良作レビュー『スナイパーエリート 4』高い攻略自由度、より広大になったシリーズ新章 [Sniper Elite 4/STEAM PC]

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スナイパーエリート 4  Sniper Elite 4

狙撃特化TPSシリーズ四作目。とても面白いゲームだったので
ハードでのクリアを機に、感想を交えつつゲーム特徴をご紹介します。
今回はシングル・キャンペーンを中心としたレビューとなっています。


💥 Sniper Elite 4 ゲーム概要&レビュー

非常に好評  定価 6080円  開発 Rebellion  日本語なし  必要スペック高め

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第二次世界大戦下、ドイツ軍の暗躍するイタリアへ潜入せよ!
レジスタンスと協力して、恐るべき兵器計画…そして陰謀を阻止すべく戦う。
主人公は前作同様カール・フェアバーン米軍兵、より歴戦の顔立ちになった。
連続する全8ミッション。イベントはミッション前後の会話が中心となる。

ゲームモードは4種類。シングル(ストーリー)、サバイバル、COOP、マルチ対戦。
サバイバルは防衛ミッションとなっており、1人または2人COOPに対応している。


武器アンロックや強化要素、レベルによる成長要素もある
初期武器のほかは現地調達、または購入して持ち込める。戦績ポイントで購入。
武器ごとの課題をこなすと、それぞれ強化もできる。(ダブルキル 10回など)
レティクル(照準)の変更は無料。好みに合わせて様々ある。

成長要素もあり、レベルに応じてPERK的なスキル選択できる。
アイテム所持上限を増やしたり、心拍数回復を速めたりほか。
強くなり過ぎない程度に超人になっていく。



💥 Sniper Elite 4 マップはより広大に、攻略ルートも自由
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メイン・サブ複数の任務がマップ各所にあり、収集要素もある。

ミッションごとの個別オープンフィールド、好きな場所から自由攻略できる。
規模はそれぞれ違うが、前作の2~3倍は広く感じるマップが多かった。
ステルスで全探索&収集プレイだと「1ミッション2~4時間」はザラ。

任意セーブ可能なので、私は1ミッションを2日に分けて遊んでいた。
もちろん、最低限の戦闘かつ、最短プレイであれば1時間かからない。


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敵も増量しており、拠点も点在。

通信兵や通信タワー近くで戦闘状態になると援軍まで駆けつける。
だがマップが広いため、一か所で派手に戦闘状態になっても安心。
他エリアの敵は気付かない事も多く、改めてステルス挑戦できる。

裏道や隠し通路など、自由なルートで攻略できる点も面白い。
某アサシンのように壁のヘリにぶら下がって、敵をやり過ごしたり
近付くなら掴み落としたり。高低差を活かせる地形がかなり増えた。


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緑豊かな自然溢れるマップ。多彩になったロケーション。
赤茶けた砂漠や荒野が多かった前作からすると、随分印象が変わった。
迷路のように密集した市街地、自然に隠れた敵基地、森林地帯ほか様々。
ちなみに、乗り越えられない段差や、見えない壁で通れない隙間は一部健在。

またロケーションが豊かになった分、特にグラボ負荷が結構上がっている。
低スペックPCだと重いエリアもある。最低環境を満たしたPCで遊びたい。
画質調整は細かく対応。レンダリング・スケール設定もある点がGOOD



💥 Sniper Elite 4 自由度の高い戦闘要素
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スナイパーTPSとしての特徴は健在

・風向きや重力による弾道変化 (難易度ごとに異なる)
・初心者でも安心、スローモー着弾点予測 (難易度ハードまで)
・着弾点をじっくり観察できるキルカメラ (グロ描写はOFF可能)

・サウンドマスク。機械音や飛行機など大きな音に紛れれば気付かれない。
・二人貫通ダブルキルや、敵がぶら下げている手榴弾を狙って爆破も可能。
・地雷を狙って爆破利用したり、脆い地形を狙って崩壊利用したりも可能。

そんな狙撃要素満載で面白い。ただ、1000mなどの超遠距離向けではない。
達人は分からないが、普通プレイなら100~400mほどの狙撃距離になる。


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自由度の高い攻略を可能にする、ステルス要素満載

・音での陽動。  小石や足音でおびき寄せたり、視線を向けさせたり用途多彩。
・トラップ多彩。 対戦車地雷、対人地雷、ワイヤー爆弾、時限式TNTほか。
・敵まで再利用。 トラップ爆弾を仕掛けられる。普通に隠してもいい。

・茂みはまさに視界結界! 側に来ない限り見つかりにくい。
・近接キルは一撃必殺!  ザンギエフ並みの吸引力を誇る。
・双眼鏡という追跡装置! 敵をタグ付けすると位置&視線がマップ表示
 壁越しでもシルエット丸見えになる超性能。 さすがエリートである。


