スナイパーエリート3 Sniper Elite 3 シングル&マルチレビュー
来年に新作を控える狙撃TPSシリーズ三作目。とても面白いゲームだったので
シングルクリアを機に、本作のゲーム紹介を兼ねて、改めて詳しくレビュー。
記事前半ではシングル、後半でマルチについて触れています。
💥 | Sniper Elite 3 ゲーム概要&レビュー |
総合評価:非常に好評 4980円 日本語化MODあり(掲載はMOD適用画像)
ゲームモードは、ストーリー主導のシングルキャンペーン、チャレンジ、マルチ対戦。
チャレンジは防衛ミッションとなっており、一人OKモードと、COOP専用モードがある。
今回は主にシングルキャンペーンとマルチについてレビューしたい。
ストーリーは、第二次世界大戦下のアフリカ大陸を席巻するドイツ軍の陰謀を探る物語。
連続物の全8ミッション。 援護狙撃イベントなど盛り上がる場面もあるが全体的に薄味。
戦争FPSのよくある物語にドラマを少し肉付けした位の印象でしかない。
だが!全く問題ない。 ゲーム自体が面白く、最後まで楽しみながら完走できた。
💥 | Sniper Elite 3 自由度の高い戦闘要素 |
基本は、狙撃を中心としたステルス向けのゲームデザイン
小石や足音ほか様々なデコイ、消音銃やナイフによるステルスキル、敵死体の隠ぺい、
豊富な遮蔽物や入り組んだ地形、暗闇や草むら等の視界低減、など隠密要素は完備。
気付かれると近くの敵は戦闘態勢になるが、隠れて移動すればちゃんと見失ってくれる。
狙撃も、機械音や飛行機など大きな音に紛れれば、気付かれずに撃てる。
距離による弾道変化もあるが、フォーカス機能を使えば着弾点ガイド+スローモーに。
もちろん二人貫通ダブルキルや、敵がぶら下げている手榴弾を狙って爆破などもできる。
シリーズ恒例、被弾箇所をじっくり観察できるキルカメラも健在。グロ描写は任意でオフ可能。
アサルトライフルやRPGなど敵の武器を奪って、堂々と撃ち合いしてもいい。
おびき寄せて、仕掛けた地雷や近くの何かを爆破して一網打尽にしてもいい。
敵AIはあまり賢くないが、正面突破でも、そっと裏取りでも、好きなスタイルで戦えるのだ。
なお、武器改造&収集要素も少しあり、ミッション中にパーツを入手すると
次ミッション開始前にライフル改造や、持ち込む装備変更ができる。
スナイパーゲームらしく、スコープのレティクル(照準)も変更可能。
シングル・チャレンジ・マルチそれぞれ異なるマップが用意されており好感。
シングルは全8ミッション=8つの大マップがある。複数に分かれているミッションも。
1ミッションで上画像の広い敷地が2~5つ位つながっている感じ。結構なボリュームだ。
それぞれ主戦場となる敵拠点が複数あり、一か所で派手に暴れて警報状態になっても
他の区域の敵兵は全然気付いていない平常運転。改めてステルスプレイが楽しめる。
身を隠せる遮蔽物がとても多く、地下や裏道など様々なルートから奇襲できる。
どこから攻略するも、どう攻略するも、プレイヤー次第。自由度が高めのゲームなのだ。
強いて残念な点を挙げるなら、色んなロケーションがあるにはあるが、
パッと見、似たような雰囲気の赤茶けた場所が多く感じてしまう点だろう。
せめてジャングルや巨大洞窟など、もう一つ違う雰囲気の場所があれば良かったかな。
また、見えない壁で通れない隙間や、まれに端などでスタックする事も。
💥 | Sniper Elite 3 レビュー:マルチ対戦も面白い ※2016年時点 |
どこから狙っているか分からない…緊張感が半端ない。
全員敵の「デスマッチ」は、完全にスナイパー対決だ。時折の銃声と静けさが漂う…
一般的なFPS対戦のようにガンガン走って突撃なんてしていたら、いい的である。
高台からの狙撃は視界が開けていいが、狙われやすい上に、死角から忍び寄られやすい。
低地の茂みや建物内も同様だが、こちらは隠れるスポットが多いのが利点。
とにかく、どこに敵が潜んでいるか分からないため、音が重要な要素となる。
銃撃も命がけ。スコープ先の敵を仕留めても、近くの敵に居場所を知られる事になるのだ。
TPSならではの広い視点を利用して、常に周囲を警戒しながら、見えない敵と探り合う楽しさがある。無防備にスコープを覗いている敵を裏取りした時は思わずニヤリだ。
一方、「チームデスマッチ」になるとプレイ感も違ってくる。
半分が味方なので、ガンガン走るアサルトプレイが多く、動きのあるゲーム性になる。
もちろん潜んで援護狙撃に徹してもいい。隙ある敵が多いためデスマッチより狙いやすい。
💥 | スナイパーエリート3 レビュー:まとめ評価 |
総合的な評価としては「非常に面白い!」
マルチ対戦では位置の探り合いと言った緊張感が非常に面白く、
シングルは狙撃をベースにしたステルスパズルが特に面白い。
似たような雰囲気が多かったり、アサルト時の敵AIが微妙だったりするが、微々たる点だ。
難易度的には一般的FPSと比較して中程度。完全ステルスを目指すなら激高。
ノーマル的な位置付けの「マークスマン」は、慎重プレイすれば比較的ヌルめに感じたが
ハード的な「スナイパーエリート」だと、散々死ぬ位の、丁度いい緊張感が楽しめた。
終盤ミッション(最後の一つ前)だけは、丁度いいを通り越して異様に難しく感じたが。
どこに潜んでいるんだ… あの茂みの中… それとも側の瓦礫…
はは… 緊張してワクワクが止まらないな…
🎧 | JJ =HQ= |
撃たれても、急所以外だと2発は耐えるCPU敵兵士(普通に重傷) その後、警戒が解けると何事もなかったかのように巡回に戻る。 仲間の死体を発見しても、やはり警戒が解けると通常運転に戻る。 「いやいや、おかしいだろ(笑)」 ステルスゲームによくある仕様についツッコミを入れてしまうが、 もしリアル人間風AIになったとしたら、厳戒態勢かつ大幅増援で鬼難度化…恐ろしい。 |
関連記事
この記事へのコメント