STEAMレビュー『Time Recoil』バレットタイムほか時空能力を駆使する、特殊な見下ろしアクションシューター

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時空能力を駆使する見下ろしアクション・シューター『Time Recoil』 
先記事でご紹介した『JYDGE』と同開発メーカーによるSTEAMゲーム。
クリアを機にレビューを兼ねてご紹介します。


💥 Time Recoil ゲーム特徴紹介&レビュー
総合評価:好評  定価 1380円  開発 10tons Ltd  日本語なし


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過去を変えて世界を救うのだ! タイムトラベル・ストーリー

1981年某所…… わたしは光とともに突如現れた謎の男に救出された。
転移した先はまるで秘密組織! この体には特別な能力があるらしい。
それが… 私が戦う理由。 時を旅して、狂気の科学者の陰謀を阻止してやる!

時間内の救出任務や脱走ほか、物語に沿ったステージ制。
前作サイバーパンク・シューター Neon Chrome がベース。
先記事 JYDGE とともに同ゲームエンジンで、操作性も近い。
3作中では最もストーリー性が高い。ただし自由度はあまりない。


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「時よ止まれッ!」超能力を駆使する能力系シューター

敵を撃つとバレットタイム発動! スローになってる間に次々倒していくと
パワーが溜まり、壁破壊ダッシュや範囲爆破パルスほか、超能力が使える。

果ては時間停止まで使えるようになり、止まっている間に敵前に弾を配置。
そして時は動き出す……と全弾命中!プレイもできる。ただし準備は長い。
全体的に いかにパワーを活用するか試行錯誤 するゲーム性。


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撃ちまくりシューターではなく、攻略パターン構築パズル感覚

「主人公は一撃死。サクサク死ぬためトライ&デスで攻略」
「弾薬が少ないため、無駄撃ちできず、確実に仕留めていく」
「シールド兵は正面無効なため、裏取り奇襲かパワーで倒す」

パワーが途切れないよう流れるように倒していく事が本作のカギ。
それには「数秒のバレットタイム中に」常に敵を倒し続けていき
弾薬補給ポイントや敵配置を、トライ&デスで把握していくのだ。
うまくプレイできると面白いが何度もリトライ必須。 頭を使う。



💡Time Recoil 気になるかもしれない点
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敵構成や配置など工夫はあるが、似たような雰囲気が多い。
似た色味、似た景色、ほぼすべて屋内マップという事も影響している。
「現在と過去を行って帰って基地で会話」による繰り返し感も強い。
長時間・連続プレイせず、チャプター毎など日を分けて遊ぶといいかもしれない。


常に残弾数が気になる少なさ。
敵の数 > 弾数 になる場合もある。詰んでリトライした事も数回。
弾薬気にせず撃ちまくったり、爽快感を求めるプレイヤー向けではない。
ストレス発散向けでもないため、疲れている時のプレイもお勧めしがたい。



💥 Time Recoil レビューまとめ
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試行錯誤を楽しめる人向け、クセ強めの能力アクション・シューター
全50ステージ以上あるがサクサク遊べるため、クリアまで4~5時間ほど。
自由ステージ選択タイムアタックモードや、3段階の高難易度モードあり。

後半はとても面白かった。ただ、好みの分かれるゲーム性。
範囲パワーや爆発オブジェクトの多さから、派手に戦えたり
初見突破ステージもあるが、基本は悩みながら攻略していく。
10回以上リトライして、正直参ったステージもある。


・半分以上の敵は移動しない。その警戒網をいかに攻略するか楽しむ感覚。
・弾薬はかなり少ない。敵ドロップも一部以外はランダム。
・弾切れして詰まないよう、範囲攻撃パワーで倒す。
・ステージごとに用意されたシチュエーションで戦う。

以上によりパズル攻略感がある。コツを掴んでからが本番。
パワーをうまく使えば、敵が反応できない速度で(ほぼ常時スロー)
一方的に蹂躙していく無双感や地形破壊を楽しめるようになってくる。

毎ステージ手探り。何度も死にながらリトライするため
自由に戦いづらい窮屈感や、試行錯誤に疲れたりもしたが
後半展開に工夫があり私は楽しめた。クリア時の印象はGOOD。


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ストーリーについては、タイムトラベルらしいワクワク感も。
地味に笑いどころもあったり、後半はアイデアが膨らむ刺激も感じた。
「そういう設定だったか」「このキャラはここで登場してたんだな…」
など2周遊ぶのも醍醐味。ただし英語。多いので理解は頑張る必要あり。

同じ基地内での会話劇が多いため、世界の危機にしては地味な印象も。
序盤ワクワク、中盤はややダレつつ、後半は盛り上がり比較的楽しめた。
後味すっきり。過去作品とのリンクを思わせる「名称」にもニヤリ。



💥 おまけ シリーズ3作品をまとめると
NEON Chrome』自由度の高い、ローグライク シューター、サイバーパンク(左)
JYDGE』自由度の高い、沢山の短編ミッション シューター、近未来警官風(右)
『Time Recoil』試行パズル感覚、能力アクション シューター、物語重視 80年代

他にもクトゥルフ系シューターや、ゴアシューター、宇宙縦STG風シューターなど
王道とちょっと違う個性派ばかり制作している、フィンランドの会社 10tons Ltd
新作リリースも今年予定。今後も面白い着眼点のゲームを期待したい。

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厨二心がうずくゲームだった(笑)


🎧 JJ VOICE

そう… 先記事レビューは今回への布石だったのだ。 ナ、ナンダッテー
本当は昨日まとめて書きたかったのですが無茶でした。
次回は全然違う記事を予定しているのでご安心ください。

クリアまで4~5時間、2周遊ばない場合は定価だと高めかも。
セール時など500円を切ることもありますのでご参考まで。


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この記事へのコメント

  •  

    10tons!いまだにトップビューシューティングつくってるんですね!
    クリムゾンランドは数百時間プレイした思い出が \(^o^)/
    2019年01月07日 21:01
  • 先日voiceの幅についてお願いした者です。修正してくださったおかげで記事が読めるようになりました。毎回コメントも楽しみにしてます。
    2019年01月08日 00:36
  • JJ

    Time Recoilは2017年ですが、2018年もこのジャンルで発売されています。
    今年新作はRPG寄りの雰囲気でした。お馴染みトップビューではありますが(笑)

    修正が上手くいったようで良かったです!
    記事よりもVOICEに力を入れている時もありますので(誰得!?)是非読まれてくださいね。
    2019年01月09日 03:14

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