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もちろん堂々と撃ち合ったり、大暴れしても良い
敵の武器を奪ったり、サブマシンガンなどで堂々と撃ち合ってもいい。
おびき寄せて、仕掛けたTNTや車などを爆破!一網打尽にしてもいい。

ステルス向けの敵AIのため、包囲しながら隠れつつ撃ってくる位で
かつ横を走り抜けて裏取りしようとするなど、あまり賢くはないが
正面突破でもステルスでも、自由に攻略できるゲーム。



💥 Sniper Elite 4 敵AIもやや進化、ハードコア以上は高難易度
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前作から特に変わった点

複数の敵がいる場所で、音でおびき寄せようとすると
尖兵1人だけが様子を見に来るようになった。仲間は警戒状態。
尖兵を倒すと、連絡が途絶えるためか一斉に駆けつけてくる。

時間差地雷トラップで一網打尽!楽しいが、完全ステルスは難易度UP
ただし、無警戒状態でのステルスキルなら仲間には警戒されないため
順回ルートを観察して、スキを伺う手もある。根気と時間もかかるが。


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快適プレイはハードまで。高難易度ハードコア以上は別ゲーム。

ハードコア以上では便利機能がすべて制限される。
双眼鏡ズームなし、エイムアシストなし(風向きや重力は自分で予測)
ミニマップなし、マーカーなし、任意セーブなし、敵に気付かれた警告なし!
さらに最高難易度だと、一度警戒されると常に警戒状態になるという恐怖…!

快適にステルス狙撃プレイを楽しむなら、ノーマル~ハードが丁度いい。
もしハードで単調に感じたなら、ぜひハードコア以上で試してみて欲しい。
緊張感あふれる戦場へ変わった事を思い知らされるだろう。激ムズになる。



💡 Sniper Elite 4 気になった点
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・強制イベントの「ボス戦」が少なくなった
前作では、対戦車戦ほか強制戦闘イベントが各所で用意されていたが
本作では、強制演出はほぼなく、自由に攻略できる感じになっている。
もちろんラスボスもいるし、戦車とも各所で戦える。

展開のメリハリがやや弱くなった反面、快適になったとも言える。
前作後半でイベント失敗=ゲームオーバーで何度もリトライしたため
私は強制戦闘を面倒に感じていた。これは好みの分かれる部分かな。


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・クイックセーブ&ロードで影響が出る場合が2~3回
例えば、発電機を故障させてバンバン音はうるさいのに
サウンドマスク効果が発動しなくなっていた事がある。
他のミッションでは発生していないので大した問題ではないが。

また、サウンドマスク狙撃後、無警戒である事を確認してセーブ。
ロードすると警戒状態になっていた事がある。
セーブ&ロードやり過ぎも注意かもしれない。




💥 スナイパーエリート4 レビューまとめ
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より広大に、より快適に、遊び込める新章!

特別進化した訳ではないが、細かく改良されてボリューム大増量。
元々が面白いシリーズ。変えすぎず、遊びの幅を増やした印象だった。

「じっくり狙える狙撃」を軸にした「攻略自由度の高さ」が魅力。
単に敵を撃つのではなく、いかに居場所を悟られず翻弄していくか
いかに正面から撃ち合わずに、一方的に殲滅するかを試行錯誤して
搦め手をフル活用するのが面白いゲームである。

そのために地形は入り組んでおり、活用してくれと言わんばかりに
マップ各所に爆発物があり、爆弾ガジェットも沢山用意されている。
敵を思うがままに蹂躙! 凄腕スナイパー気分を楽しむ箱庭なのだ。


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逆に、それらを利用しないと広いだけにダレやすい。積極的に活用したい。
そもそも敵AIはステルス向け。一般FPSのような特攻型ではないため
普通に撃ち合ってしまうと、ハードまでは簡単に殲滅できてしまう。

難易度は5段階。ハード以下はシリーズ経験者なら易しめ。
敵AIは角待ち戦法で山ができてしまう単純さもあるのが、少々悩ましい所。
クイックロードが一瞬のため、面白くなるプレイを探るのもいいかもしれない。
ふっ…ハードコア以上なら…そんな心配など無縁だがね! 私には無理(笑)


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さあ、新たな戦場をどう攻略するか…
はは… 楽しみでワクワクが止まらないな…



🎧 JJ =HQ VOICE=
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左が本作。右は前作。映画俳優のような、渋い貫禄が出てきたカール。
どこまで続くか分からないが スナイパーエリート 6 辺りではきっと
銀髪の老練スナイパーとしてルーキー主人公を導いてるかもしれないね。

さて40時間強でようやくクリア。
(難易度ハード、ステルスプレイ、全殲滅、全探索、収集探し)
もし特攻ランボープレイで最短攻略するなら、半分もかからない。

時間をかけた割に、収集は9割ほどしか見つからず。
手紙は兵士全員を調べないといけないので殲滅プレイ必須。
イーグル探しはもはや「ウォーリーをさがせ」状態で断念(笑)


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