[レビュー&内容紹介] スプリンターセル 二重スパイ SPLINTER CELL 4 DOUBLE AGENT PC 微妙な意欲作

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スプリンターセル4作目。テーマに惹かれて、評価を気にせず購入したPC版。
長い戦いの末、ようやくクリア。バグについては別記事でご紹介しましたので
今回は「ゲームとして面白いか?」に焦点。レビューを兼ねて内容をご紹介します。


🎥 ゲーム特徴紹介
やや不評  定価1200円  日本語なし

操作性やシステムなど3作目カオスセオリーまでの旧シリーズをベースに、
物語性や「二重スパイ」という要素により、旧シリーズとの差別化を図った意欲作。
マルチエンディング制で、ある選択肢が、5作目コンヴィクションへとつながる。



📝 ストーリーはどうか
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主人公サム・フィッシャーはアメリカNSAの秘密機関サード・エシュロン所属の
凄腕工作員。 ゲーマー間では親しみを込めて「サムおじさん」と呼ばれている。
本作は、巨大テロ組織JBAに犯罪者を装って潜入し、陰謀を調査する物語だ。
なお、スパイ・ガジェットは多彩だが、そもそも武器を使えないステージが多い。

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コンセプトは面白く、犯罪者を装うためショッキングな選択肢もあり、
後半まで結構ハラハラドキドキしながらワクワク遊べた。
本作のヒロインとも言えるJBAのエンリカの存在も悪くない。 だが……

二重スパイ… どちらが本当の自分なのか?  迷うまでもない。

プレイヤーが選択を悩むような、それぞれに共感できる深い内容は描かれない。
テロリスト達の一枚岩ではない内情も垣間見られるが、潜入ミッション感覚止まりだ。
仲間がサムの窮地に駆けつけて共闘するとか、もっと親しく交流を深め合うとか、
JBAへの分かりやすい感情移入イベントが沢山あれば、印象も違ったかもしれない。



💥 残念な点

最も残念なのは、大量のバグだが、今回は割愛。

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肝心の信頼度システムが中途半端
プレイ前は善悪2周、新鮮に遊べるかな?と楽しみにしていたが、
多少変化があるだけで、どちらに偏っても物語がほぼ同じというご都合展開だった。
エンディングは多少異なり真EDステージもあるが、それ以外はステージもミッションもほぼ同じ。

NSA、JBAそれぞれ信頼度・任務があり、ミッション結果次第で信頼度が上下する。 
信頼度維持は簡単すぎる位だが、信頼ゼロになるとゲームオーバーなのは微妙。
せめて完全に善悪ルート入りするとかなら良かったのだが。

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プレイの自由度も落ちた
前作までは完全ステルスも完全殲滅もある程度は自由だった。
本作は敵を始末するたび、一部を除きNSAの信頼度が下がるためステルス必須。
ノーアラート不殺プレイを目指さざるを得ない。戦闘はどうしようもない時の最終手段。

前作まで一人一人片付けていく殲滅プレイばかりしていた私としては
ステルス難易度の高いエリアが本当にキツかった。 リロード回数はシリーズ最多だ。

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もっさりした操作感
わずかだが、前作までの方がスピーディに感じる。
リアル挙動にこだわってモッサリした印象。1つ1つの動作はリアルだが
各動作間のつなぎモーションや、一部NPC挙動はリアルとは程遠い。

ほかTPSなら簡単にジャンプできる段差や低い手すりなどを越えられないなど
設定された箇所しか「越えられない掴めない」というゲーム的ルート制限も不自然さが際立つ。



 良い点
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サムおじさんのグラフィックが結構綺麗
人物描写、特にサムは綺麗で2006年製としては高水準。
汗や肌のしわ、筋肉感など、結構リアルで熱苦しささえ漂う。
マップのグラフィックについてはエリアによって差が大きい。
パッと見では綺麗に見える場所も多いが、前作より荒いエリアもある。

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明るいマップが増えて新鮮
昼間など明るいマップが大幅に増えたので目に優しく、新鮮味がある。
前作までは、ゲーム自体は楽しいものの、とにかく薄暗いステージが多く
新しいミッションが始まっても、あまりワクワク感はなかった。

本作では明るく、マップも広く、ロケーションもそこそこ多彩なので、
観光気分も楽しめる。ゲーム観光でSS撮影が趣味の私には高ポイント。
ただ……JBA本部ミッションがあまりにも多すぎる。全体の1/3近くもある。



📝 まとめ
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シリーズファンとしては、やっておいて損はないと思ったが、
ゲーム自体は思い切りが足りず、アイデアを活かしきれない印象。
意欲作であり面白さもあるが、全体的に微妙なクリア後感だった。

正直、前作カオスセオリーと比べるとかなり厳しい。
バグがなかったとしても、シリーズファン以外にはおすすめすべきか迷う作品。



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