良作レビュー『RiME』幻想的な遺跡島をめぐり真実に近付いていく、探索パズル・アドベンチャー

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幻想的な遺跡探索パズルアクションADV『RiME』 
壮大な仕掛けにわくわく、後半展開にも引き込まれた作品。
クリア後のレビューを兼ねて、ゲーム特徴をご紹介します。


 RiME ゲーム紹介&レビュー

定価2980円  開発 Tequila Works, QLOC  日本語対応  必要スペックやや高め



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全体的にとても雰囲気の良い作品。
大嵐の去った朝、浜辺に打ち上げられていた少年。
目覚めるとそこは、未知の動力で動く遺跡あふれる島だった!
そして精霊のような不思議なキツネに導かれ、探索を始めるが……

この世界では主人公含めて一切話さない。掛け声や鼻歌くらい。
壮大なイベント、表情やしぐさ、情景から察していく構成で
楽しさや怖さ、悲しさや驚きなど、直接心に訴えかけてくる。
序盤はのんびり、次第にシリアスになり引き込まれていった。


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未知の動力にワクワク、遺跡には仕掛けが沢山。
チャプターごとに区切られた広いエリアを自由探索しながら、
様々な仕掛けを解いていく。色々動かしてみて法則を探ったり
直感的な閃きや周囲情報から推測したり、試行錯誤も楽しい。

ゴゴゴッと道がせり上がってきたり、光と影の荘厳ギミックがあったり
何が起こるかわからない不思議な仕掛け満載でワクワクしてしまった。
謎解き難易度はイージー、たまに悩みつつも自力クリアできた達成感。


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「こんな所に道!? どこに続いてるんだろう」 探索収集も沢山。
物語が垣間見えるアートや衣装ほか、各章に沢山隠されている。
ただの崖かなと思って覗き込むと降りられる窪みがあったり、
水に潜ってみると下に抜け道があったり、楽しい探検気分。

戦闘はなくアクション性も高くないが、『トゥームレイダー』のような
断崖絶壁クライミングしたり、狭い高所をジャンプしたりハラハラ。
うっかり落ちると焦るが、すぐ手前から無限復活できる優しい世界。




 RiME 気になるかもしれない点
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足は速くなく、昇り降りほか全体的にゆったり。
デフォルト小走りと、ほぼ等速のローリングのみ。
時間に余裕のない日など、隅々まで行く気が起こらなかった事も。

立ち止まっての掛け声アクション「ハァ!」に硬直時間があったり
登れる段差か登れない段差かの試行など、じれったく感じる時も。
ちなみに、移動しながら「ハァ!」は無硬直なので便利。

進んでしまうと戻れなくなる場所も結構ある。
どっちが正規ルートか分からず、収集アイテムを取り逃した事も数回。
ただクリア後には収集引継ぎステージセレクトできるため後で探索可能。




 RiME レビューまとめ
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壮大なギミックへの驚き、謎解きや遺跡探検のワクワク感、
前半のんびり、後半シリアス、心動される展開を楽しめた良作。

一部迷いながら八割方探索、クリアまで7時間強だった。
収集全スルーで探索しなければ6時間かからないだろう。
静かなゲームながらも、最後まで飽きることなく完走。
意味をしみじみ考えてしまう、想像の余韻を残す作品だった。

チャプター毎のエリアは結構広く、脇道や隠しなど探索しがいがある。
緑溢れる地上遺跡や海底遺跡ほか、それぞれ特色もギミックも異なり、
「何が待っているんだろう!?」と好奇心を刺激されっぱなしだった。

クリア後には収集引継ぎステージセレクトできるが
初見時は分からない物語的要素に気付いたり同じ場面でも印象が変わる。
何とも言えない名残惜しさを埋めるように、コンプへ向けて遊んでいる。


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幻想的で絵になるロケーション、光や水の表現が綺麗。
柔らかな白石建造物や朽ちた地下世界、沈んだ海底遺跡ほか
淋しさの中にも美しさがあり、遺跡好きにはたまらない。
朝昼夜もあるため、色んな情景でスクショ撮影したくなる。

どこか切なくも優しいオプション画面BGMや
収集要素の子守歌も静かに聴き入ってしまう。
全体的に雰囲気づくりがとても良い作品だった。


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風に揺れる草木… 波の音… 昇り沈む太陽…
ゆったり時の流れているかのようなゲーム。
寝る前など、心と時間に余裕のある時にお勧めしたい。



 JJ VOICE

元々は入眠用として1~2週間置きにのんびり遊んでいたのですが
ここ毎晩集中してプレイ。最後まで遊んで良かったと思えました。
『The Witness』の時と違って謎解きがやさしい所もお気に入り(笑)


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