フリーゲーム ✨おすすめRPG 10選✨ 第二回(ページ1)
これまで約100本ほど遊んできたフリゲRPGから、私自身が気に入り、
オススメしたいと判断したゲームを厳選してご紹介する特集企画です。
※最良選抜やランキングではありません。 ※Win 10 動作確認済。
目次 + おすすめフリーゲーム 特集シリーズ + |
シューティング ページ1「一般的おすすめ部門」 | ページ2「難しい部門」 タイピング ページ1「RPGテイスト多め」 │ ページ2「ADV&アクション風」 |
1 | ラハと魔法の園 |
制作:kotonoha氏、約196MB、目安:5~6時間。ブラウザ版あり、RPGツクールMV
魔法学園への転入… そして殺人事件… 物語が秀逸なADV型RPG
驚異的な魔法の才能を秘めながらも、記憶を失くした転入生ラハ。
落ちこぼれの太っちょ親友チャタと、天才少女サリィと共に
個性的な先生たちの授業や厳しい試験を乗り越えていく。
一方、学園では恐ろしい殺人事件が起きており……
ハリポタのような学園生活と、ミステリー要素が交差しながら進んでいく。
物語や戦闘はもちろん、法律など世界観もすべて魔法を軸に練られている。
生徒達も個性的。全員に名前・顔グラ・性格が用意され、イベントごとに
会話内容も変化する。学園マップが簡素で無駄にだだっ広い点がやや難点。
戦闘はTPスキルに属性バトルとオーソドックスだが、道具以外の行動は
攻撃も防御も逃げるも「すべて魔法」というアイデアがちょっと面白い。
TP・MP回復手段も豊富、バンバン大技を狙っていく事をお勧めしたい。
ダンジョンは基本はイベントでの探索。構造こそ単調さも感じるが、
試験や謎解き、時間制限など、様々な工夫が用意されていて楽しめる。
なお、難易度は最高設定でもやさしく、レベル上げも道具節約も不要だった。
本作の魅力は、よく練られたストーリーにある。
熱く分かりやすい王道展開の裏に、ミステリー伏線が巧妙に仕込まれており、
先が気になる展開の連続。最後までダレる事もなく、綺麗に完走する。
主要イベントは全て意味があり、短編であるが故の濃い時間が楽しめる。
また、単純な正義論などに頼らない脚本にも好感を持てる。
納得のいく丁寧な理論立てや、人物心理をよく捉えた会話構成に、
いい脚本を書くなあと感心させられた。名言も沢山散りばめられている。
時には微笑ましくてニヤニヤ、時には目頭が熱くなる事もあった。
感情移入でき、クリア後にはいい話を観終えた満足感が待っていた。
久々にプレイして良かったと思えた中編作品だ。
なお三部作になっていて、その後のストーリーも楽しめる。
2 | アクアリウムス 真ギュラリティ |
制作:クリロウ氏、約370MB クリア目安:30時間以上、WOLF RPGエディター
近未来世界を舞台にしたアニメ風のSF設定RPG。
突然変異により進化を遂げた新人類イボルバーが支配する近未来。
圧倒的に劣勢ながらも抵抗を続ける旧人類組織VEのホープとなり、
主人公は幼なじみの少女とともに、戦火に身を投じていく……。
シリアス設定の大作系ストーリーだが、ゆるいギャグ~熱い展開もあり。
各キャラの背景や、世界の裏設定などもしっかり考えて作られている。
仲間も多く、好感度システムやデートイベントまであるギャルゲー風味。
RPG的にはオーソドックス。メインを進めつつ、沢山のお使いサブクエをこなす。
フィールドマップはなく、ダンジョン選択型。そのため旅要素は薄め。
その分、拠点などのNPCの会話はイベント進行に合わせて頻繁に変化し、
メインキャラ達との会話もかなり多いため、さほど単調さは感じない。
戦闘も標準的な属性バトルだが、仲間連携のチェーンコンボが特徴で、
火水風など各キャラの属性攻撃をつなげる事で大ダメージを叩き出せる。
ニンジャやウィザードなど「職業」を装備してスキルを習得する育成要素があり、
最大5人パーティ以外に、予備メンバーも多いため、好きなキャラ中心に戦える。
ほか良点としては、盛り上がるBGMセレクトや、イラスト演出が多い点、
移動・戦闘など全体的にスピーディでテンポ良く遊べる点がある。
やや好みの分かれるアニメ風の雰囲気に抵抗がなければ楽しめるだろう。
3 | Margikarman ItoA(マージカルマン イトア) |
制作 ゆうやけ氏、約230MB、ブラウザ版あり。ダウンロード版は要ツクールVX Ace RTP
