STEAM力作・無料ゲーム『Wick』最後の希望を託されたロウソクの冒険、アイデアが面白い微ホラー3Dステルスアクション [レビュー]

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ギミック・アイデアが面白い微ホラー3Dステルスアクション『Wick』 
STEAMにて8月より無料配信されている短編ゲームです。
中々楽しめましたので、感想を兼ねてご紹介します。


 Wick - game review

無料  非常に好評  開発 Studio Whip  日本語なし(問題なし)
アナログスティック系ゲームパッド推奨

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最後の希望を託された、小さなロウソクの冒険

ペストにより絶望の淵にある世界、大聖堂に希望の光を灯すのだ…
死した僧侶の悲願を果たすべく、ロウソクの「炎」である主人公…
ジャン・ウィックが立ち上がる! ※ジョンウィックではない

固定ルートマップを進んでいく3人称視点ステルスアクション。
初見30~40分ほどの短編、セーブはないため一気に突き進もう。


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炎やロウソクを表現したギミックが特徴

体はロウソクのため、どんどん溶けて短くなり、炎が消えればDEATH!
燭台に残された次のロウソクとなって再出発する。アイデアが面白い。

あちこちにあるロウ塊の上で吸収回復したり、
燭台に火をつけてチェックポイントにしたり、
ロウソクの特徴が上手く組み込まれている。


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敵に捕まらないよう、ステルスでルート探し

徘徊する不気味で巨大な何か… 闇に舞う羽虫など
襲いくる敵から隠れながら、逃げながら進んでいく。

ろうそく消しを被ってステルスしたり(ちょっと可愛い)
自分の体を溶かした分身をオトリにしたり(同時操作できて面白い)
適度な難しさでハラハラドキドキ。



 Wick 紹介最後に感想まとめ
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アイデアがとても面白い短編ゲーム

キャンドルの特徴が、アクションのギミックとして上手く活用されており、
ロウが垂れる、走るとブワッと明るくなるなど表現も細かい。
クモの巣が燃えればより良かったかな。

途中でゲームが1度フリーズ、視点が近すぎるバグにも1度遭遇したが
一度攻略法が分かってしまえば、戻しプレイもサクサク進めた。

言葉を使わずに描かれる物語も分かりやすい。
3Dグラフィックも雰囲気がありGOOD
総合的には中々面白いゲームだった。

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 JJ VOICE

以下ネタバレ感想
救いの象徴かつ、当時最後の砦であった「教会」に希望の光を灯す!
ドラマチックなメタファーの一方、ロウソクの炎=僧侶の魂として
地縛霊のように囚われた修道女を救う物語でもあるのかもしれない…
そう思うと切なくも温かい印象に変わるね。

捕まえたら握りつぶしたり叩きつけてもいいものを
そっと炎を消す…仕草が優しかった事を考えると、
彼女も炎が何か分かっていたんじゃないかな…
と仮定に仮定を重ねる、深読みしてしまうのも楽しみ方の一つ(笑) 


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