STEAMレビュー『Gemini Heroes Reborn』海外ドラマ「ヒーローズ」世界観の超能力アクションゲーム

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超能力系の海外ドラマ『ヒーローズ・リボーン』の派生アクションゲーム。
Gemini Heroes Reborn』 STEAM PC版。 元は定価1480円でしたが今年1月、
大幅値下げ定価520円となった作品。クリア後のレビューを兼ねてご紹介します。


📝 Gemini Heroes Reborn  ///  Review
定価520円、ほぼ好評、 配信 Phosphor Games、 日本語対応(UI・字幕)


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海外ドラマ『ヒーローズ・リボーン』のスピンオフ作品。
時系列はドラマでの第一話以降だが、主人公も物語もゲームオリジナル。
原作未鑑賞でも全く問題ない。ただし原作ネタもわずかに登場するため
リボーン以前の無印「ヒーローズ」を観ていると多少ニヤリとするかも。
とは言え、原作キャラの名前やイラスト数枚ほど。期待は禁物。

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過去の記憶がない女の子カサンドラが主人公。親友アレックスと共に
両親の手がかりを求めて、ある企業の極秘施設に忍び込む。
だが武装警備員にアレックスが襲われ、ショックのあまり能力覚醒!
連行された彼を助けるため、一人後を追うのだった……


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多彩な能力を駆使する、 特殊FPSアクション + 3Dプラットフォーマー
ゲーム的には広い施設内を探索する、ほぼ一本道のリニア型。
簡単な謎解きやルート探し、戦闘もそこそこ用意されている。
でも主人公は女の子……銃なんか怖くて撃てないわ………だから超能力で戦うのよ!



📝 Gemini Heroes Reborn  ///  多彩な超能力を駆使する
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能力ファイル・1「時空間移動:タイムトラベル」
「過去世界・現代世界」を行き来する事ができるのだ!
ただし同時進行している2つの時間軸を行き来するのみ。
時間巻き戻しはできないが、かなり強力な能力である。

例えば、敵の背後に転移して持ってきた爆発物を投げつけたり、
敵を過去世界へ運んで置き去りにしたり、翻弄したり交戦回避したり。
アイデア次第で奇襲し放題。まさにヒロ・ナカムラ気分を楽しめる。


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能力ファイル・2「時空間操作:スローモーション」
自動回復エネルギーを使い、時の流れを遅くして一方的に行動できる。
敵の弾丸もまるでマトリックスのようにゆっくり見えてかわせるのだ。
またスローを使うと不思議な運動力学によりスーパージャンプも可能に!


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能力ファイル・3「重力操作:テレキネシス」
テーブルやドラム缶を軽々持ち上げて、高速で投げ飛ばす!
「Half-Life 2」のグラビティガンのような使い方ができる。
生きている敵は投げられないが、物と同じくシールドにできてしまう。

またスローモーと併用すると、敵の弾丸をキャッチ&リターン!
さらに能力開花するが、テレキネシスもアイデア次第で用途多彩。
基本は以上を組み合わせながら戦う。敵の武器を拾ったりはできない。



📝 Gemini Heroes Reborn  ///  気になった点
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主人公の能力は面白いものの、敵AIはかなり単調。
敵ごとに異なるが固定行動パターン、把握すると新鮮味は薄くなる。
あえて様々な戦法を試して、自ら変化をつけないと戦闘が作業に。
ただし!射撃精度は高め。複数かつ大勢のエリアでは結構手強い。

飛ばせないイベント前に、チェックポイントがある場面も各所に。
特に即死エリアも増えてくる後半、同じイベントを何度も見る事になる。
会話イベントで1分以上何もできない終盤はちょっと参った。

地面が抜ける、など設定忘れのような地形も少々。
例えば、見えているのに乗れない板や(すり抜けて落ちる)
投げた物がめり込んでしまう壁(ボスを投げ飛ばして一度詰んだ…)
タイムトラベルした先で虚空に落下など。多くはないが少し遭遇。

短い話を薄~く引き伸ばしたようなシナリオ。
特に中盤まで同じような展開がつづくため、間延びして感じる。
原作ほどの興味惹かれる牽引力はなく、予想通りのお決まり感。
クリアまで4~5時間だったが、ドラマ一話分ほどのシナリオ量だった。



📝 Gemini Heroes Reborn  ///  レビューまとめ
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ゲームとしては、まさにSTEAM評価「ほぼ好評」通りだった。
序盤こそ能力にワクワクするが、前半展開の単調さでトーンダウン。
「広大な施設内」という閉鎖空間をずっと探索する地味さも響いた。
グラフィックは綺麗めで廃墟も良い。ただ、もう一歩感が否めない。
及第点位にまとめた低価格向けの中規模インディゲーム、と言った印象。

戦闘システムも相当クセがあるため、万人向けとは言い難い。
基本は物や敵弾を利用するか、敵をつかんでトラップへなど、
「搦め手」中心で、銃撃FPSのようにすぐに攻撃はできない。
「Half-life 2」のグラビティガンが大好きなら楽しめるかもしれない。


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「ヒーロー」がほとんど登場しないゲーム版「ヒーローズ」
原作では、沢山の能力者たちの戦いや、先の気になる物語が魅力だった。
本作はそのどちらも弱い。登場する能力者は、主人公含めてごくわずか。
敵は直接攻撃系のみのパターン戦闘。能力バトル作品としての面白みは薄い。

原作だと主人公格の能力者たちは、覚醒時に戸惑ったり検証したり、
能力を受け入れるまで描かれて自然だったが、本作では即把握OK。
ヒロなら「時空間連帯が!」と悩む過去改変も気軽なアグレッシブ主人公である。
そして物語も小じんまりした印象で、淡々と進める作業感があった。


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「ヒーローズ」感もちょっと薄い。
原作キャラクターが絡むこともなく、一部設定や世界観のみ共通。
シークレット要素の雑誌「9wonders」の表紙イラスト類は良かったが。
ドラマ特有の「背景に溶け込んだお洒落エピソードロゴ」演出もなく
あの印象的BGMも使用シーンはわずか。

「ヒーローズ」らしさはあまり感じられなかった。
ザコ敵もFPSゲームのようなデザイン。某銀河帝国兵のような敵も。
ゲーム自体はそれなりには面白いが、HEROESとしては微妙な印象。

なお、海外ドラマ恒例の幕引きでクリア時の満足感は薄かった。
相互補完ストーリーの姉妹作品「Heroes Reborn: Enigma」は
残念ながらPC未発売のスマホゲームである。iOS無料版


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 JJ voice Reborn

最近、海外ドラマ「エージェント・オブ・シールド」にハマって
超能力アクションを遊びたくなったのがプレイのきっかけです。

「ヒーローズ」も大好きなドラマで全シーズン視聴済。
個人的には、ピーター、エル、ヒロ、アンドウ君は鉄板として
やはりベネットが好きでした。序盤の不気味な存在から一転して
人間的魅力が増していく後半がいい。リボーンはグッと来ました。

そんなバイアスもあるため、人一倍は楽しめた気もします。
原作ファンで超能力系がどうしても遊びたい人向けの印象。
興味がなかったり、熟練ヘビーゲーマーだと退屈に感じるかもしれません。

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