対して面白いわけでもなく天下のスクウェアを倒産近くまで追い込んだ傑作映画「FINAL FANTASY」のこともたまには思い出してあげて下さい…
JJ
しかし懐かしいですね。近未来FPSのような雰囲気だけは憶えています。
今見ればレトロCG鑑賞と言う意味で楽しめそうな気がしますね。