インドネシア王朝を舞台にしたSTEAMのRPG『Warriors of Vilvatikta』
先記事でご紹介した 超安!1ドル46本バンドル に含まれているゲーム。
プレイしてみると意外と面白かったため、感想を兼ねてご紹介したい。
※まだ中盤で未クリアだが、バンドル期間が終了間近のため記事UP。
💥 | Warriors of Vilvatikta ゲーム特徴紹介&感想 |
STEAM評価 賛否両論、開発RPG Video、通常98円、トレカあり、日本語なし
13世紀インドネシアを支配したシンガサリ朝がモチーフ
実際の歴史にインスパイアを受けて製作されたRPG。公式プレイ目安20時間。
東南アジアらしい神様や、魔法(仙術?)も登場するファンタジー融合世界。
ミスリル装備が出てきた時には思わず笑った。だが基本は東南アジアン風味だ。
熱い展開あり、笑いあり、驚きありのストーリー主導RPG。
愛憎渦巻くドロドロ展開や、カンフー映画のような師匠や兄弟子との成長譚、
モンゴルやアジア諸国を巻き込む壮大な国家物語も描かれる。
章立てのオムニバス形式で、複数の主人公がいる。アイテム・お金は共有。
RPGツクール製ながら、オリジナル素材を多数使用。
グラフィックはダンジョンや村もよく描き込んであり、一見ツクールっぽさは薄い。
BGMもどこか異国情緒が漂うものから、テンションが上がる熱い楽曲まで多数。
世界観と相まって、西洋風ファンタジーとは異なる雰囲気がとても新鮮。
戦闘システムはオーソドックスかつ、大味バランス。
ランダムエンカウントかつ「攻撃・魔法・スキル・防御・アイテム・逃げる」
武器&魔法は属性耐性があり、MP消費の魔法&スキルほか、
戦闘中のみ増加するTPスキルも二章辺りから登場する。
クリティカルの幅が2~5倍位と半端なく、ボス戦は状態異常などで運も絡む。
運次第では適正レベル・フルHPでも、何もさせてもらえず2ターン全滅も。
ただ、主人公も5連続コンボ技を持っていたり、ドーピングアイテムも強力。
大味ながらも、短いターン数で勝負が決まるためテンポは良い。
キャラクターは多数、仲間も頻繁に入れ替わる。
仲間もイベントに応じて自動的に加入・離脱する。
ボス戦からの自動イベントで仲間離脱もあるため
貴重品を装備させる場合は注意しないといけない。
顔グラフィックについてはバタ臭く、画力は素人感も漂う。
とは言え東南アジアっぽい印象なので、私はすぐ慣れたが、
イケメン・美女を期待してはいけない。左画像はツンデレヒロイン。
「魔女にさらわれた幼女を救うイベント」も失礼だが笑いがこみ上げた。
💥 | Warriors of Vilvatikta 残念な点 |
戦闘スキルは、キャラ毎の個性が薄い。
ステータスや専用武器で、多少差別化されているものの、
スキル自体はどのキャラも似たような構成で8割がた共通。
誰も彼もオールマイティになっていくのが面白みに欠ける。
後半のメンバーや、成長によって差別化されていくかもしれないが。
一本道で行動の自由度がない。階段セーブしないと詰みかねない。
例えば、主目標が終わるまで街やダンジョンを出られないなど。
「迷わなくて済む」と言う長所でもあるが、戻って装備を買いたいとか、
外でザコを倒して金を稼ぎたいなどの、行動を制限される場合が多い。
セーブを複数分けておくか、お金を貯めておくなどしないと厳しい場面がある。
ダンジョン構造が単純かつ短い。
探索を楽しむ場所ではなく、イベントのための舞台と言った印象。
せめて宝箱などの楽しみ位はあっても良かった気がする。
さすがに第二章後半ダンジョンに初期ポーション一個は寂しい。
これは仕方ないが、人名・地名の読みが分かりにくい。
主人公の名前は「Kamandanu」、王様は「Kertanegara」
名前が覚えにくいため、誰が誰か分からない事もしばしば。地名も同様。
少なくとも、私には読める名前が一人もいない(笑)
📝 | Warriors of Vilvatikta レビューまとめ |
世界観とグラフィックが独特な、物語の濃い海外ツクールRPG。
日本のツクール製フリーゲームを探せば面白いRPGが沢山あるため、
日本ではあえてお勧めするほどではないかもしれないが、
ツクール西洋風ファンタジーに飽きた時の選択肢には悪くない。
もちろん、F12リセットや、Alt+Enter全画面なども通じる。
STEAM定価は98円(トレカあり)私は普通に安いと感じた。
難点もあるが、物語が面白く、結構ハマっている。
STEAMレビューは賛否両論だが、序盤の短時間プレイが多い。
ただ、英語翻訳の悪さなどは複数レビューで指摘されている。
私は英語ネイティブじゃないので、全く気にならなかった。
むしろ、難しい言い回しがない分、とても読みやすく感じた。
演出シーンも多く、流し読みでも8割型は把握できている。
✨ | JJ voice !!! |
別の指摘にもあったが、会話中に!が相当多い。 私は大して気にならなかったが、前に国産フリーゲームで 「だッ!!」「ないッ!!」など語尾強調をしつこく多用する作品があり、 その時はため息が出るくらい違和感を覚えた。上述の翻訳と同じく、 母国語にこだわりを持っているほど、気になる点かもしれない。 |
この記事へのコメント
冷菓
こういうB級かそうでないか位のゲームも楽しめるものと気づけられれば
きっと僕のライブラリも最強のおもちゃ箱に違いない
JJ
最強のおもちゃ箱……ステキな表現ですね。
とは言え半分と言っても、数分で投げたゲームも多かったりします(笑)
残り半分もSteamerらしくただのコレクションになる可能性大です。