本作は書籍化もされており発売中 Margikarman ItoA 単行本
幽霊となってしまった主人公達の死後を描くADV型RPG。
死後の世界、現世への未練、残された家族、そして不可解な……
己の死の記憶がない高校生「こうすけ」は、同じく成仏できずにいる
幽霊達と出逢い、共に協力しながらそれぞれの死と向き合っていく。
シリアスなテーマながらも、笑いあり、熱い展開あり、優しい涙ありの物語。
謎を秘めた展開や、高校生らしい青春、思い出作りのような感覚も楽しめる。
本作は物語主導で、メインストーリーほか、各キャラ毎のサブイベントも
沢山用意されており、仲間はもちろん、NPCのセリフも度々変化して面白い。
戦闘システムはオーソドックス、TP・MPスキルを軸に戦う。難易度選択あり。
「HP=死後の猶予」という概念のため、後半までは回復手段が結構貴重。
スキルチャージやバフなど、考えて使う必要がある。パーティは最大4人。
装備=スキルとなっており、ADVイベントによっても能力強化されていく。
アドベンチャー色が強いため、自由に冒険するようなゲームではなく、
ダンジョンも人の苦悩が具現化した世界というような意味を持った場所。
イベント舞台といった印象が強いが、宝箱探しや隠しボス的な要素もある。
書籍化まで実現した人気作だけあり、独特の切なさ漂う物語はとても印象的だ。
4 | EXTRAPOWER ATTACK OF DARKFORCE |
エクストラパワー・アタック・オブ・ダークフォース
制作:LUCKY LAMP PROJECT、目安:20時間以上、約544MB、SRPGツクール95
物語もBGMも熱い! ヒーローから魔法少女まで大連合の地球防衛SRPG
日本でもお馴染み、特撮ライダーや魔法少女などの変身ヒーローから、
霊幻道士や忍者、特異生命体からアメコミ系ヒーローほか多数登場。
それぞれにドラマを抱えたヒーロー達が、利害や敵対関係を越えて、
エイリアン軍勢の侵略から地球を守るべく、共闘していく熱い物語なのだ!
敵もエイリアンだけではない。悪の秘密結社や、闇の世界を統べる女王ほか
世界各地でヒーロー達と敵対する組織やライバルとの抗争が起こっている。
協力や裏切り、謀略など、三つ巴・四つ巴の状況に発展する事もある。
全50数話と大ボリューム、前後や戦闘中にイベントがどんどん発生するため
アニメ感覚で楽しめる。1話1話は短いものもあり、数分で終わる回もある。
クロスオーバー作品の体であるため、先が読めない展開の連続でとても面白い。
よく練られたシナリオで、ヒーロー物らしいピンチや熱い展開が待っている。
各ヒーロー達の戦闘アニメーションや、熱いBGMの数々もオリジナル。
「SRPGツクール95」製のためシステム周りの古さがネックだが、
勢いで不便を乗り越えられるパワー溢れる大作ゲームとなっている。
5 | SPIRIT FIRE(スピリットファイア) |
制作:くらけん氏、約144MB、クリア目安15時間以上、SRPGツクール95
硬派なフロントミッション風の近未来ロボットSRPG
空前絶後の軍事クーデターが勃発したセバスト王国。首都はもはや陥落寸前。
国王親衛隊のロジャー大尉率いる機甲歩兵部隊が、国王救出に急ぐが……
人種や理念、誇りや愛、様々な思惑のもとに戦う兵士たちの姿を描いた硬派ストーリー。
適度に熱く、適度に軽いユーモア、フリーゲームでは貴重なSF戦記物語だ。
戦闘は一般的なSRPGツクール95仕様。部位ダメージや弾薬数の概念はない。
機械歩兵に乗り込んで戦うほか、友軍のヘリや戦車などを操作する事も。
狙撃ライフルにガトリング、各種スキル(バフや特殊ガジェット)もある。
武器・装甲は多数用意されている。ミッション間のブリーフィング画面では、
主要人物と会話して情報収集できるほか、特殊武装や特殊ミッションに進める
隠し要素も用意されている。某少佐を彷彿させる強力なキャラクターも登場する。
ミッション中の行動で物語分岐するマルチルート・マルチエンディングのSRPG。
周回引き継ぎもあり、難易度は比較的抑え目。気軽に楽しむことができる。
全エンディング到達データでの最終周は必見。笑撃の最終プレイが待っている。
後編は、個性派の短編RPGや 3DダンジョンRPGです。
今回もページが相当長いため、2ページに分けています。
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